広いのと狭いのと

最近、D-Styleで制作するサイトのほぼ全てがスマホ対応で作っています。稀にPCオンリーで構わないというご希望もありますが、よほど強いご希望でない限りはスマホ対応するのをお勧めしますし、スマホ対応する方法ではレスポンシブウェブデザインをお勧めしています。

サイトにもよりますが、実際にアクセスの傾向を見てるとガラケーの頃では考えられないくらいにモバイルでの閲覧が増えていて、もうPCを超えてるケースも多々あるんですよね。

となれば、一番需要の高いデバイスを優先するのは当然のことで、デザインする際も構成を考える際もモバイルファーストになります。

しかし、ここで問題となるのがレスポンシブウェブデザイン。レスポンシブウェブデザインというのは同一のデータをユーザーが見てるデバイスサイズによってレイアウトを切り替える方法なんですが、ご存じのようにスマホは縦長のディスプレィ、PCは横長のディスプレィで、サイズがまったく異なります。いくらモバイルファーストと言ってもPCやタブレットを軽視するというわけにもいきませんので、いずれのデバイスでもレイアウトが破綻しないようにしなければならず、これがいつも一苦労です。

PC表示ではYahoo!Japanトップページの950ピクセルというのがレイアウト幅の一つの基準とされる場合が多いのですが、イマドキはPCもワイドディスプレィでノートPCですらどんどん画面サイズが大きくなってきてますので、ブラウザをフルディスプレィにしてる場合は950ピクセルでは左右の余白がすっからかんに見えてしまい、これを何とかできませんかというご要望も多いんですね。

狭いスマホとワイドなPCを1つのデータで共用しようって冷静に考えるとかなりメチャクチャな話です。

普段は2シーターのスポーツカーを家族で出かける時は7人乗りにしろって言ってるようなもの?ちょっと例えがおかしいですか(笑)

何にしても、デザイン的に相反する矛盾と戦いながらの作業となるわけです。

まぁそんなめんどくささも楽しかったりしますけど。

いずれ成熟する日が来そうでなかなか来ないWebはまだまだおもしろいですね。