戦争しないと取り戻せない

日本維新の会(現在は除名)の丸山穂高衆議院議員 の北方領土に関する発言が大きな波紋を広げています。

なんでもロシアにもあの発言が伝わり、ロシア国内でも広く報道されちゃってるとかで、一人の議員の軽はずみな発言が国際問題にまで発展する恐れも。

なんなんでしょうねぇ、この人。

前に飲酒トラブル起こした際には議員在職中の禁酒を宣言していたにもかかわらず、今回の発言をした時には飲酒してたと、別のツッコミも入ってきてますが、そもそも日本は自衛以外の目的で武力行使できないんですから、北方領土奪還のために戦争をすると言うなら、まずは憲法改正が先でしょうに。あ、維新は改憲派でしたか。

仮に武力で領土を奪還するとして、日本がロシアとガチンコ勝負して勝てると思ってるんでしょうか?武力差は歴然だし、日米同盟を傘にアメリカの参戦を期待しても、ロシアもアメリカが全面対決したらそれこそ世界大戦に発展する可能性があるし、日本の小さい島のために両国がそこまでしようとは思わないでしょう。武力で奪還したとしても国際社会がそれを認めはしないだろうし、日本がロシアに4島を奪われたのと同じ遺恨がロシアにも残ることになります。

当人は「戦争で取り戻すことに賛成か反対か」を「聞いただけ」と釈明してますけど、あの悲惨な戦争の結果として4島を奪われたという経緯があるのですから、元島民に戦争という選択肢なんて最初からあるわけがありません。マトモな日本人ならそんな発想ハナっからないし、戦争せずに平和的に解決したいと多くの方が尽力し、長い時間をかけて問題解決に向けてがんばってきたわけですよ。それをたった一度の失言でちゃぶ台返しするような議員は害でしかありません。

維新をクビになっても議員は続けると言ってましたが、こんな人は国民の代表としての議員をやる資格も素質もありませんので、とっとと議員辞職して二度と政治に関わらないでいただきたい。