戦艦 武蔵

戦艦 武蔵

この前、太平洋戦争で沈没した戦艦「武蔵」が発見されたというニュースがあり、今日は潜水調査の様子がネット中継もされたそうです。

武蔵はミリヲタではない私でも知ってるくらいの有名戦艦で、子どもの頃には同型艦の大和のプラモデルを作ったこともあります。なので発見のニュースを聞いた時は「うぉ~マヂか~」とかなりテンションが上がりました。

戦後70年のタイミングで発見され、これがもし引き上げられて復元なんかされたりしたら・・・・と想像するとテンション上がらないわけがありません。

 

しかし・・・・

武蔵発見を伝えるニュースの中でインタビューされていた方が発した「船体の一部だけでも日本に帰ってくれば少しは戦死した方の供養になるんじゃないでしょうか」という言葉を聞いてハッとし、子どものようにテンション上げてた自分が恥ずかしくなりました。

 

言うまでもなく武蔵はあの戦争の攻撃によって沈没し、多くの方が亡くなっています。wikiを見たら全乗組員およそ2400名の半数近くが亡くなったそうです。また、それと同時に武蔵の攻撃によって戦死した敵兵もいるわけです。

もしかしたら武蔵の船内やその周辺に墜落した機体の中でこの70年間眠り続けているご遺体もあるかもしれない・・・・。

戦争は勝っても負けても悲劇です。勝った国でも戦死した兵の家族にとって喜ばしいことではありません。

繰り返してはならない。

 

最近また自衛隊の海外派遣とか色々な話が出ています。もちろん国防はとても大事なことなんだけど、70年前の戦争で起きた悲劇を忘れず、同じ過ちを繰り返すことのないような日本でいてほしいです。

 

東日本大震災から4年

あれから今日で4年が経ちました。

今日の新潟市は時折小雪がパラパラと舞っています。

4年前のあの日も雪でした。

3月の雪ってあの日のイメージが頭の中に染み付いちゃってるんですよね。

きっと来年も再来年も同じように思うのでしょう。

 

4年が過ぎて(今日という日に限らずだけど)思うのは復興がなかなか進まないもどかしさ。

安部さんは昨日の会見で「来年3月で5年間にわたった集中復興期間は終了いたしますが、次の5年間の新たな復興支援の枠組みをこの夏までに策定いたします」と言ってました。

この4年でどれだけ復興が進んだのでしょう。もちろんあれだけの大震災ですから完全に復興するには長い年月が必要です。しかし、未だに仮設暮らしの方がいっぱいいて、将来へのビジョンを描けないまま過ごしている方がいっぱいいる現状は、次の5年を考える前にもっとやるべきことがあるんじゃないか、そのスピードは余りにも遅すぎじゃないか、と思わずにいられません。

せめて、この復興への道のりをマラソンに例えるなら、今は42.195kmのどのあたりにいるのか、ゴールまであと○kmなのかという目印だけでも示してもらえれば。

どこまで走ったのか、あとどれくらい走るのか、果たしてこの先にゴールはあるのか、先の見えないまま「頑張れ」と言われるのは被災者にとっては励ましより辛さの方が大きいんじゃないでしょうか。

 

そして原発事故。

この前も汚染水が湾外に流出していたのを1年近く隠していたというニュースがありました。4年経ってもまだそんな話が出てくる。建屋からも毎日放射性物質が放出され続け、海にも膨大な量の放射性物質が流れ出している。放出を封じ込めるのはもちろん、デブリの取り出しなんて夢のまた夢のように思えるほど、核に対して人間は無力。

安部さんは「東京電力福島第一原発の廃炉・汚染水対策についても、引き続き、国が前面に立ち取り組んでまいります」と言います。汚染水漏れの時も「アンダーコントロ-ル」とお決まりの文句を繰り返してました。しかし実際に汚染水は海をどんどん汚染し、国が前面にと言うくせに実際は東電任せ。

原発事故の収束なくしては福島の復興はありません。漏れ続けている以上、いくら除染しても状況は悪くなることはあっても良くはなりません。大元を止めないことには。

常磐道

この前開通した常磐道。路肩に設置されたモニタリングポストには毎時5マイクロシーベルトを超える数値が表示されています。昨年、交通規制が解除された国道6号線では人や自転車、バイクの通行は禁止、車も窓は全て閉めた上で空調は内気循環で、途中で停車して車外に降りることも禁止されています。

