ナメきってる東電

先日、東京電力が柏崎刈羽原発について「6・7号機の稼働後5年以内に一部の原発の廃炉を検討する」という方針を明らかにしました。

廃炉に言及したことで一瞬脱原発へ前進したように見えて、6・7号機の再稼働前提ですから到底受け入れられるものではありません。

そもそも

「6・7号機の稼働後5年以内に一部の原発の廃炉を検討する」

というのは言い換えれば

「6・7号機を再稼働させてくれたら一部の廃炉を考えてやってもいいぜ?」

ということ。

さらに「廃炉を検討する」ですから、「検討の結果、廃炉しないことにしました」でもOKということ。

要は何が何でも6・7号機は再稼働させろ、ということしか言ってないんですな。

東電はどこまで市民をナメてるんでしょうかねぇ。

こういう姿勢のままであれば、どんな条件あっても東電に原発を動かさせてはいけないですよ。万が一事故が起これば福島第一原発事故と同じようにまた無責任に逃げるだけですから。

少しは企業としての姿勢を見直すという発想はないんですかね?

 

8年

今日で東日本大震災から8年が経ちました。

あの時、小学6年生だった息子がハタチですから、時の過ぎるのはあっという間だなという想いと同時に、8年経ってもまだ避難してる人がたくさんいる、復興がなかなか進まない被災地もある、という現状を思うと、この8年は何だったんだという疑問も湧いてきます。

復興五輪?むしろ五輪整備のために復興が遅れてしまってるじゃないですか。

この前は除染で取り除いた土を再利用するという話もありました。再利用しても被曝の影響はないと言いますが、だったらなぜ除染したのか?

この8年で本当に被災地のための、被災者のための復興ができていたのか?

もやもやとした気持ちは消えません・・・。

 

もんじゅの後継?

既に廃炉が決まっている高速増殖炉「もんじゅ」の後継となる高速炉を目標として21世紀半ば頃に運転開始という案が示されたとか。

高速増殖炉というのは皆さんもご存知の通りプルトニウムを燃料とする原子炉で、政府が進める核燃料サイクルを実現するための要となるものですが、もんじゅは冷却材となるナトリウムの漏洩事故など度々トラブルを起こし、増殖炉として実用化の目途すら立たないまま金だけジャブジャブ浪費するという究極の役立たずポンコツマシンで、廃炉が決まったにしても空気中の酸素に触れただけで発火するナトリウムをどうやって処分するのかなど、進むも地獄・戻るも地獄という最悪のシロモノです。

しかし政府は核燃料サイクル事業をやめるつもりはないようで、もんじゅで得たノウハウで次のステップに進むというならまだわからなくもありませんが、何一つ満足にできずにムダ金を浪費したもんじゅの後継って意味がわかりません。

もんじゅの更に上を行くポンコツを作るつもりでしょうか。

ちなみにこれまでもんじゅに投じられた費用はおよそ1兆2千億円にもなるとか。もちろん原資は我々が収めた税金です。これだけムダ金使っておいて誰も責任もとらないし謝罪もなく、その上もっとムダ金使うって言ってるんですから気がふれてるとしか思えません。

実際のところ、もんじゅの廃炉すらままならない現状で次というのは拙速である以前に問題外だし、どこに作るつもりなのか知りませんけどもんじゅの前例がありながら建設を受け入れる自治体ってないと思うんですけど。

それに21世紀半ばって今から20~30年も先ですよ?その頃には電力事情も相当変わってるでしょうに。

再生可能エネルギーもどんどん普及が進んでいるってのに、この国の政府はもう少し現実に目を向けた方がよろしいかと思います。




オール電化と原発

トラブル発生中のエコキュートはやめる方向で進めてます。

恐らくエコキュートの修理代と変わらないくらいでガス化できるだろうし、今回修理したとしてもやがて来るエコキュート本体の更新コストを考えれば全然お釣りが来るはず。あとは太陽光+ガス併用という3つ目の光熱費パターンがどうなるか、これはやってみないとわからないですね。

 

で、そもそもエコキュート、そしてオール電化というシステムがなぜ生まれたのかを考えた時、切っても切れないのが原子力発電です。

ご存じのように原発は昼間フルパワーで夜間はセーブ、といった出力調整をする発電方法ではなく、基本的に24時間フルパワーです。そうするとどうしても夜間の発電分が余剰になるのでその使い道を考えた結果、生まれたのが夜間電力でお湯を沸かすエコキュートで、オール電化にすればガスのコストが不要になってお得ですよとセットで売り込まれたわけです。また、揚水発電というものもあって、揚水発電は上下2つのダムで夜間は余剰の電力で上のダムに水を汲み上げ、昼間は通常の水力発電と同じように下のダムに放流して発電するというシステムなのですが、普通に考えてすぐわかるように、放流時の発電量より汲み上げ時の電力の方が大きいのでシステムとしてはまったくのムダで、原発の余剰電力を何とかして使えないかという前提に立った「原発ありき」の発電方法(太陽光で発電した電気で汲み上げしてればかなりエコなんでしょうけど)。結局のところ、原発がなければエコキュートも揚水発電も必要ないものなんですね。

