翁長知事の想い

沖縄県の翁長知事が昨日お亡くなりになりました。享年67歳。心よりお悔やみ申し上げます。

昨日の日中、翁長知事の様態が悪くなったとのニュースを聞き、夕方には副知事が職務代理者を務めるとの会見があり、会見では翁長知事の辞職を否定していたものの、そのわずか数時間後には後翁長知事の死去が伝えられました。

急なことで大変驚きましたが、思えば春に手術をしてやせ細っていたお姿を見た時にはこの日が来ることはそう遠くないのではと思ったのが正直なところ。翁長知事自身も自分に残された時間が少ないことを悟った上で、辺野古埋め立承認撤回に踏み切ったのかもしれません。

全身全霊、命をかけて沖縄を守ろうとした翁長知事。

私自身は辺野古の海は埋め立てるべきじゃないと思うし、普天間飛行場も早期に閉鎖されるべきだと思うし、沖縄に基地が集中してる状況も改善されるべきだと思っています。が、沖縄県民でもなく、沖縄に行ったこともない私が思っている以上に沖縄の問題は複雑。基地がなくなることを願っている沖縄県民もいる一方、基地があることで生活が成り立っている人がいることも事実。理想論だけで県外の人がとやかく言うのは本来違うのかもしれません。

しかし、その現状を正に命がけで変えようとしてきた翁長知事。その翁長知事を支えてきた県民。その想いは県外の人たちも共有すべき想いではないでしょうか。

少し前に小学校にヘリの部品が落下した事故がありました。一旦は飛行が自粛されたものの、ほとぼりが冷めればまた我が物顔で飛んでいるという話を度々聞きます。国はアメリカへ抗議はしますがほぼポーズで終わってる状態。ホンキで沖縄の安全を確保しようという気持ちはありません。これが自分の住んでる地域で起こってることだと考えれば決して他人事ではないですよね。我が子が通う小学校の上空を軍用ヘリが飛び、街を歩く米兵が犯罪を犯す。こんなの沖縄だから許されるというものではありません。どこだって許されないことです。

翁長知事の死去について安倍総理や菅官房長官は哀悼の意を示したそうですが、それでも「辺野古移設が唯一の解決策であるという考えに変わりはない」という従来の主張を繰り返すだけ。辺野古移設阻止に命をかけていた方が亡くなったのに、その方への哀悼の意を示してる場で言うことではないでしょう。この国の政府はどこまでも沖縄も国民もナメきっている。

翁長知事が亡くなられたことは非常に残念ですが、新しいリーダーにはぜひ翁長知事の意思を継いでいただきたいと切に願います。

 




原爆の日

今日は73回目の原爆の日。

広島市の平和記念公園で行われた平和記念式典であいさつした安部総理は「核兵器のない世界の実現に向け粘り強く努力を重ねていく」と述べたものの、昨年と同様に核兵器禁止条約に触れることはなく、平和記念式典の後に行われた被爆者団体の代表が参加する「要望を聞く会」に出席した際に核兵器禁止条約ついて「条約とは考え方、アプローチを異にしている。参加しない考えに変わりない」と不参加を明言。

もう、今さら安倍総理に核廃絶への期待なんてまったくしてませんけど、日本中が過去の悲劇を繰り返すまいと想いを共にする日に国民の願いと逆行する言葉を発するというのは悲しいと言うより怒りすら覚えます。

上っ面のウソすらつけないってことは安倍さんは核廃絶なんてするつもりもないのでしょう。

こんな人が被爆国・日本のリーダーだなんて恥ずかしい限りです。

 

安倍総理の数々の疑惑に対する不誠実な対応。

LGBTへの差別的な発言。

ラグビーの悪質タックル問題。

医大の女子受験者への減点操作。

ボクシング協会の問題。

豪雨災害時の酒宴。

世界各国での貿易戦争。

 

数え上げたらキリがないくらい日々起こる諸問題。

これらはそれぞれ別の問題で一律に扱うものではないし、核廃絶とも直接関係するものではないのだけれど、最近起こってるこれらの問題も核廃絶への非協力的な姿勢も、根本にある「優しさの不足」という点で共通してるように最近思います。

