新学期

桜

写真は先週の土曜日に撮った事務所前の桜。今日の時点でもう緑色が見えてきてたのでこのピンク色とももうお別れですね。

さて、今日から娘の高校は新学期が始まりました。

未だ衰えぬコロナウイルスのことを考えるとできれば休校を延長してほしいと思い、教育委員会にもその旨希望は伝えたのですが、千葉のように土壇場で方針変換することもなく通常通り再開になってしまいました。

学校内と同時に3密になる通学のバスも心配なのでしばらく私がクルマで送り迎えをすることにし、午後から入学式のためお昼で終わった娘を迎えに行った際に学校での様子を少し聞いてみました。

まず、学校の入り口に消毒液が設置されておらず、消毒はまったく徹底されていないようです。消毒は感染症対策として基本中の基本であり、たぶん学校再開に向けてのガイドラインでも示されていると思うのですが、こんな基本的なこともできていないなんて、休校中にいったい何をしていたのかと疑問に思います。

生徒の中にはマスクをしてない人も多かったようで、これは現実的にマスクが入手できないという現状があるので仕方ない部分もありますが、学校側でも持ってない生徒に配布できるくらいの備蓄はしておかなければならないでしょう。それより驚いたのは先生です。教室で生徒に向かって話をする際に、マスクをしていながらそれを口からズラしてアゴに引っかける形で話してたというのです。マスクはウイルスからの防御より口からの飛沫を防ぐ方が主たる目的であって、人と対面して話す時にこそしっかり口を覆っていなければ意味がありません。恐らく声が通りづらいとか聞こえにくいとかそういうことだったとは思いますけど、率先して予防に取り組むべき先生がコレでは予防どころかクラスター発生源になりかねません。これもきっとガイドラインで示されてると思うのですけどねぇ・・・。

話を聞いてるとどうにも先生も生徒も危機感低い人が多いみたいです。休校中に関東へ遊びに行ってた生徒もいたようで、そういう人たちが感染してるかまではまだわかりませんけど、真面目に外出自粛してた生徒は戦々恐々でしょう。

こんな対応でよく学校再開なんてできたな、というのが正直な感想。

基本的にはまだもう少し休校延長すべきという考えに変わりはありませんが、やるならやるで徹底的に感染予防に努め、絶対に学校内感染を起こさないんだという強い気持ちで臨んでもらわねば不安が募るばかりです。できないなら世間でコロナウイルスが収束するまで休校しないとムリでしょう。

何かあってからでは遅いし、学校も勉強も部活も命あってのものです。

一方で学校再開を歓迎してる保護者・生徒がいるのも事実で、私と180度違う考えであってもそれが間違っているとは言えないですし、それぞれの事情があるので責めるつもりもありません。ただ、子どもを守るという認識だけはお互い一致していてほしい。

近く緊急事態宣言が出されるというウワサもあり、それによってまた対応も変わってくるかもしれません。いずれにしても子どもたち、ひいてはこの地域全体を守ることを最優先に考えて行動するようにしましょう。

 

情けない

まだ「お肉券」だの「お魚券」だの言ってた頃は失笑くらいはできたんですよ。

これだけコロナウイルスの影響が拡大していく中、リーマンショックを超える最大級の支援と言ってきて出てきたのが「1世帯に布マスク2枚」って・・・・。

ついこの前まで1人あたり10万円支給なんて話も出てましたよね?

安倍政権にあまり期待はできないとは前から思ってましたけど、ここまでアンポンタンだと失笑を超えて怒りが、更に怒りも越えてもう情けない気持ちでいっぱいです。

仮にマスクを5000万世帯に定型普通郵便92円で送るとしても送料だけで46億円。マスク本体や発送にかかる人件費を考慮すればこの10倍以上のコストはかかるでしょう。数百億円かけてマスク2枚配るならもっと他のやり方があるだろうと子どもでも思うはず。

ちなみに布マスクは衛生面からWHOでも使用しないように呼びかけられてるらしいです。

 

アメリカやヨーロッパからは「今の東京は数週間前の私たち」という声が多数上がっています。中国で広まってるって話を聞いてた1月頃はまさか数ヶ月後に世界がこんなことになってるなんて私も思ってなかったし、ホンの数週間前は「初めて感染者が確認された、気を付けなきゃ」なんて認識だった海外の各都市が膨大な感染者を生み出しロックダウンされる事態になるなんて、医療関係者ですら想像してなかったと思います。早ければ今週末、遅くとも来週中には東京や大阪が今のニューヨークのようになるのも避けられないかもしれません。

