約束は守ろう

昨日の記事でもちょっと触れた沖縄選出の自民党議員5人が普天間飛行場の辺野古移設容認に転換した件、自民党沖縄県連も辺野古移設容認に転換したそうな。

決して軽い決断ではないと信じたいが、沖縄県民の信託を根底からひっくり返す暴挙であることには違いない。

どうしてこの国の政治家はこうも簡単に約束を破るんでしょう。

選挙の時に掲げていた公約って政治家にとって最も重いものじゃないんですか?

 

長いこと生きてれば価値観とか考え方とか優先順位とか変わるのは普通にあることだし、それまで否定はしません。

いいんですよ、変わっても。

でもさ、選挙で公約掲げてそれで当選したならば、公約は自分に票を託した有権者との約束なんだから、所属政党の方針とは関係ナシに有権者との約束を守り抜くべきだし、公約を転換するなら一度議員を辞職して考え方の変わった自分で再度信任を得るべきじゃないですか?

約束は破るけど立場は捨てないじゃ、これは詐欺と同じでしょ。

 

昨日、衆議院で特定秘密保護法案が可決された時は、党として賛成に回ったみんなの党所属の議員が数名造反し、離党した議員もいました。

自分の信念は曲げられない、と。

離党した議員はこれから色々大変だと思います。

でも、これが政治家のあるべき姿じゃないですか?

同じ政治家として自民党沖縄県連の議員は恥ずかしくないのでしょうか。

私は信念を貫いた議員の姿勢、評価しますよ。

次の選挙でも約束を守れない政治家に投票はしません。

 

もうね、クズみたいな議員なんていらないんですよ。

特定秘密保護法案なんて悪法作るより、選挙時の公約を破った議員は終身刑にするって法律作ってほしい。

選挙の時ばっかりいい事言わないで、有権者の一票の重みをしっかり受け止めてくださいな。

 

民意を無視する安部政権

今回に限った話じゃないし、

今に始まったことでもないし、

また今回もそうなっちゃうんだろと思ってたし、

でも、今日の国家安全特別委での特定秘密保護法案強行採決には憤りを感じずにはいられない。

 

怒りもあるけど・・・・無力感の方が強いかな。

 

特定秘密保護法案については、以前のパブコメでも大多数が反対、ジャーナリストや芸能人でも反対声明を出す人たちが続出、昨日福島市で行われた地方公聴会では参加した7人全員が反対または慎重意見、公聴会を締め出された市民も外で反対の声を上げるなど、無関心な方は別として、民意は明らかに反対だと言い切っていいんじゃないでしょうか。

にもかかわらず、民意を無視して強行採決。

これが通用するなら国会も国会議員もいらないよね。

 

この特定秘密保護法案を担当した森まさこ大臣は今年7月の参院選挙で「福島県内の原発を全て廃炉にする」と声を上げて当選したんじゃなかったでしたっけ?

原発事故で困窮している多くの被災者は特定秘密保護法案を通して欲しくて当選させたんじゃないよね?もう二度と原発事故を起こしてほしくない、子どもたちに原発のある福島を残したくないって想いを一票に託したんじゃない?まさか昨日の公聴会で上げられた地元の声を聞いてないわけじゃないでしょ?

だったら安部総理の捨駒になって悪法を通すことより、誰よりも強い想いで自民党内に福島県内の原発全機廃炉を訴えていかなきゃいけないんじゃないの?

 

昨日は沖縄選出の自民党国会議員5人が普天間飛行場の辺野古移設容認に姿勢を転換というニュースもありました。

沖縄の人にとってみれば民主への失望の反動もあったかもしれないけど、少なくともこの5人の議員に投票した人は「自民党だから」ではなく「県外移設を主張してるから」という理由で投票した人が多かったんじゃないでしょうか。

だったら党議拘束とか関係ナシに沖縄県民の気持ちを中央に届け、主張を転換するくらいなら離党する覚悟で臨まなきゃいけないんじゃないの?

