平和的解決を願う

恐れていたことが現実になってしまいました。

先日のアメリカによるイラン革命防衛隊司令官殺害の報復としてイラクにあるアメリカ関連施設をミサイル攻撃、イラン国営テレビは「少なくとも80人の米国のテロリストが死亡した」と報じました。また、報復は今回限りではないこと、アメリカの同盟国も対象になる、等を示唆しているとのことです。

これ・・・ガチの戦争に発展するのでしょうか?

アメリカ国内にとどまらず、世界中で戦争反対の声が上がっています。もちろん私も戦争には反対です。

いつも思います。誰かにとっての正義は別の誰かにとっては悪だと。

互いに自分を正義と思ってる同士で争えば一方が屈服するまで終わりはありません。それは人間一人の個人でも、集団でも、国家でも同じ事。異なる国・文化・宗教などなど、一個人でも大集団でも考え方は人それぞれで、だからぶつかることも多々あって、それを暴力や武力を使うのではなく、血を流すことなく解決するために人間は「話し合い」という手段を持っているはず。ここ最近の世界の流れでは、お互いの違いを尊重し、多様性を認める寛容的な社会に向かっていたのではなかったの?そんな単純な話ではないのでしょうが、現実に人の命が奪われているわけですから、これ以上血を流すことなく平和的に解決してくれることを多くの人が願っています。

 

そしてもう一つの懸念は自衛隊の中東派遣です。

安倍総理は中東情勢の緊迫化を受けて今週末から予定していた中東諸国歴訪を取り止め。それは今の段階では正しい判断ではないかと思いますが、菅官房長官は自衛隊中東派遣について「(心配は)していない」と述べ、派遣は予定通り実施する考えだという報道がありました。今回の自衛隊派遣はホルムズ海峡を通るタンカーの保護や情報収集が目的でイランに対するアメリカの攻撃に加わるわけではありませんが、この緊迫した状況下で何もないと断言できるものでしょうか?イランは同盟国も報復の対象になるという考えを示唆していますから、イラン周辺で自衛隊が情報収集のために哨戒機を飛ばしていた場合、それが軍事目的でなかったとしてもイランが正しくそう認識するとは限りません。上がわかっていても現場レベルでコントロールが効かなくなることも考えられますし、イラン軍や革命防衛隊でなくともテロリストが独自に攻撃を仕掛けてくることもないとは言えません。私なんかはもう不安要素しか頭に思い浮かばなくて、菅官房長官の「心配してない」というのはもはや思考停止なんじゃないかと思うほどです。

じゃあタンカーが危険に晒されて石油の輸入はどうするんだって話もありますけど、アメリカ・イラン双方と友好関係にあるってのが「外交の安倍」のウリとしてるんですから、タンカーの運航を一時的に止めてでもこれ以上の緊迫化を避け、自制を促すのが今一番日本に求められることじゃないんでしょうか?

で、こんなのが続くと自衛隊を先制攻撃できるようにしろとか、隊じゃなく軍にしろとか、攻撃能力を持たせるべきだとか、力で捻じ伏せようという考えが日本でも広がりそうでそれも怖い。それやっちゃったら今のトランプさんと同じですよ?

これ以上、対立が激化しないように、マジでお願いします。