今はまだ30数人の発症者で収まっている新潟県もあと数週間で今の東京のようになるかも・・・・なんて想像すると恐怖でしかありません。

イタリアでは火炎放射器、インドではフルボッコ、フィリピンでは射殺など、海外では過激な行動も辞さない封じ込め策も取られ、日本では法的な面もあってそこまで強硬的なロックダウンは不可能ですが、この現状はそれくらいの気迫で封じ込めないともはや手遅れになるという緊迫感があります。津波の時でも言われるじゃないですか。空振りになってもいいからとにかくできるだけ高いところに逃げろ、と。今まさに津波が目の前に迫ってきてるのにまだここにいて大丈夫だというのは自ら死を選ぶのと変わりません。

東京では高校の休校がGWまで延期されるようですが、新潟は今のところ通常通り来週から始める予定。できることならば新潟もGWくらいまで様子を見る慎重さがあってもいいと思うのですが・・・・。

 

総理にも、各自治体の長にも、絶対に拡大させないという強い気概を持って強力な封じ込めを行っていただきたいと願います。

 

不安の中の春

桜

先ほど表に出てみたら事務所前の桜がだいぶ花開いてきていました。

今日で3月も終わり、明日から4月です。

4月というと、新学期、新入生、新社会人、新生活、etc・・・新しく変わる生活にドキドキする落ち着かなさもありながら、これから始まる未知の出来事にワクワクもする、そんなイメージがあります。

既に4月になっても特に何も生活に変化はない世代の私だって、これから気温が暖かくなってきて、木々が芽吹き、花が咲くこれから初夏に向かっての息吹を感じられるこの季節が一番好き。今日みたいなお天気のいい日だったら仕事ちょっとサボってバイクに乗って「スポーツスター最高~♪」なんてヘルメットの中でニヤけていたことでしょう。

でも・・・・今年はそんなテンションにはとてもなれないですね。

日に日に増えるコロナウイルス感染者数、海外から伝えられる深刻な状況、そして昨日の志村けんさん死去のニュース、テンション下がりまくりです。

この感じ、どうにも9年前と重なるんですよね。

時期が同じってのもあるし、甚大な被害を受けた被災地の状況や予断を許さない原発事故の進行、4月になっても「春だぜヤッホー!」なんて気分には日本中がなりませんでした。

震災とウイルスではまったく異なるものですけど、先の見えない不安という点ではどちらも同じ。震災は発生してから余震がある程度収まってしまえば救援物資を届けたり仮設住宅を作ったりと復興に向けて歩み始められるのが、コロナウイルスは起きてからどんどん悪化していくという点で震災とはまた別の怖さもあります。東日本大震災から9年経ってまだ仮設暮らしの方がいる復興の遅さを考えると、コロナから復興できるのはいったいいつになるのか・・・そもそも終息すらまったく見えてないんですから、復興なんて気が早いと言われてしまうかもしれません。

子どもたちのことも心配です。今の時点では娘の高校では予定通り新学期始まるとなっていますけど、都心部に比べて感染者数が少ない新潟でも最近の急増ぶりを見てると新学期スタートして大丈夫なのかって不安しかありません。学校だけでなく、通学のバスや電車、部活動はわかりませんけど下校時には友だちとどこか寄ったりするかもしれないし、考えたらキリがありません。春から3年生の娘は残り1年の勉強がどうなるのかなども不安でしょう。親としては子どものメンタルにも気を配らなきゃって思ってるのに、肝心の親がメンタルやられちゃってるので自分で自分が情けないです。

 

来年の4月は「春だぜヤッホー!」ってテンションになれてるでしょうか・・・。

 

志村けんさん死去

コロナウイルス感染により20日から入院されていた志村けんさん。多くの方々が回復されることを願っていましたが・・・・今朝になって昨夜亡くなられたという一報を聞いた時には信じられない・・・と言うより受け止めたくないという気持ちになりました。

