アディ・ギル号

先日、アメリカの反捕鯨団体「シー・シェパード」が導入した高速船「アディ・ギル号」が日本の調査捕鯨船団・第2昭南丸と衝突した事件で、ニュースでは衝突の瞬間の映像が何度も繰り返し流されていました。

 

シー・シェパードの行動や捕鯨についての考えなどは方々で様々な思惑があるでしょうから、あえてここでは触れないことにします。

 

で、その沈没したアディ・ギル号。ニュースで初めてその姿を見た時の印象は「なんじゃこの船ぇ?」って感じでした。真っ黒に塗られた船体、ニョキッと飛び出たツノ、ビートたけしがコマネチしてるみたいなウィング状の両腕・・・・まるでアニメか特撮の悪役が駆るマシンのようなルックスはおよそ船としての機能美よりはタツノコプロ並のギャグ要素を強く感じます。

ところがこのアディ・ギル号、元々シー・シェパードのために作られたのではなく、モーターボートの世界記録を更新するために作られた「アースレース」という船なんだそうです。

アースレース(Wikipedia)

Wikiによれば「船体は造波抵抗を最小限にするため三胴船型ウェーブ・ピアーサー方式を採用」とか「外殻は複合カーボン繊維とケブラーで構成」とか「推進機関にはバイオディーゼルもしくはディーゼル混合燃料で稼動出来る形式を採用」とかありますので実際はかなりマジメに作られている印象。黒く塗られる前の状態の写真ではそんなにギャグっぽく見えないし。しかも建造費用が約250万ドルって、シャレにならないくらい金かかってます。

それがあの一瞬で大破とは・・・・・あぁ、もったいない。

 

終わり方までギャグみたい
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