5ヶ月

今日で東日本大震災から5ヶ月。

 

5ヶ月経って・・・・・マスコミが一番に取り上げてるのが菅首相の進退って、なんかおかしくない?

自然エネルギーの普及を願う私としては再生可能エネルギー法案が可決に向かっているのは歓迎するところではあるけれど、野党が可決に協力してるのは管首相を辞めさせるためなんですよね?

与党も野党もまるで国民や被災地なんて見ちゃいないと思うのは私だけじゃないですよね。

被災地でニュース見てる方々はどう思われるんでしょう?

 

北海道の泊原発では調整運転から営業運転への移行がどーのこーのと。

そんなに原発動かしたいなら電力会社の総力をあげて福島第一をまず収束させなさいな。

「我々の力があれば原発事故は瞬時に収束できます!」と見せつければいい。

でも、しないし、できない。

 

政治家も電力会社もこの5ヶ月でまるで学習してないなーと思うのは私だけじゃないですよね。

豪雨の爪痕

あの新潟・福島豪雨以降、新潟市はあの大雨がウソだったように晴れた日が続いています。

しかし、ニュースでは被災地のその後の様子が映し出され、浸水した家屋には大量の泥、信濃川河口の水門には大量のゴミ、海水浴場でも大量のゴミ・ゴミ・ゴミ・・・・・。これらの撤去作業、考えただけでも気が遠くなりますが、土砂やゴミについては散々報道しているのに放射能について触れているメディアがあまり見受けられないのはどういうことなんでしょうね。

ちょうど豪雨の前、こちらの記事(ECRR議長・バズビー博士が内部被曝について重大な警告 | カレイドスコープ)で、福島県会津若松市でテルルと思われる核種が検出されたという話がありました。テルル129mは自然界には存在せず、半減期は33.6日と短い。福島第一原発1号機で水素爆発が起こったのが3月12日でそれから4ヶ月以上が経過しているということは、およそ1ヶ月で半分、4ヶ月経てば1/16になっているはず。それが7月21日の時点でテルルと思われる核種が計測されるということは3月の水素爆発によって放出されたものではなく、比較的最近放出されたものである可能性が高く、つまり福島第一原発では現在も再臨界している可能性があるということです。しかも検出されたのは原発30km圏内ではなく原発から約100kmも離れた会津若松市・・・・。

新潟市に注ぐ阿賀野川は遡って行けば会津若松まで辿り着きます。大雨に関係なく阿賀野川には常に水が流れていますから状況としては同じかもしれませんが、今回の大雨では空気中に放出されている出来立てホヤホヤの放射性物質が雨で地表に降り注ぎ、泥と一緒に阿賀野川へ入っていったかもしれません。そして放射性物質は大量のゴミと共に日本海に流れ込んでいるかもしれません。川岸や河口に溜まったゴミの放射線量を測定してみればすぐわかることだと思いますが、県も市町村もそういった対応はしてるんでしょうか。やってて公開しないのか、それともそういう頭がないのか・・・・。源流が異なる信濃川もあの大雨では条件同じかもしれませんしね。とりあえず今後しばらくは河川敷には近づかず、海水浴も行かないことにしました。

また、コメも心配です。
原発事故直後から水田への影響は心配していましたが、今回の大雨でとどめを刺したかもしれません。
これからコメの検査も始まるようなので、合わせて浸水した田畑の放射線量測定もした方がいいでしょうね。

円高が止まらない

アイキャンスト~ップ、ザ・ロンリネ~ス、こらえきれぇずぅ~

あ、これは「悲しみがとまらない」でした。

杏里ではなく、ここ数日で円高の動きが止まりません。
今日はついに77円台までいっちゃいました。
アメリカ・ヨーロッパの金融不安からドル・ユーロ離れが進み、その結果として円が買われるという日本の評価とはまるで関係ナシに進む円高。震災・原発事故・不景気・膨れ上がる借金と、日本にはまったく買いにつながる要素がないのにこうも円高になるってのはアメリカもヨーロッパもよっぽど深刻なんですかね。

