よく言うよ

昨日、海江田万里経済産業相が佐賀県を訪問し古川康知事と会談した際に「原発の安全性は国が保証する」と言い放った。

同じく昨日、関西電力の株主総会で「北朝鮮が原発に対してテポドンを撃ってきたらどうするか」との株主からの質問に「着弾があっても堅固な立派な格納容器と思っている」と言い放った。

どうも頭がクルクルパーな大人が多いようです。

「原発の安全性は国が保証する」って何の確証があって言ってるんでしょう。
保証できるくらいの対応策があるならまず福島第一を何とかしなさいよ。
それとも保証ってのは金で解決って意味なんですか?
保証すると言ってるのは被曝者の健康じゃなく原発の安全性ですよね?
福島が3ヶ月以上経ってもさっぱり事態が好転しないのによくも安全性の保証だなんて言えたもんだ。

テポドンが飛んできても大丈夫って何の根拠があって言ってるんでしょう。
格納容器が持ちこたえても電源喪失や配管破断すればメルトダウンするんでしょ?
重要なのは格納容器がどうこうじゃなく放射性物質が出るか出ないかでしょ?
地震と津波であれだけやられるんだから弾道ミサイルに耐えられるとはとても思えないんですけどね。

もうね、怒りって言うより呆れますよ。
バカすぎる。
子どもでももう少しマシな言い訳しそうなもんなのに。

結局、国も自治体も電力会社も国民の安全なんてどうでもいいんですね。

さようなら原発1000万人アクション

政府が停止中の原発の再稼働を促したとな。

<原発事故>定検で停止中の原発、政府が再稼働促す(毎日新聞)

福島第一原発事故がまったく収束の目処が立たない中で何を言ってるんでしょう。
もうね、この状況下で再稼働するべきだなんて言ってるのは完全に狂ってますよ。

そして橋下大阪府知事の発言。
「海江田経産相や経産省のみなさんが原発の周辺に住めばよい」
これ、正に正論ですよ。

そもそも関東で使う電気をなぜわざわざ福島や新潟で作ってる?
送電ロスを考えたら使うところで作った方がいいに決まってる。
でも、しない。
つまり危ないからでしょ。

未だに地下式原発がどーのこーのと言ってるクズ政治家はそんなに言うなら国会議事堂の地下に原発作ってくださいよ。
関東の電力が足りないなら柏崎刈羽原発の施設そのままそっくり東京に引き取ってくださいよ。
放射能は安全とかほざいてる御用学者は福島行って復旧作業してくださいよ。

やらないに決まってるけど。

 

現在、「さようなら原発1000万人アクション」が展開中です。
「もう原発はいらない」と思う方はぜひ署名してください。
もちろん私も速攻で署名しました。
バカ推進派を黙らせるにはちょっとやそっとじゃダメらしいけど、1000万人の声なら無視できないでしょ。

自分自身、そしてあなたの大切な人を核の恐怖から守るため、今こそ声を上げてください。

日本でも国民投票を

イタリアで行われた原発再開の是非を問う国民投票は賛成派が投票が有効となる投票率50%を割り込ませるために棄権を呼びかけたこともあって投票率約55%程度ではあったものの、結果は反対が94%以上と圧倒的な大差でイタリアの脱原発が確実となり、ベルルスコーニ首相は「イタリアは原発にサヨナラを言わなくてはならない」と発言、福島第一原発事故以降、スイス・ドイツに続いて脱原発路線に舵を切ったのは3ヶ国となった。

このヨーロッパのスピーディさに比べてこの国はどうだ。

菅首相はエネルギー政策の白紙からの見直しや自然エネルギーの拡充までは打ち出したものの完全な脱原発への道筋は示せてないし、自民党の石原伸晃幹事長は原発反対意見に「集団ヒステリー状態」などと問題発言はするし、民主党の鳩山由紀夫・羽田孜・渡部恒三、自民党の谷垣禎一・森喜朗・安倍晋三、国民新党の亀井静香、たちあがれ日本の平沼赳夫などの腐った政治家どもはこの状況下においてもまだ地下式原発などという国民無視の愚策を進めようとする始末。

原発推進派にしてみればヨーロッパ各国で脱原発論が高まったからと言って「はいそうですか」と乗るのは安易だという意見もあるかもしれない。もちろんヨーロッパはヨーロッパ、日本は日本で何でもかんでも同調する必要はない。
しかし、考えるまでもなく今回の福島第一原発事故は遠く離れたドイツやイタリアの国策を方向転換させるだけのインパクトがあったわけで、そして我が国は紛れもなく当事者であり、今もなおその恐怖は進行中であるのだから、海外の意見を聞くよりも前に「原発は危ないからみんなやめとけ」と発していかなければならない立場のはず。