本来、帰還困難区域として立ち入りが制限され放射線業務従事者であっても許可なく入れないエリアです。そこを一般車両を通すというのは私からすると正気の沙汰ではないように思うのですが、安部さんは危険な地域に人を戻すことに関してはスピーディ。道路は通過するだけで住むわけじゃないんだから大丈夫でしょ、という意見もあるでしょうが、常磐道を工事していた方々は長らくそこの留まっていたんですよね?トラックや高速バスなど日常的に往復するドライバーもいるんですよね?原発が収束していないのにこうして道路を通すというのは長期的に考えてもっと慎重になるべきじゃないかと思います。

いずれにしても何よりも優先すべきは原発事故収束。もはや東電主導ではダメなのは明白なのだから、国が前面に立つのはもちろんとして、官民挙げて全ての英知を集め、海外の協力も得ながらスピード感を持って収束に当らなければなりません。

と、4年も経って今さらな話なのですが・・・・。

 

あとは、この4年間ずっと変わらない分断。

放射性物質による健康への影響があるのかないのか。

気にする人は何でも気になっちゃうし、気にしない人はさっぱり気にしない。その中間にいる人もいるかもしれないけど全体としては両極で分断されているように感じます。

そしてこの国の方針としては「影響ない」というのが基本スタンス。基準値以下の食品を食べても健康に影響ない、福島の子供たちから見つかった甲状腺がんも原発事故の影響とは考えにくい、毎時5マイクロシーベルト以上の道路を通行しても問題ない。両極で分断と言っても多くの方は国を信じて、懸念を持つ人は今も少数派でしょう。

ただ、この影響があるかないかという前提は、そのいずれかによって復興の道筋も大きく変わるわけで、このまま何も起きなきゃいいけど起きた時にはどうなっちゃうんだろう・・・・という不安はいつも抱えています。

このテの話は荒れるのでほどほどにしておきますが、私自身は「わからないから気をつける」のスタンスをこれからも継続して、できることなら何も起こらず、悲しい過去から立ち上がって明るい笑顔に溢れる日本になっていってほしいなと願っています。

 

安部さんはしなくていいことは後回しでいいので、やるべきことを最優先で取り組んでください。

 

メルケル首相来日

ドイツのメルケル首相が来日しました。

来日中に話したメルケル首相の言葉の中で大きなポイントは2つ。

「戦争の過去と向き合う」
「脱原発」

 

日本と同じく第二次世界大戦で敗戦国となったドイツは、ナチスによるユダヤ人虐殺という悲劇を直視し、それを誤りだったと認めた上で国際社会に受け入れられたと述べるメルケル首相。日本もアジア周辺諸国への侵略において数々の悲劇を生んできた過去があり、それが今も周辺国との不協和音の元にもなっているわけですが、どうにも安部首相はそれについて関係改善に取り組む姿勢があまり感じられません。また、最終的に多くの国民の命を奪われ、広島・長崎に原爆まで投下されてボロ負けした戦争を多くの国民は悲しい過去と受け止め、再び繰り返してはならないと思っているにもかかわらず、安部首相の進める舵取りは不戦の誓いよりも再び軍国主義に回帰しているように思います。

過ぎた過去は変えられない。でも、そこから反省はできる。

同じ敗戦国の日本とドイツでなぜこうも違うのでしょう。

「積極的平和主義」と謳うのなら、「いかに相手を攻撃するか」ではなく、「いかに争いを避けるか」に重きを置いて考えるべきではないでしょうか。

蛇足ながら更に付け加えるならば、「人が人を殺傷する」という行為には、勝者であっても敗者であっても正義はありません。「戦争終結を早めた原爆投下は正しかった」という論調がアメリカでは多いという話を聞きますが、結果的に多くの人命を奪い、生き残った人々をも長きに渡って苦しめることとなった原爆投下は正義ではありません。アメリカにとっても日本にとっても悲劇です。故に敗戦国だけでなく連合軍側も大戦で行われた殺傷は誤りだったと認め、世界全体で争いのない平和な未来を築いていく努力が必要だと思います。

 

そして2つ目の脱原発。メルケル首相は永らく核の平和利用を支持してきた過去がありますが、福島第一原発事故を受けてこれを180度方向転換。早々に稼働中の原発を止め始め、再生可能エネルギーの促進と将来的な脱原発に舵を切りました。

