香港の民意

香港で続いていたデモの発端となった逃亡犯条例改正案の「撤回」が正式に表明されて、天安門事件の再来かと言われていた危機はひとまず回避される可能性が出てきました。

しかし、デモ市民の要求全てが満たされたわけではなく、改正案撤回だけでは満足できないと抵抗は続ける様子。長期的に見れば上を引きずり下ろすところまで行かないと終わらないのかもしれません。

そもそも日本から見てると、デモのせいで観光客は減るし、そんな状況でも来てくれた観光客をさらに飛行場でジャマするような行動は「香港の人たちアホじゃね?」と映るかもしれません。

そこまでしてデモをするのはそれだけ現状が切実だということ。

日本でもたびたびデモはあるけれど、あそこまで徹底したデモはあまりありませんよね。香港に負けないくらい譲れない事案があっても、それをひっくり返すまでに至るケースは多くはありません。むしろデモを冷めた目で見てる人が多いくらい。

香港のやり方が正しいかどうかはわかりません。デモをするにしても暴力行為や破壊行為は控えるべきでしょう。でも、現在の安部政権で行われていることを黙って見過ごしているのはいずれ自分に跳ね返ってきます。

投票以外でも「ホンキの」民意を示す必要がそろそろ日本にもあるんじゃないでしょうか。