福島沖でM7.4の地震

今朝は緊急地震速報の音で目が覚めたという方も多かったことでしょう。

はい、私もその一人です。

福島沖でM7.4の地震が起き、福島県などで最大震度5弱、仙台港で1.4mの津波を観測、福島第二原発では3号機の使用済み核燃料プールの冷却が一時止まるなど、様々な点でイヤでも東日本大震災を思い起こさせる地震でした。

もーねー、マジ怖いっすよ。

少し前にニュージーランドで大きな地震があって、東日本大震災の前にもニュージーランドで地震があったことから近々日本でも大きな地震が・・・・なんて話があって、それがホントに起きちゃったもんだから、今回の地震が3.11の2日前に起きた前震と同じく、ここ数日の間に東日本大震災クラスの本震が来るのではと注意を呼びかける声もあったりして、そんなの考え始めたらキリがないんだろうけど、今年は熊本や鳥取でも大きな地震があったし、この前も和歌山で大きめの地震があったし、南海トラフや関東大震災への警鐘の声も相変わらずあるし、いつ・どこで大地震が起きてもおかしくない状態。

どうしても3.11のあの映像が頭の中でフラッシュバックしてとても不安になります。

福島第二原発は冷却設備が壊れたり電源が喪失したということではなかったみたいですが、揺れでポンプが誤作動なんて初歩的なトラブルだって聞くと大丈夫なのか心配になるし、動いてない原発でも常にリスクがあるってのを再認識させられましたね。

地震発生後に津波警報が出て、SNSで避難する様子をいくつか見かけたんですけど、予想通りクルマで道路は大渋滞。徒歩で避難する方も大勢いたみたい。東北の方はあの記憶も新しいので早め早めの避難ができていたとは思いますけど、いざとなればスムーズな避難はとても困難なんだってのもあらためて見せつけられて、原発事故の避難計画なんてのも机上の空論だよなぁって思いました。船で逃げるとか新幹線を使うとか屋内退避とか、まるで現実的じゃない。

今後大きな震災にならないことを祈るばかりです・・・・。

 

柏崎市長選は再稼働容認候補が当選

昨日、投開票された柏崎市長選は条件付きで柏崎刈羽原発再稼働を容認する桜井氏が当選、再稼働反対を訴えた竹内氏は及びませんでした。

得票は、桜井氏が30220票で竹内氏が16459票、投票率は64.06%でした。

 

・・・・・やはり原発のお膝元というだけあって桜井氏有利かなとは思ってました。ただ、竹内氏の票が思ったより伸びませんでしたね。桜井氏にダブルスコアに近い差です。僅差とまでいかなくとも肉迫するくらいの勢いが欲しかったところでしたが、知事選のようにはいきませんでした。

大きな争点となっていた原発再稼働については、再稼働反対の方の中でも桜井氏に投票した方がいらっしゃったそうで、桜井氏も米山知事が慎重姿勢を示してることを踏まえて「再稼働は凍結状態」と述べていることなどからも、事実上の原発ワンイシューではなく、それ以外の政策や実績が左右したのかもしれません。

無投票5選となった刈羽村長と合わせて原発立地自治体の2つで原発推進(あるいは容認)の首長となったとしても、米山知事在任中の少なくとも4年間は再稼働に話が進むとは考えにくいし、桜井氏もそこを考慮してうまく原発推進イメージを和らげることができたのかもしれませんね。個人的には桜井氏は在任中に自分の判断を示さないつもりのようでちょっとズルいかなと思いますけど。

 

それでもやっぱり今回の結果は残念ですね。

原発がないと経済が、って声もわからなくはないんですが、少なくともこの先4年は再稼働しないだろうし、そこまで先延ばしになると再稼働するにはどんどん不利になっていくでしょうから結局再稼働できないってことも現実味を帯びてきます。そうでなくてもいずれ終わりは来るのですから、短いスパンの今だけを考えるのではなく、いずれはしなければならない原発依存脱却への道筋を開く、未来志向の判断をしてほしかったというのが本音。原発で恩恵を受けてきたのは事実でも、そのオイシイ思いをした残骸を将来世代に押し付けるのはむしろ地元の未来にとっては後ろ向きではないかと思います。

 

あと、今回の結果を受けて心配なのが米山知事。

(仮に今回の結果が違ったものだったとしても)原子力ムラは目の上のタンコブである米山潰し工作をしてくるでしょうから、米山知事にはスキを作らないように気をつけていただいて、あとは県民全体で支えてもいかなければなりません。

 

泉田アシスト

知事を退任した泉田さん(まだ泉田知事って言いそうになるw)が間もなく告示される柏崎市長選についてツイートしていました。

 

 

