熊本で震度7

昨日、ブログを書いてる途中でiPhoneの防災情報が「熊本で震度7」と伝えてきて非常に驚きました。

テレビやTwitterで流れてくる被災地の状況、一夜明けて明らかになってくる状況、自然災害は仕方がないこととは言え、東日本大震災の記憶もまだ新しいこのタイミングでの巨大地震は見ていて本当に胸が苦しくなります。

被災された皆さまにはお見舞い申し上げます。

まだ大きめの余震も続いているようですので、身の安全を第一に十分にご注意ください。

 

今回の地震は震源が内陸ということで津波の発生はなく、稼働中の川内原発にも異常はないということなので、その点では東日本大震災に比べてまだマシなのかなという気がしなくもありませんが、家屋の倒壊や道路の崩落も多いようですし、余震ですら震度6強や6弱クラスが起きてることなど、あらためて地震の怖さを感じます。

新潟の方は中越地震を思い出しますよね・・・・。

 

ところで、異常がないからと運転を続ける川内原発の対応はどうなんでしょう。

地震の予知が不可能な以上、地震発生時に稼動していたのは仕方ありませんけど、最大震度7を記録する大きな地震が起きたのだから、震源から離れていてもその後に大きな余震が起こることは十分に推測できるわけで、原発はスイッチ切ればすぐに臨界が止まって燃料が冷えるというものではありませんから、万が一のことを考えて数日から数週間は原発を停止するべきではないかと思います。

原発が止まると電気が・・・・という声も聞かれましたけど、川内原発が再稼動したのはつい最近で、それまで電気が足りていなかったわけではありません。原発を動かしたいのは電力不足ではなく九州電力の都合でしかないのですから。

さらに、今回の地震で新幹線が脱線、道路もあちこちで通行できなくなり、原発事故が起きた際の避難に新幹線や高速道路を活用するという避難計画は机上の空論であることも示されてしまいました。

熊本の地震をきっかけに九州の火山噴火や南海トラフ地震が誘発されるのではないかという声(憶測でしかありませんが)も聞かれますし、免震重要棟もないまま再稼動した川内原発はかなり危険ではないかな・・・・と不安に思います。

 

あの日から5年

言うまでもなく今日は3月11日。

あの日から5年の月日が流れました。

 

最近テレビでは5年経った被災地の現状を伝えることが多くなってますけど、昨日と今日、そして今日と明日で何が変わるかって特に大きく変わるわけではなく、この5年という節目のタイミングにだけ注目するのではなく、東日本大震災はこの5年の間も現在進行形なんだと、まだまだ終わっちゃいないし復興が思うように進んでいないんだ、というのは常日頃から我々みんなが共有すべき認識なんじゃないかと思います。

なのに、聖火台のない競技場ですったもんだしてたり、誰よりも被災地に寄り添わなければいけない議員が失言・暴言で被災地そっちのけだったり、福島第一原発がまだあんな状況なのに各地で再稼動に向かっていたり、そういうのを見てると、この国はどこに向かって誰のために進んでいるのかわからなくなります。

 

そして、被曝の影響を懸念する方にとっては別の意味で大きな節目となる5年、いわゆる2016年問題。そっち方面にアンテナ張ってると「これってもう始まってるんじゃ?」と感じてる方も多いかもしれません。

始まるのか、始まってるのか、始まらないのか、それはまだわからない。

ただ、甲状腺癌の検査で見たくない数字がどんどん増えていってる現状で、相変わらず「原発事故の影響とは考えにくい」と言うばかりの専門家の方には、じゃあ他に何の影響なんですかと憤りを感じます。

誰も望んでいないし、何もなけりゃそれが一番いい。

しかし、復興にしろ、政治や経済にしろ、その他諸々を含め、認めたくないものをシャットアウトしたまま進んでいくこの先がどうなるのか、不安は増すばかり。

 

自分のできること、やらなければいけいないこと、あらためて考える日にしたいと思います。

 

高浜原発3・4号機、運転差し止め

久しぶりにうれしいニュースです。

高浜原発3、4号運転差し止め 大津地裁、住民申し立て認める(福井新聞ONLINE)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160309-00010002-fukui-l18

 

トラブル続出の4号機については先日このブログでも書きましたが(STOP高浜原発:D’s note)、大津地裁は住民の申し立てに賢明な判断をしてくれました。

これで稼働中の3号機も停止することになります。

恐らく関西電力は仮処分取り消しを求めてくるかと思いますが、今回の大津地裁の判断が原子力規制委員会の「新規制基準に適合した原発」を「危険」と認めた点を踏まえて、住民の安全安心を最優先とした真摯な対応をしていただきたいと願います。

 

新潟も負けてられないね!

