白熱の新潟県知事選挙

新潟県知事選も終盤になり、米山vs森の戦いも白熱してきました。

白熱って表現も違うのかなぁ。森陣営に関しては泥仕合って表現の方が合ってるかも。

争点が柏崎刈羽原発再稼働問題に絞られるのを極度に嫌った森陣営は自分は原発推進ではないとイメージ払拭に躍起。しかし、支援してる政党・団体・政治家が再稼働させろって言ってるメンツで揃っちゃってるもんだから、今さら印象操作しようとしても遅いですよね。

当初は無投票では?なんて言われてて、米山氏の出馬表明も遅かっただけに、森氏の圧勝とタカをくくってたのがこの2週間であれよあれよと拮抗し今では森氏の劣勢ムードすら漂う始末。溺れる者は藁をもつかむというのはこのことでしょうか。最近は形振り構わず相手候補のネガキャンにも力が入り、中央の自民党からも続々と応援が入ってきています。

米山氏への応援もかなり熱が入ってるという点では森氏と同じかもしれませんが、米山氏への応援がほぼ自発的行動であるのに対し、森氏への応援は親分に言われて仕方なくって感じなので、その辺りは候補者本人の人望が大きく異なるような気がします。

自主投票を決め、当初はスルーしてた民進党議員が最近になって米山氏支援に動いたのはちょっと「おいおい」と思いますけど(笑)

今日は森氏の応援に元SPEEDでおなじみの今井絵理子が新潟入りしたそうですが、地元である沖縄の基地問題ですら「わからない」と応えた今井絵理子に新潟のことも原発のこともわかるわけはなく、森氏のこともきっと「誰?」ってところでしょう。単なる客寄せパンダにしかなれないってのも過去のタレントとしての彼女はキライじゃないだけに悲しいですね。

米山氏への応援では、明日は山本太郎氏も新潟入りするそうだし、蓮舫氏や原口氏も新潟入りに向けて調整中なんて話もあるようで、まぁ両氏共に有名な方が応援するのは結構なのだけれど、やはりそこは選挙ですから候補者本人の政策とか新潟の将来像とかがメインであって、どれだけ人気者を呼べるか勝負ではないのは気をつけていただきたいなと個人的には思います。

その政策については泉田知事が知事候補者に向けてTwitterで質問を投げかけていて、米山氏は早くにリアクションしてしっかりとした回答をしてたのが、森氏はスルーを決め込んでいたのかリアクションが遅い。さらに今日は森氏の回答に「趣旨が不明確」とまさかのダメ出し(笑)

まぁ、再稼働する気モリモリの森氏ですから、再稼働の妨げになるような事柄に関して知識がないのは当然です。回答してるのはスタッフだと思いますが、スタッフのレベルも底が知れますね。少なくとも新潟県知事になろうとしてるのですから、再稼働するしないに関わらず避けては通れない避難計画くらいはしっかりとした考え・展望は持たないといけませんね。

しかし、森氏がマトモに答えられないのわかってて質問してる泉田知事も客観的に見れば相当イジワルですな(笑)

 

さぁ、選挙期間も残り僅か。

シングルイシューではないというのはわかった上でシンプルに言えば

原発再稼働に反対なのが米山隆一

原発再稼働させたいのが森民夫

これを一つの判断材料として、ぜひ棄権することなく投票しましょう。

 

形勢逆転?

当初、森民夫氏の無投票か?なんて言われていたこともあってムード的には森氏リードで、米山隆一氏は出馬表明が遅く出遅れた感のあった新潟県知事選。

しかし出馬表明以降、市民グループや野党の団結によってじわじわと支持を広げ、先日は僅差まで追い上げてきたなんて声もあったのが、昨日あたりからはついに逆転したなんて声も聞かれるまでになりました。

もちろん正確な調査ではないし、最後は投票によって決まるのですから現段階では何とも言えません。

私の実感としても米山氏の支持の広がりを感じてはいるんですが、相手は何と言っても巨大与党がバックにいるのですから、これからどんな手を打ってくるかわかりません。実際、米山氏を支える森ゆうこ氏に妨害工作が行われてたりもします。選挙なんだから正しいと信じる政策を訴えていればいいだけの話なのに、自民党や森民夫氏は泉田知事を出馬撤回に追い込んだように正面から正々堂々と戦うのではなくウラからコソコソと足元をすくうような姑息な戦術を繰り出してきます。

なので、まだ優勢と油断するのは早計でしょう。

 

米山隆一

おととい、米山氏が東区で街頭演説をするということで話を聞いてきました。

短い時間だったので語った内容は少なかったんですが、私が印象深かったのは福島で増えている子どもの甲状腺がんについて触れたこと。この件についてはとっても重要なことなのに語る政治家ってあんまりいないんですよね。さらに米山氏は「放射能から子どもを守りたい」とも言っていました。正直、新潟でも放射能を気にしてる人って今でも少数だと思うのでここに触れても大きなアピールにならないような気がするんですが、それでもここに踏み込んだ発言ができる人というのは実は新潟にとって大きな意味を持つと思うんですよね。そこはやはり医師としてのお気持ちというのもあるのでしょう。