しかし原発の方が儲かる電力会社も国策として原発を推進してきた国も脱原発という考えには至っていません。現状で多くの原発が停止している以上、夜間電力を安く抑える割引制度は電力会社にとって不都合。できるだけ早く原発を再稼働して、オール電化をもっと普及させて、やっぱり原発って必要でしょ?という状況を作りたいわけです。最近だと電気自動車(EV)の普及促進やリニアモーターカーの開発もウラ側では同じ思惑が働いてるような気がしてます。ほら、電気足りないじゃん、原発動かしてジャンジャン発電しようよ、原発動かさないとEVもリニアも止まるよ?って。

その一方で先日の九州電力での太陽光発電出力抑制なんかがあったりするわけです。電気余るくらいならエコで安全な方にシフトすればいいじゃん!って思うのですけど、原子力ムラの皆さんは一度吸った甘い汁はどうしても手放したくないようです。

となれば、ユーザー側から変えていくしかないのかもしれません。エコキュートが販売されるようになって20年弱くらいでしょうか。もう修理や更新を経験されているご家庭も多いことでしょう。10年使ってみてどうだったか。メリット・デメリット両方を考えて、住設屋さんやハウスメーカーに言われるがままではなく、背景に原発があることも考慮した上で、選択していけば今後の展開も変わってくるかもしれません。

そもそも、原発+オール電化で光熱費が節約できたところで、次にまたどこかの原発で事故が起こればその節約分なんてあっという間にパーですからね。




本末転倒な九州電力

九州電力が太陽光発電の供給量が増えて、需給バランスが崩れ、大規模停電を起すかもしれないということで、太陽光発電事業者の一部に発電の停止を求める「出力制御」を実施しました。明日の14日も今日と同じく天気が良くて太陽光発電の供給量が増えそうということで2日連続の出力制御に踏み切るそうです。

電気の需給バランスが崩れて大規模停電と言えば、先日の北海道の地震で起きたブラックアウトが正にそれでした。夜間電力の大部分を担っていた苫東厚真火力発電所が地震で停止し、需給バランスが大きく崩れたために他の発電所も設備保護のために順次停止し、北海道全域で大規模な停電に陥ってしまいました。

今回の九州電力の場合は太陽光発電供給量が増えすぎて需給バランスが崩れるということなので北海道の「供給<消費」とは逆の「供給>消費」というパターンになりますが、バランスが崩れるという点で仕組みは同じです。

じゃあ太陽光での発電量が増えたなら九州電力自体が行ってる発電を抑制すればいいじゃんって話なのですが、九州電力では玄海原発の3・4号機と川内原発の1・2号機が稼働中で、ご存じのように原発というのは細かい発電量の調整が効かない、原則として動かしっぱなしな発電方法ですので、2日間だけ停止あるいは出力低下っていう対応ができないんですね。太陽光発電もお天道様任せなので発電量の調整というのはできないんですが、太陽光で発電した電気は九州電力が買い取るというシステムだと思いますので、胴元である九州電力様に刃向うことは許されないヤ○ザな世界。「お前らが折れろ」と言われれば従うしかないのです。

しかし、多くの方が思ったことでしょう。「そこまで太陽光発電の供給量があるなら原発止めれば?」と。

2011年の福島第一原発事故以降、脱原発思考や再生可能エネルギーの技術発達・普及は大きく進みました。この7年で再生可能エネルギーの量は2011年以前と比べ物にならないほどに増えています。一旦事故が起こったら広い範囲に影響を及ぼす原発のリスク、原油や天然ガスなどの資源に乏しい日本の事情などを考えれば、再生可能エネルギーの普及促進こそ国策とすべきもの。しかし、この国は原発から脱却することなく今も全国の原発を再稼働させようとしています。使用済み核燃料の処分方法も決まらないまま。

先ほど書いたように太陽光発電はお天道様任せなので原発のようなベースロード電源には適しません。今年は台風でソーラーパネルが飛ばされたり、大雨による土砂崩れでソーラーパネルが壊れたりするケースも多々ありましたから、太陽光発電にだけ集中するのもリスクがあります。しかし、風力や水力といった他の再生可能エネルギーと組み合わせたり、日中に発電した電気で水素を作って夜間に水素から電気を作るR水素という一種の蓄電とも言える仕組みを取り入れたり、再生可能エネルギーのポテンシャルはまだまだ高められるし、日本はそれで世界をリードできる技術力もあるはず。そして、環境的に太陽光発電が有利な九州地方では既に原発を動かす必要がないくらいの太陽光発電の供給量があるのです。

これ、九州電力、あるいは国が「原発やめて再生可能エネルギーにシフトします」と決めさえすればすぐにでも可能なことですよね。

なのに「原発止められないから太陽光発電止めてね」というのは本末転倒と言うよりありません。

玄海原発も川内原発も、そして先日運転差し止めの仮処分が取り消されて再稼働に進んでいる伊方原発なんかも、様々なリスクが指摘されてますよね。トラブルが起きてないうちはいいでしょうけど、事故が起こるなんて考えもしてなかった福島第一原発で事故は起きたわけですから、何か起きてから後悔するのではなく、何か起きる前に後悔の元をなくしていくという方向に変えられないものなのでしょうか。

九州の太陽光発電事業者もいい迷惑ですね。