避難者の神経を逆なでする東京電力のCMもSTOPだぁ~!!

 

STOP高浜原発

福井県高浜町の高浜原子力発電所で、再稼動を目前にした2月20日に原子炉補助建屋で放射性物質を含む水漏れが発生。

この段階で「大丈夫かよ?」って多くの方が思ったことでしょう。

それでも問題ナッシングとばかりに26日には再稼動。

しかし29日にはトラブルにより緊急停止。電気系統のトラブルらしいのですが原因がわかるまでは原子炉を冷温停止させるとのこと。

続けてのトラブル発生に「マヂで大丈夫なん?」って怖くなってきます。

しかし、関西電力は営業運転を当初予定の3月下旬から4月以降にずれ込む見通しとしながらも、運転再開にはもちろん前向きであることに変わりはありません。

 

もうねぇ、早く辞めた方がいいよ、マヂで。

トラブルがこの程度で済んでるうちに。

高浜原発は1~4号機いずれも運転開始からもう30年超だそうで、当然老朽化も進んでいるし、今後深刻なトラブルを起こすのではないかという声も多く聞かれます。

地震や津波がなくても何かやらかしそう!

原発とは直接関係ないけどヘリから荷物落とすなんてヘマもやらかしてるしさぁ。

福井の人たちは怖くないの?

福島第一原発みたいに取り返しのつかない事態になる前に、懸命な判断をするべきじゃないですか?

 

泉田知事はブレてない

昨日のブログで泉田知事の4選出馬に触れましたが、今朝の新潟日報でも1面でそれを伝えていました。

が、日報の記事では泉田知事が「脱原発とは言っていない」「再稼働の議論はしないとは言っていない」という部分をやたら強調して、あたかも泉田知事が柏崎刈羽原発の再稼動へ姿勢転換したかのような伝え方。

これまで泉田知事の言動を見てきた方ならご存知の通り、泉田知事は何よりも福島第一原発事故の検証が先で、それをしない段階での再稼動の議論は順序が違うでしょってことを一貫して述べていて、逆に言えば事故検証ができたならば再稼動の議論にも応じますと受け止められるもので、つまり東電は筋を通せばいいってだけの話。別に出馬に向けて再稼動推進派を取り込もうと軟化したわけじゃありません。

同じく脱原発についても過去に一度も泉田知事が自分は脱原発だと言ったことはなく、ちゃんと筋を通して取るべき対策をした上で安全性が確保できるなら原発を動かすことも否定はしないということで、このタイミングで脱・脱原発となったわけでもありません。

福島第一原発事故以降、泉田知事は1mmもブレてはいないのです。

ただ、現実的な話として東電が客観的に事故の検証をするかどうか、検証した上で実効性のある安全対策ができるかどうかというのはかなり難しいと思われるので、結局のところ東電に原発を動かす資格も能力もないってことを証明するだけのことで、知事としての立場的に脱原発と言わなくても結果的に柏崎刈羽原発の再稼動なんてできるわけがなく、泉田知事もそこをわかった上でこう発言しているのでしょう。

個人的には、知事としてハッキリ脱原発と言えない事情は理解しつつも、男としてはちょっと卑怯かなぁとも思いますけどね(笑)

ファジーな表現は誤解を招きやすいし。

 

しかし、新潟日報の記事は悪意すら感じますねぇ。記事を書いた記者も泉田知事がどういう人か知らないわけじゃないでしょうに、ああいう世論操作とも思える記事の書き方は記者や編集長だけの思惑ではないように思います。

いよいよ新潟日報も自民党の御用メディアに成り下がりでしょうか?