西日本豪雨

西日本を中心に甚大な被害をもたらした豪雨災害。

私もニュースで被害状況を見ていましたが、想像を絶する水の量に言葉も出ず、TwitterのTLに流れてくる救助要請ツイートに途方に暮れるだけ。この記事を書いてる時点では雨のピークは過ぎたようですが、既に死亡者が100人を超え、行方不明者もまだ90人近くいるとのことで、これから暑さや不衛生な環境での避難生活による体調不良、緩んだ地盤の二次災害などで更に被害が拡大しないかとても心配です。救助・支援にあたっている消防や自衛隊の皆さんも過酷な環境での活動は充分に体調管理に気をつけていただきたいです。また、火事場泥棒も発生してるという話があるので現地の被災者は充分警戒してください。

大雨による災害の危険性は事前に伝えられていても、いざ自分の住んでる場所でどの程度の被害が発生するのかというのはなかなかイメージしづらく、避難が必要なのか、避難するならいつ頃か、できうる対策は何か、など、的確な判断ができるのかどうかというのは身につまされる思い。

また、豪雨災害の山場を越えたとしても、あれだけ大規模に発生した被害を復旧するのは想像を絶するレベル。住宅、道路、橋梁、電気やガス、自動車・・・まだ被害の全容は明らかではありませんが、途方もない規模であることは確か。

近年は毎年のようにどこかで発生する水害。明日は我が身というのを思い知らされました・・・。

 

その一方で安倍総理の対応に批判が集まっています。

5日は既に避難指示が出ている地域があったにもかかわらず安倍総理を始めとした自民党議員による酒宴が開かれ、この非常時に笑顔でグラスを持つ写真をアップするなど、どう見ても危機的状況が差し迫ってる国のリーダーとは思えない行動。

翌6日は日本に留まらず世界中に衝撃を与えたオウム真理教関連死刑囚の死刑が執行された日で、死刑執行を命じたであろう上川法相も酒宴の場におり、7人もの刑を執行する前日に笑顔で酒を飲むというのはマトモな神経とは思えない。

自衛隊派遣など救助活動の指示をするべき立場の小野寺防衛相まで一緒に酒宴に参加してるというのも危機感が完全に欠如している。

豪雨被害がどんどん拡大していた7日には閣僚会議を15分開催してあとは私邸に戻ってしまった安倍総理。安部さんが陣頭指揮を取ったら劇的に状況が改善されるとは思いませんが国のリーダーの行動としてまったく責任感も危機感もありません。

8日になってようやく非常災害対策本部が設置され「救助は時間との戦いだ」などと述べたそうですが、一番時間と戦ってなかった人が何を言ってるんでしょう。

その言葉、そのまんまアンタに返すよ!

しかもこの「非常災害対策本部」というのは本部長が防災担当大臣で安倍総理ではありません。本来、これだけの大災害であれば内閣総理大臣が本部長を務める「緊急災害対策本部」が設置されるはずなのですが、安倍総理は外遊を控えているため本部長になるのを避けたとも言われています。これらの件で批判が多数あったためさすがに外遊は取りやめたそうですが、一連の行動が安倍総理の中に国民を守るという強い意思があるとはとても思えません。

他にも岡山県選出の自民党議員が災害真っ只中に富山に視察に行ってお寿司の写真をSNSにアップするなど、今やるべき事が何なのかまったくわかってない議員が多い。

大雨の被害が発生する可能性は指摘されていたのに、事前対応はおろか災害が起きてもなお何しない安部政権のダメっぷりが見事に露呈してしまいました。せめてポーズだけでもしてればここまで批判を浴びないだろうに、酒盛りの写真をアップして災害対策は知らんぷりだなんて常軌を逸してます。

東日本大震災の時、当時の民主党政権の災害対応を非難する声は以前からあり、私もこうするべきだったという点は多々ありますが、これがもし自民党が政権を担っていたら今回のようなダメっぷりを発揮して民主党どころではない棄民対応がされたのではないかと思うとゾッとします。

 

自然災害を人間の力で防ぐことは困難ですが、災害時に被害を最小限にできるかできないかは人間の力(意識)で大きく変わるのではないかと思います。