 

先月末、山本太郎氏が天皇陛下に手紙を渡した件では賛否両論が巻き起こりました。

その時「山本太郎に投票したヤツは恥を知れ!」みたいなツイートをいくつか見たんですけど、私はその時思いましたよ。

「自民党に投票したヤツこそ恥を知れ!」と。

山本太郎の行動は確かにいろいろ問題もあったでしょうし、あの行動によって何かが変わるかと言えば特に変わることも無く、結果的に失敗(何を持ってなのかは取り方次第でしょうが)だったことは否定しません。個人的に彼を嫌ってる方が多いのも承知してます。

でも私は彼の主張する「脱被爆」には全面的に賛成なので、彼自身というより彼の主張そのものを支持します。

もちろん彼がこの主張を翻すことがあればその時は不支持に回ります。

 

で、山本太郎を叩いてる皆さんは現在推し進められてる自民党の政策は支持するんですか?

自民党に投票した皆さんは、今、あなたが望む世界に進んでると思いますか?

自民党議員の皆さんは自分の行動が支持者の想いに応えてると思いますか?

 

別に山本太郎の肩を持つわけじゃないんだけど、これだけ民意を無視する議員で溢れているのを見てると、幼稚で未熟で問題児な新人議員の方がよっぽど民意を汲み取ってるんじゃないかと思うんですけどね。

 

民意を無視する政府が特定秘密保護法案をどのように扱うのか、無関心な方もそろそろ気付かなきゃいけないですね。

 

捨てる資源を最小に、加えるエネルギーは最低限に

ちょっと前に軽自動車増税の話が出てましたが、この前またそれをぶり返すようなニュースがありましたね。

しかもこの前のニュースは軽自動車だけじゃなく、燃費性能の悪い旧型車やエコカーじゃない普通車も増税、なんて話になってまして、これにはさすがに自動車業界も反発してるんだとか。

この前の記事では軽自動車増税は弱い者いじめだって書きましたが、古いクルマやエコカーじゃないクルマまで増税だなんて、買い換えたくても給料上がらずそれも叶わない人もいるんですから、これも弱い者いじめと変わらんでしょう。

そもそも増税の考え方が「取りやすいところから取る」、経済成長の考え方が「古いものは捨てて新しいのを買う」ってのがどーにも受け入れられない。

軽自動車にしろ古いクルマにしろ、増税されたってクルマやめるわけにはいかない方がほとんどですから、決まってしまえば払わざるをえません。

最新のエコカーに買い換えればその人が出す排気ガスは今までよりクリーンになってガソリンの消費量も減りますけど、下取りに出された前のクルマは他の誰かが乗るわけだし、エコカーで削減されるエネルギーより新しいクルマを作る&古いクルマを廃棄するエネルギーの方がはるかに大きいんですから、むしろ買い換えずに長く大切に乗る方が長期的にはエコです。

あ、私が古いの乗ってるからそう言ってるわけじゃないですよ。客観的に考えてそうでしょって話。

エコカー減税とかエコポイントとか、結局は経済を回すために消費を促進させてゴミを増やして、ちっともエコなことはしてません。

 

ちょっと話が飛びますが、この前また別のニュースでこんなのがありました。

未来型シャワー、水も熱も再利用 年間13万円節約 (CNN.co.jp)

宇宙船では新たな水を補給しないまま、飛行士たちが何年間も生活する。地球上でも同じことができるはずだ――。産業デザイナーのメルダッド・マジュビさんはそう考えて、シャワーの湯を浄化、リサイクルする「オルブシス・シャワー」を開発した。
宇宙船内と同じように、「閉じたループ」の中で水を循環させる仕組みだ。シャワーヘッドから出てきた湯を排水口に集め、一瞬のうちに飲料水レベルまで浄化 したうえで、再びシャワーヘッドへ吸い上げる。短時間でリサイクルするため湯の温度はほとんど下がらず、ほんのわずかな再加熱で済む。湯の勢いが強く、安 定しているのも特長だ。
通常10分間のシャワーで使う湯の量は約150リットルとされるが、オルブシス・シャワーなら約5リットルと30分の1に抑え、それを繰り返し使うことが できる。結果として水の消費を9割以上、エネルギー消費を8割も減らせる計算。年間の水道光熱費にして1000ユーロ(約13万円)の節約になるという。

 

「捨てる資源を最小に、加えるエネルギーは最低限に」という発想。

これ、私はとーっても素晴らしいと読んで感激しましたよ。

もし一般家庭でも使えるようになったらウチでもぜひ導入したいくらいです。

 

で、同じ発想がクルマにもできないかなって思うんです。

私は新しいクルマや新しい技術は否定しません。暮らしを便利に、環境に優しく、健康や命の安全性を高める、などなど、そういうテクノロジーの進化も大事だし、育てていくべきだと思います。まっさらな新車に乗りたいって気持ちもよーくわかります。