泉田さんが触れている公開質問状の回答を見ると、桜井氏がいかにお花畑かがよくわかります。無知で楽観なところはなんだかこの前の県知事選での森民夫氏に似ている気がしますね。

そして、このツイートに竹内えいこ氏はすぐに反応、桜井氏は沈黙です。この辺りも米山vs森の時と似てます。

泉田さんと竹内さんが直接のコンタクトを取ってるのかは知りません。でも、これは泉田さんなりの竹内さんへのアシストなのかなーって思います。

知事選の時も泉田さんの候補者への質問ツイートは両候補者の原発政策に対するスタンスを明確にしてくれましたしね。

知事在任中、泉田さんに頼りっぱなしだったのは反省すべしと言いながら、退任して私人となった泉田さんにまだ頼るのは怒られるかもしれないけど、こうした絶妙なアシストは歓迎したいところ。

あとは竹内さんが見事ゴールを決められるか。

柏崎市の皆さん、がんばってください。

 

柏崎市から脱原発を

世界的に大注目されたアメリカ大統領選はトランプ氏の勝利となり、昨日からニュースはトランプ一色。

が、現時点で世間からの関心は残念ながら低いものの、日本国民ならアメリカ大統領選なんかよりも要注目な選挙が11月20日に行われる新潟県柏崎市長選です。

柏崎市は言わずもがな刈羽村と並んで柏崎刈羽原発の立地自治体。先日の新潟県知事選挙では再稼働に否定的な米山氏が当選して新潟県全体としては脱原発の意思が示されたと言ってもいいと思いますが、知事選でも柏崎市と刈羽村では米山氏は負けています。やはり原発立地自治体としては原発が動いてもらわないと困るということなのでしょう。

そこへ、今回の柏崎市長選に再稼働反対を訴える竹内えいこ氏が立候補を表明しました。

竹内氏は柏崎市役所の元保健師。2014年4月からの1年間、会津若松市に置かれていた大熊町役場に出向し、保健師として原発事故避難者の身体と心のケアにあたったという経験をお持ちです。つまり、原発事故避難者の気持ちをとても間近で感じられてきたということ。その上で「福島の事故を柏崎で起こしてはならない」と原発利権ズブズブの柏崎市で再稼働反対を掲げて立候補しました。

対抗するのは元柏崎市議の桜井雅浩氏。柏崎刈羽原発の再稼働については「条件付き」で認めるスタンス。条件付きとは言うものの実際には原発推進のイメージを和らげるためのポーズに過ぎず、規制委員会がOKを出せばあとは再稼働へGoです。

原発が大きな争点となるという点では知事選と似た様相。竹内氏が市民グループの支援を受けているという点でも似ています。

しかし、現状では竹内氏は相当不利でしょう。知事選では6:4くらいで競るレベルにまでは行ってますが市長選となれば知事選より地元の意向が強く出るはず。まして地元が再稼働を求めるムードであれば気持ちで竹内氏支持でもそれを声に出したり投票したりというのは表に出しにくいように思います。実際、これまで原発に依存してきた中で、原発から決別してこの先どうするんだという不安もあるでしょう。

でも、そろそろ原発にしがみ付くのは終わりにしませんか。

福島第一原発事故以降、一部の原発は再稼働しましたが全国の原発のほとんどが動かないまま5年以上が過ぎています。5年前は「原発がなければ江戸時代に戻る」なんて言う人がいましたが、原発が動いてなくても電力は賄えています。再生可能エネルギーもまだまだ発展途上ながら発電施設の数も発電技術も飛躍的に伸びています。そして福島第一原発事故によって原発の安全神話が崩壊し、その後も度々起こってきた自然災害を思えば再び事故が起きないとは誰も言えません。事故の前でも言われていた使用済み燃料の処理は目途が立たず、もはや原発によるメリットよりもリスクの方がはるかに大きいのが現状。仮に再稼働をしたとしても、原発には必ず終わりが来て、金のなる木は永遠ではありません。現実的には米山知事が誕生したことで少なくとも今後4年間は再稼働が難しい状況が続きます。

ならば、原発に依存しない新しい柏崎市を竹内氏と作っていくという選択は決して後ろ向きではなくむしろ建設的な未来を切り開けるチャンスです。

世界最大級の原発立地自治体で原発にNoを示せばそのインパクトはかなりのもの。安全な廃炉技術の確立と並行して原発に依存しない新たな産業の創造・持続型社会を作っていければ、同じく原発を抱えながらもなかなか脱却できない自治体にとっても良いモデルケースとなるはず。そう前向きに受け止めることはできないでしょうか。

できることなら刈羽村でも同調してくれるとベターなんですが、柏崎市と同じく11月20日に行われる刈羽村長選挙では柏崎よりもダントツに原発マネージャンキーな現職村長が5期目を目指して立候補を表明しており、人口5000人にも満たない村で原発Noの声は柏崎以上に出しにくい現状で今のところ他に対抗馬も出ないようなのでこっちは難しいでしょうね。

