ピークカット15%大作戦

新潟県:「ピークカット15%大作戦」を実施し、その第一弾としてトライアルを行います

新潟県より上記のお知らせがありました。

震災発生から今のところ東北電力管内では計画停電は実施されていませんが、これから電力需要の上がるであろう夏に向けてできるだけ計画停電を避けるための節電検証です。

つまり現在関東圏で展開されているヤシマ作戦の新潟版、それの予行演習ということですね。

予定では第1回が4月13日(水)の午後5時~7時、第2回が4月27日(水)の午後6時~午後8時にそれぞれ実施されます。

恐らく県や市、東北電力から既に大口契約の事業所などには協力依頼が行ってるかと思いますが、企業や店舗だけではなく我々新潟県民一人一人の協力が必要不可欠。ピークカットと言うだけあって正に夕方の電力需要ピークの時間帯ですから大幅な節電は難しいかもしれません。しかしこれを乗り越えなければ計画停電は不可避なわけですから是非みんなで協力しましょう。

そして忘れちゃいなけいのは重要なのはこのトライアルの結果ではなくて、この節電が継続して行うことができるかどうかということ。エアコンなしでも過ごせる4月と去年のような猛暑の夏場では電力需要は大きく異なりますし、今後被災地でも電気の使えるところが増えていくでしょうから、4月のトライアルで良い結果が得られたとしても安心することはできません。

まだまだ苦労が続くであろう被災地の電力を支えるのはヤシマ作戦遂行中の関東ではなく東北電力管内の我々なのですから。

4月1日

今日から4月。

今日はエイプリルフールです。

できることならあの震災がウソであったと思いたいですが、震災から3週間が経った今も厳しい現実を突きつけられています。

世間ではその辺の事情を考慮して今年はエイプリルフールを自粛する動きもあるようですけど、さすがに地震や津波、原発をネタにした笑えないジョークは論外としても、人を楽しくさせるようなジョークならムリして自粛なんてしなくてもいいと思うんですけどねぇ。あ、楽しいジョークを考える気分じゃない人はムリにウソつく必要ももちろんありません。

そんなことより未だに「原発は安全だ」「健康に影響はない」なんて今や子供にもバレるウソをつき続ける輩にこそ発言を自粛してほしいものです。

それでも原発に賛成するのか

ロイターのサイトで原発についてのオンライン調査があった。

政府のエネルギー基本計画では2030年までに14基以上の原発増設を目指している。今回の原発事故を受けて、あなたの望む政策は。
http://polls.reuters.com/jp/1301377486545

というもの。

福島第一原発での事故が未だ終息せず、このまま放射能汚染がどんどん拡大するのではないかと危惧されている現時点での調査であればおのずと原発に反対する意見が圧倒的多数を占めるだろうと私は予測したのだが、この記事を書いている段階での結果はこうだ。

計画通り、原発を増設 (5062 票, 25%)
計画を見直し、原発を減らす (6568 票, 33%)
原発を全廃 (8287 票, 42%)

 

見直しと全廃を含めた反対意見が75%と多数ではあるものの、増設に賛成する人が25%・5000人以上もいる。
私はゼロとまではいかないまでも多くても10%以下だろうと思ってたのに。
賛成に投票した方には大変失礼だが、頭おかしいんじゃないかと思う。

原子力は万全を期せば安全だと言う人もいるだろう。
原発で利権を貪る者もいるだろう。
原発関連の仕事に就いている人もいるし、原発によって雇用が生まれ経済が回っているという現実もある。
現在の電力需要に応えるには原発が必要だという考えもある。
事実、福島を始めとした原発が停止したために関東では計画停電も行われている。
だから少なからず賛成の人がいてもおかしくはない、と思う。