弱い立場の人や困っている人に手を差し伸べるというのは世界共通の人としての優しさ。どの問題も少なからずそういう優しさがあったらこんなに大きな問題にならないんじゃないでしょうか。

そしてこの国のリーダーには優しさの欠片もない。

今さら安倍総理に優しさを期待してもムダなので、早いとこ優しさを持つリーダーに代わってもらいましょう。

 




8月

今日から8月です。

先月の時点で猛暑続きなので、いよいよ夏本番!って感じでもないですよね。

むしろ、早く涼しくなってくれ!です(笑)

エアコン効いた部屋から出たくない~。

 

月末&月始めでお仕事の方はバタバタです。

多少ヒマでもあればバイク乗ったりクルマいじったりしたいところですが、この暑さじゃどっちもやる気出ないので、かえって忙しいくらいの方が今はいいのかも。

逆に涼しくなった頃にいっぱいバイク乗れるように仕事進めておかなきゃ。

 

世界ファースト

シアトルで市内の飲食店に対するプラスチック製ストロー使用禁止の条例が発効されたそうです。

もちろん目的は環境保護。特に最近深刻化している海のプラスチック汚染へ対応することが最大の狙い。ストローやレジ袋などのプラスチック製品は自然分解せず、ゴミとなったプラスチックは海や山にいつまでも残ります。劣化して小さくなったマイクロプラスチックが海洋生物に誤飲されて胃の中がゴミだらけなんていうニュースを見たことがある方も多いでしょう。ストローは製品自体が軽いため機械で分別するのが難しくリサイクルしにくいとも言われています。

本当はストローを使うこと自体をやめれば早いのですが、既にあるものを禁止するというのはなかなか難しいし反発も多い。代わりに「生分解性」のあるプラスチックストローが取り入れられたのですが、この生分解性ストローは一定の温度や微生物を必要とするため自然界で自然分解せず、海に流れてしまえば結果として同じ。そこで現在は紙製のストローに注目が集まっていて、既に紙製ストローへの切り替えを進めている企業もいくつか出てきています。

紙製ストローは以前からあったそうなのですが、漏れやすかったり、紙製に見せて実は中がプラスチックでコーティングされている製品だったりして、実用と環境保護を両立できるストローはなかなかなかったのが、最近は純紙製でも丈夫なストローが製品化されてきて、当然プラスチック製より割高なのがネックではありますが、切り替え可能な環境ができつつあります。

スターバックスやマクドナルドでは段階的に切り替えをしていくと表明していることから、今後は日本でも紙製ストローが使われるシーンが多くなっていくかもしれません。

 

今年の6月、カナダで開催されたG7サミットで「海洋プラスチック憲章」が採択されたのですが、日本とアメリカはこれに署名しませんでした。

日本が署名しなかった理由としては「中国やロシアなどの大国が参加していない憲章では海洋ゴミ削減につながらない」「国内産業への影響が大きいため慎重な調査や検討が必要」ということらしいのですが、なんだか核兵器禁止条約の時みたいな理由ですね。日本もプラスチックゴミの問題は深刻なのですから、他国がどうのと言わずに環境保護に向けた姿勢を積極的に示していかないと世界から取り残されることになります。

アフリカにあるルワンダという国では2008年からビニール袋を使用禁止にしたそうです。ルワンダでもプラスチックゴミによる環境問題は深刻で、海外からの観光客が持ち込んだビニール袋も入国審査で全て没収するという徹底した対策を取ってるとか。この厳しい対応でルワンダ国内に4つあったビニール袋製造工場が潰れてしまったそうで、国の経済を考えれば企業が倒産するのは税収面でも雇用面でも損失がかなり大きいと思いますが、それでも実行してというのは環境保護への真剣度が生半可じゃないということなのでしょう。逆に言えばそれくらいホンキで取り組まないといけないくらいに環境問題は待ったなしということです。

