計り知れない威力

今日は広島原爆の日。コロナの影響で式典等が規模縮小になってるようですが、我々日本人も、もちろん世界中の人々も、決して小さく扱うことではない忘れてはいけない出来事です。

今年はTwitterでNHK広島が企画した実在の人物の日記を元にした「もし75年前にSNSがあったら」という半フィクションのようなツイートがありまして、今日は朝から正に当時・当日の生々しい様子がツイートされていました。しかし、昨年広島を訪問し原爆ドームを見たりしても、こうして文字でリアリティのある様子を見たりしても、現実の体験には程遠いわけです。

比較対象とするのはやや適切ではないような気もしますが、先日郡山市で店舗のガス爆発事故がありました。爆発後の店舗は骨組みだけが残り、周りは広範囲にガラスが割れるなどの被害を及ぼし、その爆発の威力がどれほどすさまじいものだったか伺い知れます。そして昨日はレバノンのベイルートで硝酸アンモニウムが原因と思われる大規模な爆発事故があり、こちらは大爆発の前にそれより小さい爆発があったことから多くの映像が残されており、爆発の瞬間、膨れ上がる圧力、吹き飛ばされる家屋などなど、なかなか見ることができないであろうレベルの大爆発を見せられました。

ちょうどこの時期というタイミングであったこともあり、75年前に広島と長崎に落とされた原子爆弾は郡山やベイルートどころではない、その何倍も何十倍も何百倍ものすさまじい爆発を起こし、多くの人を焼き、建物を消失させたのかと、違う面でリアリティを感じてしまいました。

だってあのベイルートの映像を見ればあの規模でも相当な威力だとわかりますよね。実際に現地にいた方は相当に怖かったと思います。現時点で死者は100人以上、負傷者は4000人以上にもなってるそうで、それより遥かに大きな被害をもたらした原爆というのはいかに強力だったのか。リアリティを感じたと言いながら、実際には想像を遥かに超えているのでしょう。

もちろん、75年経ってもそんなものをこの世で使っていいわけがありません。

今はコロナのことで世の中がいっぱいになってしまっていますけど、この先も決して忘れることなく、この世界から核兵器をなくすべく努力は続けなければなりませんね。