ニュージーランド首相の産休に想う

ニュージーランドの首相、ジャシンダ・アーダーンさんが産休を取るというのが話題になってます。

在任中の首相が産休を取るのは世界初だそうで、国民も多くが支持・応援してるとか。

なんかねぇ、ほっこりするよね、こういう話。

まったく関係ない赤の他人でも、おめでたい話は聞いててこっちもうれしい気分になります。

これが日本だったら

「首相なのに妊娠なんてとんでもない!」
「産休取るなら辞任しろ!」
「これだから女は・・・・」

なんて非難の嵐で、きっと中にはセクハラまがいの誹謗中傷もあったりするんだろうなーと、そんな気がします。

きっとニュージーランドの中でも少なからず否定的な意見はあるだろうし、アーダーン首相も「妊娠が負の要素になると思った」と言ってるくらいですが、妊娠発表後に支持率がアップするなど国民全体では好意的に受け止められているようで、これは働く女性にとっても、それを支える男性にとっても、人間らしく生きやすい社会ではないかなぁと思うし、「首相でも出産できるなら自分も」と、働く女性への応援にもなるんじゃないかと思います。

日本では国会議員の産休・育休でもポーズとしては推進してながらもベースにはやっぱり否定的な考えがある感じだし、一般市民においては未だに妊娠したら退職を迫られたり、産休が取れずに退職せざるをえなかったりなんて事も多く、働き方改革なんて聞こえのいいこと言いながら棄民政策とも言えるような事ばっかりやって、男性も女性もどんどん働きにくくなるような社会に向ってる現状で、ニュージーランドのような例が受け入れられるのは当面なさそうな残念な気分になってしまいますね。

よく聞かれる話としては、電車の中でベビーカーがジャマだとか、赤ちゃんの泣く声がうるさいだとか、とっても器の小さい不寛容な大人が多いというのは日々感じます。この世に生きてる全ての人が最初はギャーギャーうるさく泣いて周りにいっぱい面倒かけてきて育ってきてるんですから、もっとおおらかに、心にゆとりを持って、小さい子どもや子育てしてるお父さん・お母さんたちが安心して伸び伸びと生きていける社会にしていくことが、結果として働きやすく、生きやすく、心も生活も豊かな日本になることに繋がるんじゃないかなーって思います。

残業代ゼロとか、誰が喜ぶ?

経営者が目指すのは残業代ゼロではなく、残業ゼロでも結婚・妊娠・出産・子育てができる社員の生活じゃないでしょうか?