Baka Movie

第二次世界大戦末期に日本軍が迫りくる連合国軍に対して戦闘機による「特攻」を行ったことは広く知られています。有人の戦闘機を敵戦艦に突入させるという自殺行為でもある特攻は当時でも消極的な声もあった中、爆撃等の通常攻撃よりも相手に与えるダメージが大きかったため徐々に特攻は拡大していき、最後には特攻専用機である「桜花」を開発、実践に投入していきました。桜花は戦闘機ではなく機首部に爆弾を搭載した滑空機で、翼がある機体でありながら実質的には有人操縦による誘導ミサイルと言っていいシロモノ。戦闘機よりローコストなため、物資の不足していた日本軍は終戦までに755機もの桜花を製造しました。連合国は国のために自殺行為を行う考えが理解できず、自殺するような愚か者が乗る兵器という意味で日本語の「馬鹿」にちなんで桜花を「Baka Bomb」というコードネームで呼んだと言われます。

相変わらず続く就寝前のWikiめぐりで最近「桜花」を読みました。

話は変わって、最近続いている不適切動画問題。

特攻と不適切動画を同列で比べるものではありませんが、個人的なタイミングとして私の中で重なったんですね。

あんな動画を一般に公開したらどんなことになるか、少し考えれば子どもでもわかることなのに、既に前例がいくつもあるのに、それに続くかのように不適切動画を投稿し、結果として重い責任を負うハメになるというのはそれこそ自殺行為に等しい。私にはその心理が理解できませんので、連合国的に言えば「Baka Movie」というコードネームが与えられることになるでしょうか。

SNSばかりではなくリアルでも、例えば社名の入った社用車で煽ってきたりすごいスピードで追い抜いていったりというシーンを度々見ますが、ああいう行為が自分の会社のイメージをどれだけ損ねるか、少し考えればわかること。最近はドライブレコーダーを搭載するクルマも増えているので、そんなのに撮影なんてされた日には不適切動画と同じようにネットで炎上します。

何でも記録に残されて、すぐにネットに上げられる時代。

Baka Movieの主人公にならなうように普段の言動から気をつけないといけませんね。