じゃあ、質問を「これから作る原発14基のうち1基をあなたの住む市町村に作るとしたら」に変えてみたらどうだろう。

恐らく賛成票は今回の調査よりグッと減ると思う。

投票した人がどこに住んでるのかわからないが、もしかしたら今のところ地震も原発も停電も影響を受けていない西日本の方なのかもしれない。しかし原発は福島だけではない。北海道から九州まで全国各地に原発はあり、そのいずれも今回の福島第一のような事故が起こるリスクを抱えている。福島から200km以上離れた東京ですら放射能の影響が及んでいることを考えれば自分の住んでる都道府県に原発がないからと安心できる保証はどこにもない。福島第一原発は対岸の火事ではないのだ。

更にこれを見てほしい。

原子力保安院の大ウソ暴露!(関東エリア未放送)※動画は削除されました

これを見てもまだ賛成に投票するだろうか。

あと以外に知らない人が多いのだが、福島第一原発は東京電力の施設であって東北電力ではない。福島県は東北電力管轄なので福島第一原発で作られた電力は福島では使われず送電線で関東に送られている。私の住む新潟県にも柏崎刈羽原発があるが、これも同様で電力は新潟では使われず関東に送られている。関東で使う電力を送電によって失われるロスを承知でわざわざ関東から離れた福島や新潟で発電しているのだ。

これが何を意味するかは考えなくてもわかるだろう。

絶対に安全なら関東の電力は関東で発電した方がロスが少なくて効率がいいに決まっている。
しかしそれをしないのはつまり作る側も100%安全であるとは思っていないからだ。
放射能漏れが起こっても首都・東京は守り、地方には死ねと言ってるのである。

そして今回の地震・津波で恐れていたことが現実になった。

それでもまだ賛成に投票するだろうか。

今一度考えてほしい。

確かに現時点で原発の電力は必要。
それは充分わかっているし、何も今すぐ原発を止めろなんて非現実的な理想論を押し付けるつもりもない。
今でも計画停電で関東の経済は大混乱しているのに柏崎刈羽まで止めたら完全に首都機能は麻痺し、それこそ日本全体が終わってしまう。

起こってしまった事故を過去にさかのぼって防ぐことはできない。でも、これからの未来を変えることはできる。被害の大きさを考えればきっかけとしては最悪だが、自分たちの未来を考える機会としては最後のチャンスかもしれない。もしこの機会を逃してしまったら我々はこの先も悪魔と同居する道を選ぶことになる。

今こそ脱・原発を考えなければいけない時ではないだろうか。

地震の余波

地震から2週間経ち、今日は地震によって亡くなった方が1万人を超えたという悲しいニュースもありました。
たった一度の震災で1万人もの人が亡くなるなんて、あらためて今回の震災の大きさに恐怖を感じます。

そしてここ数日は地震による経済への影響も数多く報じられるようになりました。
被災地の工場が復旧できないため国内はもちろん海外のメーカーでも減産・生産停止が相次いでいるそうです。
福島や茨城では農産物が出荷停止になり、風評被害で出荷停止になっていない農産物も出荷できないそう。
また、それらに伴って解雇や派遣切り、内定取り消しなども出始めているそうです。

なんだか全てが悪い方へ悪い方へ流れているような気がする。
しかもスケールが大きいだけにどうしていいものか見当がつかない。
政府もあまりアテにならなそうだし・・・・・。

被災された皆さんが懸命にがんばっている時にこんな弱気じゃいけないとわかってはいても、この先がとても不安です・・・・。

春よ来い

 

地震からもう2週間が経とうとしています。

上の写真はあの日、3月11日のお昼に撮ったもの。
この日の新潟市はもう3月も半ばだというのに朝から雪で自宅の前も一面白く覆われていて、ストヴイジャンボリーに向けて早く春らしくならないかなーなんて記事を書こうとガレージから写真を撮ったのでした。そしてこの数時間後に地震が起きました。

先ほど外を見たらまた雪が舞っていて歩道の植栽が白くなりかけていました。
きっと東北も冷え込んでいるでしょう。
先日届けた毛布がどなたかを暖かく包んでくれているといいのですが。