福島第一原発事故の影響をほぼ受けないであろう遠く離れたドイツが、アジアの端っこで起こった事故を教訓に考えを改める。なのに当事国である日本は再稼動に進んでいく。

日本とドイツでなぜこうも違うのでしょう。

 

戦争と原発、共通するのは「日本は反省しない」という点でしょうか。いや、正しくは国民の大半は戦争にも原発にも懲りている。懲りていないのは国の舵取りをする人たち。

きっと安部首相はメルケル首相の発言を「よけいなお世話だ」と思ってることでしょう。しかし、私にはメルケル首相の言葉は疑いようのない正論に思えます。

 

今日は東京大空襲から70年の日、そして明日は東日本大震災から4年の日です。

悲しい出来事を忘れず、再び過ちを繰り返すことなく、そして一人でも多くの人命が失われないように、平和な世界を望みます。

 

東京大空襲

 

グレーな奴ら

違法ではない

ここにきて安部内閣の閣僚から疑惑ラッシュ。

献金の他にもSMバーとか不倫路上キスとかガリガリ君とか、どうでもいいのも含めてよくもまぁ出てくるもんです。

まるで疑惑のバーゲンセールやぁ~~(彦麻呂風)

私が思うに、これって総理も含めて安部政権に危機感を持つ自民党内部からのリークじゃないですかねぇ。野党やマスコミだけじゃこんなに出てこないでしょ。だとしたら自民党にも少しは自浄能力があるのかなって見直すところだけどどうなんでしょうね。

んで、疑惑の当人たちの言い訳がこれまたヒドい。子どもでも納得しないような子どもレベルなんですから目も当てられない。

情けない話ですな。

 

政治とカネにまつわる話は昔から耐えないわけですが、ルールを規制される当人たちで作ってる時点でもはや間違ってますよね。泥棒に窃盗の罰則決めさせてるようなもんで、いくらでもグレーゾーンは作れるわけです。

もっと正々堂々とできないもんですかね?

政治活動にはこれだけお金がかかります。
だから皆さんの税金からこれだけ使わせていただきます。
収支は1円から全て公開します。

これでよくね?

それをクロじゃないグレーなところでコソコソとお金を回してるもんだから知れた時にツッ込まれる。

違法かどうかって話じゃないよ。人として小さすぎっしょ。

 

一連の疑惑で安部政権崩壊も近いように思いますが、安部さんはまたお腹痛くなる前にとっとと辞任してほしいもんですね。

 

原発ホワイトアウト

原発ホワイトアウト

ベストセラーだけにあらためて説明する必要もないですね。

現役官僚(覆面)の告発風小説です。

今さらですが、そういえば読んでないやってことでAmazonで古本をポチ。

 

うん、おもしろかったです。

一気に読み上げました。

ただ、純粋なフィクションだったらもっとおもしろかったかな、と。

いえ、おもしろさが足りなかったという意味ではなく、おもしろさ以上に怖さを感じたから。

 

ご存知のように、この「原発ホワイトアウト」では新潟県を新崎県とするなど固有名詞は変えてはいるものの、作者の体験を元に非常にリアルな、フィクションであるようで完全なフィクションでもないと言うか、ノンフィクションに近いフィクション、いわばセミフィクションのような内容です。

「原発ホワイトアウト」が出版されたのが2013年9月。福島第一原発事故から2年半後です。そして私が今回読んだのが出版からさらに1年半後。出版時のタイミングでも事故後の各界の動きをリアルに描いていますが、それから1年半後というタイミングで読んだことで、その1年半のリアルでの動きがまるでフィクションからノンフィクションに近づいていっているように感じてしまいました。

ここ数ヶ月の間だけでも大きな地震が頻発しています。

ISILからは日本もテロのターゲットだと告げられました。

自然災害にしろテロにしろ、原発事故が再び起きる可能性は充分ある。

電源が喪失してしまえば原発はいとも簡単にメルトダウンを起こすことは世界中に知れ渡り、そして、この国には原発事故に対応できる術がないことも知られている。

「原発ホワイトアウト」のエンディングは容易に現実のものにできるということです。

 

それを思ったら怖くてねー。

事故後の政府のテンパり具合なんかすごーくリアルに想像できちゃうし。

間もなくあの日から4年ってタイミングだってことも大きかったのかも。

 

もう読んだって方が多いとは思いますが、古本もいっぱい出回ってるのでまだの方はぜひ一度。

そのうち続編の「東京ブラックアウト」も読んでみようと思います。