豪雨の爪痕

あの新潟・福島豪雨以降、新潟市はあの大雨がウソだったように晴れた日が続いています。

しかし、ニュースでは被災地のその後の様子が映し出され、浸水した家屋には大量の泥、信濃川河口の水門には大量のゴミ、海水浴場でも大量のゴミ・ゴミ・ゴミ・・・・・。これらの撤去作業、考えただけでも気が遠くなりますが、土砂やゴミについては散々報道しているのに放射能について触れているメディアがあまり見受けられないのはどういうことなんでしょうね。

ちょうど豪雨の前、こちらの記事(ECRR議長・バズビー博士が内部被曝について重大な警告 | カレイドスコープ)で、福島県会津若松市でテルルと思われる核種が検出されたという話がありました。テルル129mは自然界には存在せず、半減期は33.6日と短い。福島第一原発1号機で水素爆発が起こったのが3月12日でそれから4ヶ月以上が経過しているということは、およそ1ヶ月で半分、4ヶ月経てば1/16になっているはず。それが7月21日の時点でテルルと思われる核種が計測されるということは3月の水素爆発によって放出されたものではなく、比較的最近放出されたものである可能性が高く、つまり福島第一原発では現在も再臨界している可能性があるということです。しかも検出されたのは原発30km圏内ではなく原発から約100kmも離れた会津若松市・・・・。

新潟市に注ぐ阿賀野川は遡って行けば会津若松まで辿り着きます。大雨に関係なく阿賀野川には常に水が流れていますから状況としては同じかもしれませんが、今回の大雨では空気中に放出されている出来立てホヤホヤの放射性物質が雨で地表に降り注ぎ、泥と一緒に阿賀野川へ入っていったかもしれません。そして放射性物質は大量のゴミと共に日本海に流れ込んでいるかもしれません。川岸や河口に溜まったゴミの放射線量を測定してみればすぐわかることだと思いますが、県も市町村もそういった対応はしてるんでしょうか。やってて公開しないのか、それともそういう頭がないのか・・・・。源流が異なる信濃川もあの大雨では条件同じかもしれませんしね。とりあえず今後しばらくは河川敷には近づかず、海水浴も行かないことにしました。

また、コメも心配です。
原発事故直後から水田への影響は心配していましたが、今回の大雨でとどめを刺したかもしれません。
これからコメの検査も始まるようなので、合わせて浸水した田畑の放射線量測定もした方がいいでしょうね。