アクアマリンふくしま復興へ

昨年、家族で行ってきた福島県の水族館「アクアマリンふくしま」。

今回の震災で被害を受け、多くの生き物が死に、大型の海獣類は他の水族館に避難したというニュースを見た方も多いと思います。震災直後はHPのトップが真っ白い背景にテキストのみの状態となり、その画面からも現地では相当混乱しているのだろうということが伝わってきました。

福島第一原発から30km以上とは言っても大幅に離れているわけでもないし、余震も続くし海の傍だから津波の心配もあるし、きっとしばらく人が入ることもないんじゃないか、もしかしたらこのまま閉鎖になってしまうんじゃないかと勝手に想像していましたが・・・・・

とんでもない。

アクアマリンふくしまは既に復興への道を歩み始めていました。

アクアマリンふくしまの復興日記

記事に掲載された写真を見るとあらためてあの震災の恐ろしさを感じます。

しかしそれ以上に感じるのがアクアマリンふくしまスタッフの力強さ。

水族館が蘇るにはきっと相当な時間がかかるはず。
しかし、ブログから伝わってくるスタッフのパワーはきっとそれを成し遂げてくれると思わせてくれます。

いつになるかはわからない。

でも、その日が来たならまた家族で行きたい。

あの美しい水族館へ。

ピークカット17%削減

昨日行われた「ピークカット15%大作戦」の第1回トライアルの結果が発表され、約17%・約40万kwの削減が達成されたそうです。

「ピークカット15%大作戦」第1回トライアルの結果約17%(約40万kw)の削減が達成されました

いやー、なかなかすごいんじゃないですか?
正直どんな結果が出るのかまったく予想つかなかったんですが、これで「やればできる」ということが証明されました。

あとは昨日の記事でも書いたようにこの節電が持続してできるかが課題。

トライアルのあとTwitterでみなさんのつぶやき見てたら意外とトライアルのこと知らなかったって言う人も多かったみたいなんで、これがもっと周知されて普段から節電の意識が高まれば・・・・毎日も不可能じゃないかも?

この動き、全国に広まるといいなぁ。

ピークカットしましたぁ?

新潟県では本日17~19時にピークカット15%大作戦の第1回トライアルが実施されました。

夕方17時が近づくにつれてTwitter上でも「もうすぐ始まるよ!」とか「今日は定時退社です!」とかのつぶやきが多く見られ、たくさんの新潟県民が積極的に協力しようという気持ちが伝わってきましたね。みなさんの会社やご家庭ではいかがでしたでしょうか。ウチは元々節約体質なのであまりカットできる部分がないのですが、せめて今日ぐらいはということで17時(をちょっと過ぎちゃったけど)で業務を終了させていただき、微力ながらも貢献できたのではないかと思います。今日の結果は明日には県から発表があるみたいなのでどれくらい効果があったのか興味深いですね。

ただ、重要なのはこの節電が「持続して」可能かどうかということ。いくら今回のトライアルで良い結果が得られても本番の夏にそれを毎日続けられなければあまり意味はありません。今日みたいな春の暖かい日はそれほど意識しなくても照明や暖房の電力は抑えられていたはずですしね。しかし逆に言えば持続可能な節電方法ができれば今回のような非常事態じゃなくても電力需要は抑えられるわけで、原発止めても電力まかなえる可能性があるということです。トライアルの結果を踏まえて各事業所や家庭でも持続可能な節電を考えるといいですね。