日本はどうもこういう新しい時代への転換が遅い(というかヘタ)な気がします。

原発なんかもそうですね。福島第一原発事故があって、廃炉も難しいし、核のゴミの処分方法も見つからない、世界的にはもう脱原発へシフトしているのに日本は頑なに原発を維持しようとしてるし、海外への輸出も行おうとしている。世界のトレンドと真逆です。脱原発にシフトできない理由は、原発で潤ってる企業や立地自治体が甘い汁を吸い続けたいから。でもホントはそんなこと言ってる場合じゃないし、そんなこと言ってたら永遠に脱原発なんてできません。

再生可能エネルギーや電気自動車なんかでも日本は世界をリードできるだけの技術力があるハズなのに、今や完全に世界から出遅れてしまっています。

一部の利権を守るために全体が滅んだら意味がないんです。シアトルやルワンダはそれがよくわかってるということ。日本にだってできないことじゃありません。

 

もちろん国としての方向性だけでなく、我々一人ひとりの意識も変えていく必要があります。たかが1本のストロー。しかしそれが海に流れ、魚の胃に入り、その魚を自分が食べる、そこまで考えを張り巡らせればたかがストローとは思えないですよね。

レジ袋の削減は結構普及したように思います。マイバッグ持参の方、増えてますよね。短い期間で一気に変えるのは難しくても、一人ひとりの心掛けで少しずつでも変えていければ全体が変わっていくはず。

個人も、国も、「自分ファースト」ではなく「世界ファースト」へシフトしていってほしいものです。

 

子どもを守る熱中症対策を

毎日毎日暑い日が続きます。

週間天気予報を見てもず~っと晴れマークが続いていて、バイク乗りとしては雨よりいいかなと思いつつも、こう連日の酷暑ではさすがに気が滅入ってきます。

で、この暑さで熱中症で体調を崩した方のニュースも毎日のように聞かれます。中には亡くなれらた方もいらっしゃって、たかが熱中症と甘く見てはいけないなというのを再認識。少し前まで事務所のエアコン使わずにがんばっていましたが、今はムリせず適度にエアコン使うようにしています。

そして心配なのは子どもたち。先日も校外活動の後に体調を崩して亡くなった児童のニュースがあり、体育や部活動で体調を崩す児童も多いみたい。教室にエアコンが設置されている学校も増えてきましたが、未設置の学校もまだまだ多いと聞きます。エアコン設置を求める保護者の声に対して精神論や根性論で設置に応じないなんていう話も聞きますね。

ここ何年も思うことですが、私が子どもの頃も夏は暑かったですけど、命の危険を感じるような暑さではなかったような気がします。暑さの質が違うんですかね?温暖化の影響とかヒートアイランドとか亜熱帯化してるなどの話は本当かどうかわからないにしても、これだけ毎年のように熱中症で亡くなる方がいるんですから、大人が言う「昔は・・・」という精神論はこの際一旦棚に上げて、命を守るのを第一に考えた対応をしていただきたい。

そんなガチガチに冷房効かせなくてもいんですよ。ウチの事務所は設定温度が29℃とか30℃程度ですけど、それでも充分に快適に過ごせますし、暑い暑い言いながら授業受けてるより適温の中での方が子どもたちも授業が頭に入ると思うんですよね。あとは水分補給や休憩なども適度に行って、マジでヤバそうな時は屋外での活動を控えるなど、ちょっとしたことで熱中症は予防できるはず。

規則や慣例が・・・と言いたい先生の気持ちもわからなくはないですが、柔軟な対応で子どもたちの命を守ってください。

一応、昨日の段階で文部科学省が各都道府県の教育委員会に「熱中症防止のため適切に対応するよう求める通知」を出したとのことで、これ以上児童が熱中症で倒れることがないように願います。

 

それにしてもこの暑さで2年後の東京オリンピックは大丈夫なんですかねぇ?

東京オリンピックの開催期間が2020年7月24日~8月9日、正にこれから暑さが更に本格的になっていくシーズン。今でさえ大変なのに、選手も観客も無事でいられるんでしょうか。体を鍛えてるアスリートでも暑さに慣れてない国の選手だっているだろうし、海外から来る観客は日本がこんなに暑いと知らずに来る方も多いでしょう。

今さら日程は動かせないんでしょうけど、もう2ヶ月ズラせばこんな心配いらないのにな~と思ってしまいます。