ただ、だからといって古いのを捨ててばかりの消費社会ではいつまでもエコロジーな世界にはならない。

ならば、古いクルマを長く大切に使えるような提案があってもいいんじゃないでしょうか。

例えば古いクルマはマフラーに穴が空いて交換することがありますが、そのリプレイス用に最新の浄化性能のマフラーを用意して古くても排出ガスをクリーンにできるようにするとか、あるいは最新のプログラミングで古いECUから燃費性能の良いマップのECUに交換できるようにするとか、いっそのこと旧型車をハイブリッド化できるコンバート用エンジンを開発するとか、捨てるものを最小限にして長く使うアイディアはいくらでも出てくると思うし、メーカーが本気を出せばそれがビジネスの一つの柱にもなるんじゃないかと思うんですよね。

それには我々消費者の意識も変わらなきゃでしょうけど。

 

むしろ長く大切に乗ってる古いクルマは減税して欲しいくらいなんだけど・・・・って、それはさすがに言いすぎですかね。

 

TOYOTA FCV CONCEPT

TOYOTA FCV CONCEPT

東京モーターショー2013にトヨタが「TOYOTA FCV CONCEPT」という燃料電池車(FCV:Fuel Cell Vehicle)を出展するそうです。

大胆なフロント開口部や、ヘッドライトからサイドウィンドゥまで続くキャラクターラインとか、デザイン的な話は今回はどうでもよく(失礼)、ポイントはただ一点、燃料電池車の実用化がようやく見えてきたかな、ということ。

燃料電池車はホンダが2007年から「FCXクラリティ」をリース販売していますが、一般市民が普通に買って乗る段階にまでは達しておらず、エコカーの主流は相変わらずハイブリッドか電気自動車(EV)で、燃料電池車は遅れをとってる状況が続いています。

トヨタはFCVを2015年発売を目指してるそうで、ホンダも2015年に販売する新型FCVの試作車をロサンゼルスで開催の国際自動車ショーに出展するそうだし、いよいよFCVが街を走る姿を数年内に見ることができるかもしれません。

燃料電池に使われる水素については以前このブログでも書いたことがありました(R水素)。結局発電に依存せざるを得ないEVでは再生可能エネルギーだけで賄うことはできず「やっぱり原発動かさなきゃダメでしょ?」といつまでも原発から脱却できない。貯蔵が可能な水素は再生可能エネルギーの欠点を補い、ガソリンのように補給が可能なFCVは航続距離や充電時間に問題のあるEVの欠点を補う。原発事故で脱原発の気運が高まり、天然資源を海外に依存する日本においてこれからのエネルギー政策にもFCVは欠かせないのではないかと思います。

当面の問題は車両の開発の他にも水素の生産設備や供給インフラの整備でしょうか。原油高で経営がギリギリのガソリンスタンドに新たに水素の貯蔵・供給設備を求めてもなかなか進まないので、ここは国や自治体による補助や助成が必要かもしれません。

生産設備は水のあるところじゃないと作れないので、信濃川・阿賀野川という大きな河川と広く海に面している我が新潟県は雪国に不利なメガソーラーにばかり力を入れるのではなく、水素生産にも県を挙げて取り組んでみたらどうかと思います。

あともう一つ、素人的な懸念なんですが、水から水素を取り出す時ってセシウムやストロンチウムはどうなるんでしょう?作った水素で走ったFCVが放射性物質撒き散らすことになったんじゃそれこそ実用化なんてできないですよね・・・・・?

まだまだ超えるべきハードルは高いのでしょうか。

 

食に携わる方はプライドを持ってください

「誤表示」「虚偽」「ミス」・・・・表現は様々でも、本来の価値を偽って金銭を得たのであればそれは立派な「詐欺」であって、詐欺以外の表現をするのは責任逃れの言い訳に過ぎません。

