無情なる文部科学省

今日、子供の年間被曝20ミリシーベルト撤回を求めて福島から100人規模の住民が文部科学省を訪れて抗議、その様子はUSTREEMで生中継され、twitterでそれを知った私もその中継を見ました。

事前に訪問を知っていたにもかかわらず、文科大臣はもちろん政務三役も面会を拒否。代わりに出てきた学術政策局次長の渡辺格氏も20ミリシーベルト撤回は認めず「検討する」の一点張り。最後には住民の要望を政務三役に伝えて文書で回答するとの言葉は得たようだが、明確な期限が決められているわけでもなく単なるその場しのぎの言い逃れとしか思えない。その回答を待つ間にも福島の子供たちはどんどん被曝していくというのに・・・・。

中継を見た方はおわかりかと思いますが現場はもう暴動寸前の過熱ぶり。住民の中からは「文科省燃やすぞ」なんて過激な声も聞こえましたがそれもムリはない。子供の命を救いたい一心で文科省まで来たのに、本来であれば子供の命を一番に考えるべき文科省なのに、こんなノラリクラリとした言い訳しか帰ってこないんですから。住民たちの悲痛な叫びと文科省の無情な対応に見ているこっちも切なくて悔しくて悲しくて目頭が熱くなりました。

渡辺氏の立場もわからなくはない。上の許可もなしに独断で住民と約束なんかしたら役人としての彼の立場がどうなるのかは想像に難しくはありません。でも、でもですよ、役人だって役人である前に一人の人間であるわけで渡辺氏にだって家族も故郷もあるでしょう。仮に自分の家族や故郷が同じ境遇にあったならば役人としてではなく血の通った人間として自分が何をするべきなのかは考えずともわかるはず。なのにそれをしない文部科学省なんて・・・・・もう文部科学省として機能してないってことじゃないですか。

福島の住民へ20ミリシーベルト撤回の早急な返答を望みます。