以前、このブログで紹介したロイターの調査は当時は原発増設票が25%もあって情けない思いを味わったが、あれから2ヶ月以上経った現在では原発全廃票が86%と圧倒的で、時間と共に国民の意識は脱原発に動いていると実感できる。もしイタリアのように日本でも原発是非の国民投票が行えたら無能政府やバカ政治家を追い出せるのにと思うと悔しくてたまらない。

今日も自由報道協会の会見でアホ面晒していた推進派議員がいたが、有権者の声を聞かない議員は即刻退場願いたい。遅かれ早かれ次の議席はないのだから。

6.11

東日本大震災から3ヶ月が経ち、今日は「脱原発100万人アクション」として海外を含めた全国各地で脱原発デモが行われました。

午後から仕事そっちのけでUSTREEMを見ていて、ジャーナリストや学者、政治家、ミュージシャン、アーティスト、俳優、女優、アイドルなどなど、もちろん一般市民も巻き込んで各地で行われるデモの様子は同じく脱原発を願う私にも大きなパワーを与えてくれるものでした。

しかし・・・・参加している人たちの熱意とは裏腹にその他大勢の方が妙に冷めているのも少なからず感じました。メイン会場のUSTREEM視聴者数はたったの5000人前後、夕方のNHKニュースでもちょびっと報じられましたがデモがあった事実を報じるだけで特に大きく扱われることもなく、twitterで私がフォローしてるのは脱原発の声を上げる方よりはVW系の方の方が圧倒的ではあるものの、なんとなく6.11も原発もあまり関心ないような(具体的にツイートしないだけでそんなことないとは思うけど)そんな印象。

私としては脱原発は国民的なムーブメントになりつつあると思っていたのが、現実にはまだまだほど遠いことなのかもしれません。

メイン会場に来られたゲストで同じようなことを言ってた方が何人かいましたが、デモはあくまでデモで、「デモが盛り上がってよかったよかった」で終わるのではなく、重要なのはこの先どうアクションしていくか。脱原発の声が高まる一方で現在停止中の原発再開を求める声が出ているのも事実で、もちろん双方に言い分があるわけですが、過去の原発誘致で推進派と反対派が争っていたのと同じように互いの主張を繰り返すばかりの対立では何の進歩もなく、その間も再度の原発事故の不安は続いていくのですから、原子力・放射能がいかに人類にとって脅威であるのか、後世に負の遺産を残すことになるのかを訴え、また単に「No」と言うだけでなく原子力で補えなくなった不足する電力をどうするのかも合わせて考え、その声を広めていかなければなりません。

国もマスコミも今や正しい情報を伝えてはくれない中、中東でtwitterを機に民主化運動が広まったように我々の社会をより良いものにしていくためには我々自らが行動する時代なのかもしれません。

無情なる文部科学省

今日、子供の年間被曝20ミリシーベルト撤回を求めて福島から100人規模の住民が文部科学省を訪れて抗議、その様子はUSTREEMで生中継され、twitterでそれを知った私もその中継を見ました。

事前に訪問を知っていたにもかかわらず、文科大臣はもちろん政務三役も面会を拒否。代わりに出てきた学術政策局次長の渡辺格氏も20ミリシーベルト撤回は認めず「検討する」の一点張り。最後には住民の要望を政務三役に伝えて文書で回答するとの言葉は得たようだが、明確な期限が決められているわけでもなく単なるその場しのぎの言い逃れとしか思えない。その回答を待つ間にも福島の子供たちはどんどん被曝していくというのに・・・・。

中継を見た方はおわかりかと思いますが現場はもう暴動寸前の過熱ぶり。住民の中からは「文科省燃やすぞ」なんて過激な声も聞こえましたがそれもムリはない。子供の命を救いたい一心で文科省まで来たのに、本来であれば子供の命を一番に考えるべき文科省なのに、こんなノラリクラリとした言い訳しか帰ってこないんですから。住民たちの悲痛な叫びと文科省の無情な対応に見ているこっちも切なくて悔しくて悲しくて目頭が熱くなりました。

渡辺氏の立場もわからなくはない。上の許可もなしに独断で住民と約束なんかしたら役人としての彼の立場がどうなるのかは想像に難しくはありません。でも、でもですよ、役人だって役人である前に一人の人間であるわけで渡辺氏にだって家族も故郷もあるでしょう。仮に自分の家族や故郷が同じ境遇にあったならば役人としてではなく血の通った人間として自分が何をするべきなのかは考えずともわかるはず。なのにそれをしない文部科学省なんて・・・・・もう文部科学省として機能してないってことじゃないですか。

福島の住民へ20ミリシーベルト撤回の早急な返答を望みます。