円高になれば当然輸出産業はまたヒーヒー言うことになるわけですが、輸出とはまるで関係のない私にとっては輸入のメリットの方が大きいわけで、前にナロードビームを買った時もそこそこ円高で確か80円台前半~半ばくらいだったと思いますが、今はその頃より更に円高ですから、ここは一発チューニングヘッドでも買ったろか~、ユーロも安いとなれば例のおフランス製ハイブリッドキットも買ったろか~と行きたいところ・・・・・なんですけど、いくら円高でも無い袖は振れないわけで、20%OFFのポップアップウィンドゥですらドキドキしてる私にゃとてもヘッド買う余裕なんてございません。

せめてオイルとかタイヤとか消耗パーツとかで円高還元あればいいんですけどね~。

4ヶ月

今日、7月11日であれから4ヶ月が経ちました。

もう4ヶ月。

まだ4ヶ月。

やっと4ヶ月。

表現がどうであれ、4ヶ月という時間が経った割には物事はなかなか思うように進まず、むしろ被災地外では徐々に風化すら始まっているのではないかと危機感を感じます。

被災地外では被災地の復興や原発の処理より節電が求められている中でこの夏をどう乗り切るかに焦点が向かっているのかもしれません。

でも、忘れてはいけない。

被災地では未だに遺体の見つかってない方が大勢いる。
4ヶ月もの間、避難所暮らしを強いられている方が大勢いる。
福島第一原発からは今も放射能が漏れ続け、もちろん放射能はたった4ヶ月じゃなくなりゃしない・・・・。

我々に与えられた試練を乗り越えて行くにはまだまだ先は長いです。

お墓に避難

6月下旬に南相馬市の緊急時避難準備区域に住む93歳のおばあちゃんが自殺されたそうです。
各ポータルのトップニュースにも出ていたのでニュースを読まれた方も多いでしょう。
おばあちゃんが残した遺書には「私はお墓にひなんします ごめんなさい」と記されていたそうです。

こんな悲しいことってない。

ニュースを読んで・・・・胸が締め付けられる思いと共に涙があふれました。

 

基本的に私は自殺を一切擁護しません。いかなる理由があれど、どんなに苦しい思いをしていたとしても、親から授かった命を自ら絶つのは決して許されない行為だと思っています。世の中には病気や事故、あるいは他人の故意によって命を失う人がたくさんいます。今回の震災でも多くの方が亡くなりました。生きたくても生きられなかった人たち。私たち生きている者はその人たちの分まで生きなければなりません。当然、人の命を殺めるなど言語道断。子を持つ親となってその気持ちは更に強くなりました。

しかし、このおばあちゃんを非難することはできない。

本来であればこの先天寿を全うするはずで、本人も家族もそれを望んでいたはず。
いつまでも長生きしてほしいと皆願っていたはず。
それがたった一度の原発事故で自殺という選択に至ってしまった。
このおばあちゃん以外にも震災や原発事故によって人生を狂わされた方が自ら命を絶っています。

こんな悲しいことってないです。

地震や津波は我々人間の力で防ぐことはできない。それでも人は過去の経験から学び、それらの被害をできるだけ少なくするように防災に力を注いできました。東北ではチリ地震津波を経験した先人の教えを受け継ぎ被害を免れた地域があったと聞きます。阪神淡路大震災や中越地震での経験が被災者救援や被災地支援に活かされてもいます。最近は防災と共に「減災」という考え方も多く語られるようになりました。こうしてまたいつ来るかもわからない災害に備え、生活の知恵を蓄えて人は生きてきました。

それなのに原発はどうだ。

これだけ大きな被害を出し、多くの人の健康や生命を放射能の恐怖に晒し、故郷にも戻れないたくさんの人がいるというのに、一方では止まっている原発を再び動かそうとしている。

できることなら経験したくなかった経験を我々はしてしまった。
ならばそれを教訓として学ばなければならない。
地震や津波をコントロールすることはできなくても、原発は止めることはできる。
再び動かすのは人間の判断で自然現象ではない。

 

おばあちゃんが自らの命と引き換えに残した言葉。

これを読んでもまだ原発を起動するスイッチを押せるのか。

 

おばあちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。