なぜ被害者が卒業するのか

暴行事件が問題となっていたNGT48、21日に行われた公演で被害を訴えていた渦中の山口真帆さんと山口さんに同調するメンバー2名がNGT48を卒業することが発表されました。

えーと、これってどういうことなんでしょうね。

普通、暴行を加えた加害者、そしてその裏で手を引いていた一部のメンバーが諸悪の根源だと思うのですが、加害者が起訴されることもなく、メンバーが処分されることもなく、何も悪くない山口さんが卒業という名目の処分を受けるのを誰が納得できるというのか、運営は何を守ろうとしているのか、今回の対応はまったくもって不可解です。

誰か、これを正当だと思ってる人、います?

ネットでは運営に対する辛辣な意見が流れていて、中には「NGT48はもう新潟に関わるな」なんて厳しい声も。

それでも応援したいというファンにしても、仲間に暴行をけしかけたメンバーがいる状態で今までのように応援できるものでしょうか。私は特に積極的に応援してたわけじゃないですけど、同じようにファンまでいかなくとも少なからず新潟という地域を盛り上げる一助と期待していた多くの人たちも今までのようにNGT48に期待していくことは難しいでしょう。実際、県や市には広報活動にNGT48を使わないでという意見も多数寄せられているとか。

 

「正直者が馬鹿を見る」ということなのでしょうか。

勇気を出してレイプされたことを告白したのに、それが報われるどころかバッシングの対象にされてしまう。暴行されたことを勇気を持って告白したのに悪者扱いされて追い出される。構図は同じですよね。

これまで何人もの女性が(女性に限らずですが)恐怖や悲しみを乗り越えて正義を貫こうとしてきたのに、この国の社会はさっぱり変わらない。権力者の顔色を窺って忖度し、黒を白に変えてしまう社会。

NGT48の運営も同じなのかもしれません。もしそうじゃないと言うなら、誰もが納得できる正しい判断を下すべき。

正直者が報われる社会を望みます。