ピークカット15%大作戦、第2回トライアルは4月27日(水)の18~20時に実施されます。

太陽光発電の課題

ここ数日の新潟市はとてもいい天気が続いていて、屋根の上のソーラーパネルはいい時には自給率60%以上をマークするくらいにいい具合に発電してくれています。

で、地震が起きて計画停電の話が出てから会う人に
「D-Styleさんトコは停電になっても太陽光発電あるからいいよねー」
とよく言われます。

これ、あながちハズレてもいないんですが正解ではありません。

太陽光発電システムはソーラーパネルとセットでパワーコンディショナー(パワコン)というものが必要で、これは太陽光で発電された直流の電気を交流に変換して家庭で使えるようにする装置なのですが、パワコン自体は普通に外からの電気で動いているので、つまり停電になるとパワコンが動かず発電した電気を変換することができないんですね。
一応、停電時に備えてパワコン側面にはコンセントが付いていて自立運転することで太陽光を非常用電源として使える機能もあるにはありますが、この場合は当然日射量に応じた量しか電気が使えませんので夜間はもちろん日中でも太陽が雲で遮られればアウト。しかも発電している時でも発電量は刻々と変化しますから例えば扇風機とかラジオとか単純にON-OFFで動くようなものはOKでもパソコンみたいに常に一定以上の電気が必要なものは使えません。
つまり、それほど万能ではないってことですな。

これの一番の問題は蓄電できないこと。
蓄電池を組み合わせたシステムもないことはないけれどコスト面でまだまだ一般的ではないし、オバマ大統領のグリーン・ニューディール政策で話題になったスマートグリッド(次世代送電網)では電気自動車を蓄電池の代わりに使うという方法も考えられているけど実現にはまだハードルが高い。

しかし安くて高効率の家庭用蓄電器の開発や代替エネルギーの普及などが進めば太陽光や風力、地熱などの自然エネルギーをうまく組み合わせて原子力や火力による発電の比率を下げていくこと(希望としては全廃)は不可能じゃないですよね?

また、今回の福島第一原発の事故でもわかるように大規模発電システムの一極集中はそこがダメージを受けると途端に電力不足に陥るリスクを抱えてますが、小規模な発電・蓄電を分散させることでトラブルによるリスク回避もできるし電力の地産地消も可能。福島から関東への送電で膨大なロスを生むより遥かに効率的です。

技術やコストなど越えなければならないハードルは多いけど、原子力発電なんてとんでもないバケモノを作り出すことができたんですからできないことはないと信じたいものです。

農作業

昨日はヨメさんの実家ですじまき(苗の種まき)のお手伝いをしてきました。

すじまき自体はベルトコンベアーによるオートメーションの流れ作業で、「へぎ」と呼ばれるトレーに土が敷き詰められ、その上にすじ(種)が捲かれ、シャワーのように水が注がれ、その上にまた土を被せていくという流れのエンドレス。装置はどちらかと言えば原始的でシンプルなものですが、無駄なくしかし完璧に行われるその動きはずっと見ていても飽きることなく私はけっこー好きだったりします。私が手伝うことと言えばせいぜい出来上がったへぎをトラックに積むくらいでたいしてやることはなく、メインはその後の何百個ものへぎをハウスに運ぶ作業。これが普段デスクワークの万年運動不足な私にとってはかなりの重労働で翌日の筋肉痛のもととなるのですが、ハウスの中で適度に体を動かしているとポカポカ暖かくて気持ちいいくらいで、これも案外キライじゃありません。

そんな昨年と何ら変わらない親戚一同集まってすじまきをする光景。

みんなの顔もいつもと同じ。

しかし、被災地ではすじまきどころか田畑をガレキで埋められていつ農業ができるのかの目処すら立たないところがたくさんあります。地震や津波の被害を受けなくても放射能の影響で出荷制限を受けていたりこの先農業ができるのかどうかもわからないところがたくさんあります。

目の前のいつもの光景と報道で知る被災地の光景。
どちらも現実なのにそのあまりにも大きいギャップが現実を非現実的に思わせます。

もちろん新潟が何の問題もなく農業が営めるということではないでしょう。
誰も口にしなかったし私もあえて聞きませんでしたが、農家のみなさんが放射能の影響を心配していないはずはありません。

いつかこの不安と恐怖が消える日がくるのでしょうか・・・・。