私はドンピシャのドリフ世代で、子どもの頃は他の多くの子どもと同じように「8時だよ全員集合」を欠かさず見ていました。中でも志村さんは一番の人気で、学校でも志村さんのギャグをマネする友だちがいっぱいでした。私より若い世代でも全員集合終了後も数々の番組で披露してきた志村さんのギャグを見て育った方は多いでしょう。多くの国民に親しまれ、愛され、笑わせてきた志村さん。きっとこのコロナウイルスにも打ち勝って、復帰会見で「だいじょうぶだぁ」と一発かましてくれるだろうと日本中が願っていたはず。

なのに、こんなにもあっけなく逝ってしまうなんて・・・。

大人になった今、必死になって志村さんの番組を見てたわけじゃなかったのに、どうしてこんなに大きく心にぽっかりと穴が開くのでしょう。それだけ志村さんが自分の人生において当り前の存在であり、亡くなるなんて想像もしていなかったということでしょうか。

つい先日もテレビで見たばっかりなんですよ。いつもの定番ギャグを繰り広げ、いつものように変わらず笑わせてくれていました。それなのに、たった10日ほどでこんなことになってしまうなんて、この記事を書いてる今も信じられません。

「こんなことで」というレベルではないけれど、ホントにこんなことで人があっけなく亡くなってしまうんだ。やっぱり今回のコロナウイルスは「こんなこと」と軽く考えたらいけないものなんですね。週末もテレビではコロナ関係のニュースばかりでこれだけ見せ続けられると少々ウンザリするというか、気が滅入っちゃいそうになるんですけど、海外での悲惨な状況は対岸の火事ではなく明日は我が身と考え、この困難に国民総団結で真剣に向き合わなければなりません。既に多くの死者が出ていた中での今回の志村さんの死は呑気に思っていた方々にもかなりのインパクトを与えたことでしょう。志村さんの死を無駄にしないためにも、我々は全力でコロナウイルスを克服しなければなりません。

 

志村けんさん、長い間私たちにたくさんの笑いを届けてくれてありがとうございました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

東京オリンピック延期

TOKYO2020

コロナウイルスの影響で今年の開催が懸念されていた東京オリンピック・パラリンピックが延期されることになりました。

そりゃそうですよねぇ。収まるどころか拡大する一方の現状でとても開催できるとは思えないし、国民の大半も、そして世界中も「ムリでしょ」って思ってたのに意固地になってたのは政府や東京都、JOC、IOCなどオリンピック利権に関わる人たちばかりで、ここにきてようやく諦めたってところでしょうか。

しかし、現時点で「1年程度」としている延期期間、果たして1年後に万全の態勢で開催できるかというのはやや疑問。コロナウイルスが終息してるかという点もあるし、ある程度終息していても世界中からアスリートや観光客が押し寄せることで再発という懸念もあるし、延期したことで出場する選手の選出も変わる可能性もあるし、このコロナショックで受けた経済的ダメージから日本や世界が1年で回復してるかどうかもわからない。意外なところでは今年いっぱいで活動休止が決定している「嵐」のオリンピックナビゲーターはどうなるんだって話もあるみたいです。

まぁ、現時点ではコロナ終息の目途もまったくわかりませんから、当面は宙ぶらりんな状態になっちゃうでしょうね。

気の毒なのは出場が予定されていたアスリートの皆さん。2020年の夏がピークになるように調整してきてたのでしょうから、これが1年延期なのか、それとももっと先なのかによって体作りも変わってきます。また、年齢や体力によっては2020年がラストチャンスだという方もいたでしょう。逆に言えば延期でチャンスを得る方が出てくる可能性もあるわけですが、いずれにしても今回のコロナショックであらゆる歯車が狂ってしまいました。

オリンピック招致活動当時、東日本大震災の復興を最優先にしてほしいと思ってた私は東京招致には反対だったんですけど、今さらながらあの時東京になっていなければこんなことにはなってなかったのになぁと思ってしまいます。当時は東京の他にスペインのマドリードとトルコのイスタンブールが立候補してて、両国ともコロナ感染広がってますから東京じゃなかったとしても2020年の開催は難しかったということにはなりますけど・・・。

これで今度は震災からの「復興五輪」じゃなく、コロナウイルスからの「復活五輪」に変えられちゃうのでしょうか。これ以上、被災地置き去りにならないことを願います。