対する森氏は泉田知事からの原発事故の際の避難についての質問にも完全スルーでバカの一つ覚えのように「元気もりもり森民夫」と繰り返すだけで、米山氏と真正面からの論戦では勝てないことを自ら認めてるかのよう。そりゃそうです。「国が安全と言うから安全」と上から言われるがままに汚染ガレキを燃やして放射能を拡散させるような人ですからね。原発事故のリスクなんて考えられるはずがありません。

 

すでにどちらが知事に適任なのかは火を見るより明らかとは思いますが、夏の森ゆうこ氏のように僅差ではなく、圧倒的な差で森民夫氏を打ち砕いて新潟の民意が示せればと思います。

 

自ら行動するということ

新潟県知事選が始まってその後、米山隆一氏の主張をちょいちょい聞いてます。

以前の記事でちょっと不安があるみたいなこと書いたんですけど、知事選が始まって以降は街頭演説を重ねる度に米山氏自身が成長しているような感じがして、その不安も少しずつ薄らいできています。

米山氏は医師であり弁護士でもあるという経歴の持ち主なのですが、そこで医師としての立場から原発事故の際の避難についてとか具体的に述べていて、「次期新潟県知事候補に問いたいこと」として米山氏への援護射撃のように発信される泉田知事のツイートにもしっかり答えていて(もちろん森氏は完全スルー)、口だけの感情論とか劇場型演説とかそういうものではなくとても理論的。そのあたりは泉田知事と通じるものがあるかもしれません。

 

で・・・・・

現状での情勢はよくわかりませんが、米山氏への支援は確実に広がっているように感じます。森氏は米山氏に反論するような演説をするも、根拠に乏しいファジーなものばかりで、防戦一方といった印象。

しかし、敵は原子力ムラ。どんな手を使ってでも森氏を知事にしようと躍起になってくるはず。

森氏は柏崎刈羽原発の再稼働についてはっきりと「する」とは明言していません。しかし「しない」とも言ってないんですよね。「県民の安全の確保を最優先課題として対応する」とは言いつつ、原子力規制委員会による判断に委ねるだけで結局は原子力ムラの言いなりになるに過ぎません。演説でもとにかく原発に争点が集中するのを嫌っているようで、そこもあまり具体的な発言をして自らの首を絞めるのを恐れている表れ。曖昧なまま当選さえしてしまえばこっちのものと考えているのでしょう。

つまり、柏崎刈羽原発を再稼働させたくなければ森氏を知事にしてはいけいない、ということです。

 

私の個人的印象ではありますが、新潟県民の気持ちとしては再稼働に否定的な意見が多いのではないかと思っています。

じゃあ米山氏が勝つんじゃ?とはいかないのが選挙です。

4年前の知事選では投票率は43.95%に過ぎません。

もし新潟県内の全ての有権者が投票すれば米山氏が勝つ可能性は極めて高い。しかし現実は半数以上が投票に行ってない。すなわち、有権者の半数に満たない人たちの1票によって知事が決まるのです。

是が非でも柏崎刈羽原発を動かしたい森氏支持派(つまり原発推進派)は組織票を総動員して票をかき集めます。一方、再稼働に反対または慎重な方は必ずしも投票に積極的な人たちばかりではない。仮に投票率が50%を切った場合、県民の75%が再稼働に反対でも、確実に投票に行く25%の原発推進派がいれば森氏が当選してしまうのです。

今まで私たち新潟県民は泉田知事に頼り切っていました。頑なまでに再稼働に慎重な姿勢を貫いてきた泉田知事なら再稼働を食い止めてくれる、そう思っていました。しかし原子力ムラのメディアコントロールによる泉田バッシングから私たちは泉田知事を守れませんでした。

今度は、誰かに頼るのではなく、私たち自ら新潟の舵取りをする番なのです。

「どうせ自分の1票くらいじゃ何も変わらない」と投票に行かない人、多いですよね?私も昔はそうでした。でも違ったんですね。「一人の1票」は小さくても「みんなの1票」は大きいんです。誰も棄権することなく、誰かに任せるのではなく、みんなで意思表示すればみんなの望む方向に変えていけるんです。

自ら行動するということ。これが原動力です。

 

「どうせ~」とか「めんどくさい~」とか「興味ない~」とか言わず、自分たちの未来を自分たちで作るために、ぜひ投票に行ってくださいませ。

 

