BRT大混乱の巻

BRT

この前の土曜日から運用が開始されたバス高速輸送システム、BRT。

初日から料金システムのトラブルやらクルマとの接触事故やらトラブル連発で、今日になってもトラブルは解消されずに、ついに今日は新潟市中心部のほぼ全線を終日無料にするというトホホな事態に。

まぁ新しいシステムを始める時にはトラブルは付き物なのであまりチクチクと突っ込みたくはないんですけど、システムの検証をするには十分な時間はあったハズだし、今日の接触事故はドライバーが接触したことに気付かず走り去り、結果的に当て逃げになってしまうというシステムとは無関係な低レベルなトラブルなので、諸々含めてお粗末としか言い様がありません。

TwitterのタイムラインにはBRTへの不満がガンガンとリツイートされてくるし、このトラブルが長引くといろいろと影響ありそうですね。

最終的には篠田市長の辞任とか(笑)

 

そもそもの話として、このBRTは計画自体にムリがあって、BRT導入に反対してきた方はそれみたことかと思ってることでしょうし、このムリヤリなBRTに市税が投入されてると思うと怒りが込み上げてくるって方もいるでしょう。

よく知らない方はBRTを連接バスのことだと思ってるかもしれませんが、BRTとは「バス・ラピッド・トランジット(bus rapid transit)」、つまりバスをメインとした大量輸送システムのことで、使うバスが連接かどうかは関係ありません。新潟のBRTは連接バスが象徴的になっているので「BRT=連接バス」のようなイメージが強くなってますが違うんですね。

本来のBRTは鉄道や路面電車のように専用のレーンを持って、渋滞に影響されずにスムーズに運行できるようになっていて、料金も鉄道のように車外で精算できたり、停留所も鉄道のホームのようにバスの床の高さに合わせて歩行困難者でもスムーズに乗り降りできるようになっていたり、バスという形態でありながらほぼ鉄道に近いシステム。鉄道より導入コストが安かったり、市街地内でも乗り入れられたりメリットも多いのですが、それでもそれ専用の設備は必要だし、例えレーンを分けたとしても旧来の一般道を走らせるのは擬似BRTのようなもの。

新潟市にお住まいの方ならよくわかりますよね。新潟駅前や万代シティ、古町周辺は連接バスを走らせるような道路の作りになってないことを。本来なら都市計画の段階で含めて考えていかないといけないのに、既存の都市構造の中にねじ込んでムリがないわけありません。

反対してた方はそれをよくわかっていたから反対してたわけですよ。

市長選で篠田再選を防いでたら引き返せたかもしれないのに・・・・。

 

ま、私個人はバスを利用することはほとんどないのでBRTがコケようが不評だろうがどうでもいいんですけど、篠田市長の自己満足オモチャに市税が投入されたのだけは許せないですね。勘のいい方は新国立競技場や五輪エンブレムと同じ臭いを感じてるでしょ?篠田市長のおサイフに不自然なお金が流れてないか、あるいは市長を辞めたあとによくわからないポストが用意されてないかとか、いろいろチェックすると何か出てくるかもしれませんよ。

 

とはいえ、もう動き出してしまったシステム。少なくとも利用者が困らないように早くトラブル解消して、穴埋めに市税が投入されるなんてことがないように願います。

 

でも、これから雪が降るようになるとまたトラブル起こす予感しかしないよね・・・・。