次から次へと毎日のように謝罪会見の様子をニュースで見せられてますが、素直に詐欺だと認めて謝罪した会見は私は今のところ一つも見ておりません。

先日も知人とこの件の話をしてたんですが、一致した意見としては

「男らしくない」

いや、責任者が女性であっても同じですけど。

経営者なり責任者なりであるならば、悪意はなかったんだと、さも自分には非が無いかのような自己弁護の言い訳なんてせず、事実を認め、誠実に謝罪し、腹を切るべき。

それを最後には再発防止に努めますなんて、常態化してる確信犯のくせに今回が初めてみたいな顔してるのはどこまでも消費者をバカにしてるとしか思えません。

ま、こういう話は飲食業界に限らず、また、今に始まったことではありませんけどね。

原発事故を起こして補償もしない東京電力もそうだし、何年も保守を怠ってきたJR北海道もそうだし、挙げればキリがありません。

 

こういうのを見て毎度思うのは、「この人たちにはプライドってもんがないのだろうか?」ということ。

プロの料理人なら、食材にしろ技術にしろもてなしにしろ自分のこだわりがあって、その価値を認めてくれる人にその価値相応の価格で提供するのがプライドでしょう。バナメイエビではなくどうしても芝エビでなければ自分のプライドをかけた料理が提供できないならバナメイエビで妥協するべきではないし、バナメイエビでも芝エビに負けないクオリティの料理が出せるならそれもプライドを持ってバナメイエビだと告げればいい。それを「どうせ客はわからないんだから」と食材を偽るのはお客様を見下してるだけで、どんなに素晴らしい料理人であってもそこにはプライドのかけらありません。

どんなジャンルであっても、商売やってる人はプライドを持ってやってますよね?

ウチは商業的には詐欺ホテルの足元にも及ばない弱小ですけど、少なくともお客様を欺くような事は一切しないと心に誓って仕事をしています。欺いて一時的に普段より割りのいい金額を得たとしても、それがバレればウチみたいな弱小は一発で終わるし、そんなくだらないウソで儲けるくらいなら、さほどの売り上げでなくても正々堂々と胸張って商売したい。後ろめたい気持ちで仕事しても楽しくないし、僅かな金額でもお客様が納得して喜んでもらえて、自分も納得して誇りを持てる仕事がしたい。

商売してる大多数の方はみんなそういう気持ちだと思います。

不祥事起こしてる企業も、お客様に誠意を持って、自分たちも自分の仕事にプライドを持っていれば、こんなことにはならないはずなのに。

 

原発事故が起きてから外食する機会がほとんど無くなりました。理由は言わなくてもわかりますね。それでもたまには家族で食事をしたいなと、事故後1年くらいは飲食店に電話かけて食材の産地を聞いたりしていたんですよ。しかしほとんどのお店は「はぁ?何言ってんの?」みたいな見下した対応で、電話口の口調から「そんなめんどくさいこと言うなら来るなよ」ってのが伝わってきました。マトモに答えたのは聞いてる真意がそもそもわかってないバイトのおねーちゃんくらいでしょうか。もうそういう対応された時点で安全性ウンヌン以前に食べに行く気は失せました。

結果、やむを得ない場合を除いてほとんど外食はしなくなりました。コンビニの弁当すら買いません。こういうことをしているのはマイノリティだってのも承知してるのでアホだと思うならそれはそれで結構ですが、食を提供する商売をしてるなら、国の基準がどうのの前にお客様に安全なものを提供しようってプライドはないのかなって思うわけですよ。

低レベル放射性廃棄物

現在、食品の基準は100ベクレル/kg以下。基準を下回ったものは普通に流通します。

上の写真は柏崎刈羽原発から出た低レベル放射性廃棄物。ドラム缶の中身は100ベクレル/kg以下です。

なぜ、我々が普通に食べても安全だと言われてるレベルのものが、原発内ではドラム缶で厳重保管なんでしょう?

食に携わる方々は、このドラム缶の中身と同じレベルの食材をお客様に提供してる可能性があるという自覚を持っているのでしょうか?

どんなに美味しい食事でも、どんなに手の込んだ料理でも、食べて安全なのは当り前の大前提で、健康を害することのない食事を提供するのは料理人としての最低限のプライドではないですか?

例え致死量に遠く及ばない微量であっても、食材の中に水銀とか青酸カリとか入ってる可能性があれば当り前に使わないですよね?

「国が安全だと言うから」ではなく、「お客様に絶対安全の自信を持てる」かどうかではないですか?

 

食材が流通する段階でも産地偽装や他の産地と混ぜ合わせて基準値以下にするなどがこの2年半以上横行しています。

食に携わる方はプライドを持って、自分の子どもに胸張って安全なものを食べさせられるような仕事をしていただきたいと強く望みます。