再稼働決定の裏側で

昨日、首相官邸前に1万1000人もの人が集まり、大飯原発再稼働反対の声を上げました。

これを日本のメディアは黙殺しました。上の動画はCNNのものです。

海外では報じられるのに日本国民には知らされない。

恐らく大半の方はこんなデモがあったことなんて知らないでしょう。

そして政府はこの声を無視して大飯原発再稼働を正式決定しました。

野田首相も枝野経産相も「一定の理解が得られた」と連呼していますが、「一定の理解以上の反対」があることはスルーしています。夏季限定という譲歩案すらもシカトしました。

大飯原発の安全性についても「暫定」としていますが、免震重要棟もベント装置も設置されておらず、防波堤も未完成のまま。大飯原発までは1本の細い道で繋がれているだけで、原子炉のすぐ裏手の法面は大地震なら崩落は免れず、事故対策の面ではむしろ福島第一原発よりも脆弱。しかも福井県には大飯以外にも数多くの原発や高速増殖炉・もんじゅがあり、安全性は暫定どころか100%でも不安なくらいのレベルです。

そして万が一放射性物質が漏れる事故が起きれば3.11以上の規模で汚染が広がるのです。

民意や安全性を無視して、本来、国民の生命・財産を守るリーダーであるべき総理大臣が再稼働を決めるなんて、この国は本当に民主主義国家なのでしょうか。

それでもまだ「一定の理解」と言うなら国民に信を問うべきです。