臓器移植法改正案

衆議院で臓器移植法改正案がA案で可決されました。
続いて参議院での審議になるわけですが衆議院の解散時期によっては廃案になる可能性もあるそうですが・・・・・。

ニュースを見ていて、世論では賛成・反対で真っ二つに別れている印象を受けました。そしてその双方の意見がどちらも間違っていないように思えるので、何が正しくて何がベストなのか、基本的にはA案に賛成の私もなんだかしっくりこない感じがします。

私はもし自分自身が脳死判定となったら身体のどのパーツでも自由に使ってくれって思っています。だって死んじゃったらあとは灰になるだけだし、それが脳死であっても家族に負担をかけるくらいならたとえ見知らぬ第三者でも自分が役に立てるなら本望だし、子供たちに見せるべき父ちゃんの姿だと思ってます。

でも・・・・・これが自分の子供だったらと考えると・・・・・。

自分の子供が臓器移植しか助かる術がない病気になったとしたら、やはり臓器移植を望むでしょう。海外での移植しかできなく、しかもその費用に億とか言われると実際のところかなり非現実的かもしれませんが、我が子の命がかかっているならムリを承知でもやっぱり移植を望むと思います。そして現時点でその状態であれば今回のA案可決は非常に歓迎しているでしょう。

対して、自分の子供が脳死判定をされたら・・・・・臓器の提供には躊躇するんじゃないかと思います。A案では「脳死=人の死」としていますが、親の立場からすれば意識はなくても身体は生きている子供をすんなりと「死」とは受け入れられないと思うし、もしかしたら何かの拍子で目を覚ますんじゃないかとか、このまま延命していれば医療の進歩でいつか治療ができるんじゃないかとか、可能性が限りなくゼロに近かったとしてもそれにすがるんじゃないかと思います。

臓器移植を待ちながら亡くなる子供が少しでも減るなら、という思いでA案に賛成ですが、果たしてそれが正しいのか・・・・・。

難しい問題ですね。

4件のコメント

  1. 今日新聞でこの記事を見ました。
    非常に難しい問題ですよね・・・
    立場が違えば考え方も変わって来るし、そもそも死と言うもの定義は?っと問われても答えなんかは、そうそう出る物じゃないですよね・・・
    本当に難しいですね・・・

  2. 大学時代の恩師(今も年に1回は会っています)が、当時の日本脳死に関する委員会の委員長でした、日本の法医学の重鎮ですが、 脳死の議論が始まったときから、恩師曰く、「脳死は人の死である」と一貫してました。

    宗教上のや、国民性等の問題もあり、非常にデリケートな部分ですけどね。

    ただ、日本で移植を行なうと150万円、アメリカで移植をすると1億~4億円・・・。海外が高すぎるわけでは決してなく、(?な理由もありますが)リスクを考えるとむしろ普通。

    不当に安くやっているのは、日本の医療は無料だと思っている人が多いから。

    お医者さんのプライドだけでやっていては、今後日本に移植が根付くとは思えません。
    道路も大事ですが、医療も大事!!

    ちなみにボクちゃん、「歯の移植」やってますよ~~。生存率は95%位かにゃ~。

  3. まーさくさん、今日はお疲れ様でした。

    我々一般人からすると、医療の現場にいる方々のナマの声ってなかなか聞こえてこないですよね。国内での移植手術が150だなんて今初めて知りましたもん。
    いい・悪い等は別として、現実にもっと耳を傾けるようにしなきゃですね。
    あとはもっと情報開示を。

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