泉田知事vs東電・廣瀬社長

今日、東京電力の廣瀬社長がまた泉田知事に会いに来ました。

仕事がメいっぱい詰まった状態で見てるヒマないんだけど、はやり新潟県民としてスルーするわけにもいかないので14:30からのIWJによる中継を拝見しました。

まぁ、ヒドいのなんの。

前回もそうだけど、今回も廣瀬社長は言い訳ばかり。泉田知事の問いにマトモに答えられていません。

見なきゃと思って見たのが、見たおかげで胸クソ悪い気分になるのは何ともやってられない気持ちになっちゃいますが、東電の腐った思考がよーくわかる面会でしたので、見れなかった方は後日IWJでアップされると思うのでそちらをぜひご覧いただきたい。

 

でね、私は前から不思議で仕方がないんだけど、

あれだけの事故を起こして、2年半経ってもまだ収束の目途もつかず、この先も見通しすら立たず、被災者に対する補償や賠償もままならず、汚染水は今なおダダ漏れで、この状況下においてまだ原発を再稼働しようって考えが私には理解できない。

これらを全て終わらせた上で、客観的に見て万全の対策が取られているならまだしも、何一つ解決できない事業者であれば、それはもう原発を運転する資格も能力もないわけで、正常な思考能力があるならばとっくの昔に「我々に資格はない」「国民の信任は得られない」と判断するのが普通ではないかと思うのです。

いや、もちろん一事業者の独断では決められない現実ってのもわかりますよ。国やアメリカの意向もあるだろうし、原発立地自治体の産業・雇用とかも絡むし、それで潤ってる方々の薄汚い思惑もあるだろうし。

でも、もうこれ以上ないってくらいのインパクトを与えた事故なんだから、それらを全部ひっくり返す大きな決断せにゃならんでしょう。これでもやめないってなら、あとどんだけおっきなインパクトがあるってんですか。

東電以外にしても、同業者があんだけ大変な目にあってれば「ウチも同じ目にあう前に手を引こう」って考えにはならんのですかね?廃炉だって1年2年で終わる話じゃないし、地震や津波・テロはいつ・どこで起きるかわからない。燃料棒取り出すだけでも大変だってのに、再稼働に向けた審査とかワケわからんですよ。

今日の面会で2つ目のベントフィルターを付けるなんて話も出てましたけど、ベント自体が放射性物質を撒き散らすもの、つまり住民に被曝を強要するものなんだから、いくら原子炉が爆発しなかったとしても東電のためにする必要のない被曝をさせられるなら、そんなのもういらないからとっとと廃炉にしてくれって話です。

昔から言われてる「安全なら東京に原発作ったらどうですか」って話。東京で使う電気をわざわざ遠く離れた新潟や福島で作るというのは、結局何かあったら地方が犠牲になるっていう前提なわけです。事業者自体が本当に安全だと思ってるなら送電ロスのない地元で作るのが一番。でもそれをしないのは事業者自体も安全だなんて思ってないわけですよ。

もうホントにウンザリです。なんであんな無責任な会社のリスクを新潟が引き受けなきゃならんの?そんなに動かしたいなら東京で引き取ってくださいな。

まぁ、腹話術人形みたいな廣瀬社長にはこんな気持ち届かないんでしょうけど。

 

泉田知事も東電に柏崎刈羽原発の廃炉を進言しちゃってもいいように思うんだけどなぁ。

それは言わないんだよねー。

やっぱり再稼働を阻止するには県民の想いが一番大事ってことでしょうね。