刈羽村を変えるためにも、まずは柏崎市からチェンジしましょう。

アメリカ大統領選のように、まさかと思う結果が出ることを期待します。

 

泉田知事、12年間ありがとうございました

 

今日、10月24日をもって泉田知事が知事を退任されました。

3期12年という長い間、新潟県を支えてくださったことにはただただ感謝しかありません。

泉田知事、お疲れ様でした。そして大変ありがとうございました。

 

先日、中越地震から12年が過ぎました。泉田知事の就任直前に起きた中越地震への対応から始まった泉田県政は常に弱者に寄り添う姿勢があったと思います。

何日か前に泉田知事へのインタビューを見たのですが、中越地震発生の1週間ほど後に被災地で話を聞いた時に、配給されている食事が冷たいおにぎりとファンタだったことに申し訳ない気持ちだった泉田知事に対して現地のおばあちゃんが「こんなによくしてくれてありがとう」と言われた、というエピソードを話していて、その当時を思い出してインタビュー中にもかかわらず目頭を熱くし声を詰まらせていた泉田知事の姿は泉田知事の人となりが表れているなぁと感じました。県のリーダーが感情に動かされるのは必ずしもあるべき姿とは限らないのかもしれないけれど、事務的に無感情でいるよりも、温かいハートで県民と接する姿勢があったからこそ、この12年間新潟を守ってこれたのだと思います。

また、この12年間で印象的だったのははやり震災対応。中越地震、中越沖地震、そして東日本大震災、その他各地での豪雨・台風・豪雪などなど、数々の震災への対応においても知事として立派に対応されてきたと思います。2014年2月の山梨豪雪の時にも、どこぞの総理大臣が天ぷら食ってる一方で泉田知事は迅速に除雪チーム派遣に動いていたのは記憶に新しいところです。

とりわけ私の中で泉田知事への信頼がグンと増したのは福島第一原発の免震重要棟の件。中越沖地震で被害を受けた柏崎刈羽原発に防災対策として免震重要棟の設置を求め、同じ東電が管理する福島第一原発に免震重要棟がないのはおかしいよねと作らせた福島第一原発の免震重要棟が完成したのは東日本大震災の8ヶ月前。もし免震重要棟が作られなかったor完成が8ヶ月以上あとだったら、福島第一原発事故はもっと悲惨な状況になっていました。これが泉田知事でなかったら免震重要棟なんて発想がそもそもなかったかもしれなくて、大袈裟でなく、泉田知事は日本を救ったと言っても過言ではないくらいの功績を残したと思います。

この前、ふと想像してみたんです。もし先日の知事選で米山さんに敗れたM候補が勝っていて、その後に東日本大震災が起きていたらどうなっていたかって。瓦礫はガンガン燃やされていただろうし、柏崎刈羽原発も広瀬社長に二つ返事で再稼働されていただろうし、福島からの避難者の支援も早々に打ち切られていたでしょう。もうね、寒気しかしませんでしたよ。県知事というたった一人の人が誰であるかというだけでこうも違った結果がもたらされるのかと考えたら、やっぱり誰を選ぶのかって選挙はとても大事だなって再認識しました。もちろん誰が出てくれるのかってそもそもの大事なところもありますけどね。

 

そんなに以前から政治に注目していたわけじゃない私ですが、今まで見てきた政治家でこんなにも素晴らしい人を他に知りません(最悪だなと思う人はたくさん・・・・)。重箱の隅を突けば100点満点でないところもあるかもしれないし、最後の出馬撤退は今でもモヤモヤする部分はあるけれど、おかしいことにはおかしいとちゃんと言い、弱者目線で命をかけて県政に取り組んできた知事なんて他にいないですよ。

知事選では泉田路線を引き継ぐ米山さんが勝ち、その結果は喜ばしいものですが、その一方で新潟県知事が泉田さんでなくなってしまう寂しさ・悲しさも結構大きくて、しばらくは泉田ロスに陥りそう。

しかし、この12年間の泉田県政に深く感謝し、泉田知事が築き上げてきたものを無駄にしないために、米山新知事を支え、県民の一人として未来に残せる希望ある新潟にしていく力に微力でもなれたらいいなと思っています。

そして、泉田さんにはしばらくゆっくり休まれたら、また別の形で県民・国民の力になっていただけたらどんなに嬉しいことか・・・・・。泉田さんのポテンシャルをこのまま埋没させてしまうのは実に惜しいです。いや、これは泉田ファンの勝手なお願いですね(汗)。

 

あらためて、

泉田知事12年間ありがとうございました!!