新潟県知事選スタート

いよいよ新潟県知事選挙が告示され、今日から選挙戦がスタートです。

勝手に言い切っちゃいますが、今回の選挙の争点はズバリ「原発」。

それ以外も各候補がいろいろ言ってはいると思いますが、そこの一択でいいです。

 

安全蔑ろのまま柏崎刈羽原発を再稼働させてもいいという方は森民夫。

新潟を守るために柏崎刈羽原発の再稼働に絶対反対という方は米山隆一。

 

あともう2名立候補してるようですけど、まぁ泡沫ってとこでしょう(失礼)。

その内の1人は普天間基地を佐渡に移すなんて言ってるようで問題にもなりませんし。

 

昨日、IWJによる米山氏のインタビュー中継を見ました。

正直、危機管理という面ではややのんきなところもあって、泉田知事レベルを求めるのは酷かなぁという印象が拭えなかったりして、他にも色んな面で不安なところもあるんですけど、原発については泉田路線を継承ということで、その辺りについては推薦してる野党もサポートするはずですので、途中で寝返るってことはないでしょう。

泉田知事自身は自ら後継候補を指名すると自分が退いた意味がなくなるということで米山氏を後継とは明言してませんが、米山氏が立候補に至る経緯の中で泉田知事とも相談していたことを森ゆうこ氏が述べているので、実質的に後継候補と受け止めていいはず。

泉田支持者からするとちょっと頼りなかったり不安だったりもするかもしれませんが、泉田知事だって最初は未知数なところばかりだったのですから、我々県民が知事を育てるくらいの意気込みで米山氏を信じてみたいところです。

 

10月16日の夜は、いい気分で眠りたいですね。

 

新潟県知事選、対抗馬現る

泉田知事の出馬撤回からキリキリする思いでいた県民も多かったことでしょう。

ようやく共産、生活、社民の3党の推薦を受けて元民進党(離党届提出済みのため「元」)の米山隆一氏が新潟県知事選に出馬を表明。あわや無投票かという最悪のケースは回避され、米山・森の両氏による一騎打ちという構図になりました。

米山氏は出馬会見において、柏崎刈羽原発の再稼働については「福島第1原発事故の総括・検証なくして議論はしないという泉田知事の路線を継承する」と述べ、再稼働に慎重な考えを強調、事実上泉田県政の継承候補ということになり、これまで泉田知事を支持していた層にとってもホッと胸を撫で下ろすことに。

 

ただ・・・・・

個人的な見解として、原発についての考えには思いっきり賛同ではあるんですけど、米山氏については正直よくわからないというのがホンネで、かつては維新にいたというのも個人的には不信の元。同じように「どうなん?」と思ってる県民も多いんじゃないでしょうか。

しかし、森or米山という二択であれば、自民党&原子力ムラとズブズブで柏崎刈羽再稼働まっしぐらな森氏が知事になるくらいなら米山氏の方がはるかにマシという消去法は不本意ではあってもそれ以外に選択の余地はありません。

となれば、全面的に米山氏を支援しますよ。

あとは知事になったあとの米山氏を県民で見守る(監視とも言う)しかないですね。

 

しかし情けないのは民進党。泉田知事の出馬撤回から民進党の支持母体である連合新潟が森氏支持を決めたことで、森氏に対抗する独自候補の擁立は諦め、自主投票とすることを決定。その後、共産、生活、社民の3党と市民団体から米山氏の擁立を求められ、米山氏も出馬の意思を示していたにもかかわらずこれを拒否。結局米山氏は民進党を離党して無所属での立候補となりました。

最大の支持母体の顔色を伺う事情はよくわかります。でも、民進党の方々は誰を見て何のための政治をしようとしてるのでしょう?新潟の政治に関わる全ての人が県民が安心して暮らしていける新潟にしていくことが求められるんじゃないですか?支持母体の意向ウンヌンよりもそうした新潟を目指す姿勢や心意気こそが支持を集める原動力になるんじゃないですか?

個人的に民進党支持ではないけれど、野党第一党であるのは事実なわけで、そうであれば民進党になんとかがんばってほしいという微かな期待もあるのですよ。しかし今回の件で民進党を見限った人は多いだろうし、離党してまで出馬した米山氏は株を上げることになりました。

そろそろ気づけよ、民進党!

中央にしても、人気のある蓮舫氏が代表になったことでこれまでの民進党から変わるんだという期待を集めるかなと思ってた矢先に、よりによって当時の民主党最大の戦犯である野田氏を幹事長にするなんて愚行に及んだおかげでこれまで以上に評価を下げる結果になり、蓮舫氏が辺野古移設を容認してる点からも、もはや今の民進党は自民党補完政党でしかありません。

 

ま、アホな民進党なんかもうほっといて、新潟県民は柏崎刈羽原発再稼働阻止のために全力で米山氏を支援し、森氏が立ち直れないくらいに圧勝を勝ち取りましょう。