未来ある子どもたちに残すもの

世論調査

川内原発再稼動の件で、ニュースで街頭インタビューに答えてる映像をいくつか見ました。

画像はこの前のNHK世論調査で、賛成は全体の2割ほどでしかないんですが、メディアとしては公平に賛成・反対それぞれの意見を対等に出すわけで、なんとなく実数よりもイメージで賛成・反対で真っ二つみたいに流されるのはやや違和感を感じます。

そして、思いっきり顔出しで賛成意見を述べてる方もこれってホントなのかなぁと思ってしまいます。いや、賛成なら賛成でそれは個人の意見なんでその意見を否定するって意味ではなく、世論では再稼動賛成が少数で原発に不安を持ってる方が多数の中で賛成の意見を顔出して言うのはなかなか勇気がいるなーと。それに最近は街頭インタビューが放送局の仕込みだったってネタがネットで拡散しまくってるし。ギャラもらえれば魂も売るって人は多いですしね。

再稼動に賛成する人の意見としては、原発が動くことで仕事が生まれる、原発を使わないと電気料金が上がる、などが多い感じでしょうか。

確かに火力発電の燃料代は膨らむ一方で経済的負担も高い。経済界はこぞって川内原発再稼動に期待する声を上げてますね。原発立地地域は原発による経済効果への依存が高く、原発が再稼動してくれれば仕事が増え、雇用が増え、交付金ももらえて、街が潤うのだから、この不景気では尚のこと再稼動を望む声も強くなるってもんでしょう。

でもそれって結局は金目でしょ?って某大臣のような話じゃないですか?

命よりも、故郷よりも、子どもたちの未来よりも、今もらえるお金が大事。

 

・・・・・あの事故が起こるまでは福島第一原発で恩恵を受けてきた方々も同じこと思ってたんですよね、きっと。

私もまさかあんな大規模な原発事故が起こるなんて思いもしてなかったし。

で、結果的に福島第一原発で恩恵受けてた方も、市町村の境界線の向こうで恩恵受けてなかった方も、みんな大変な被害を受けてしまいました。

再稼動に賛成してる方の中には「絶対安全なら再稼動していい」と言ってる方もいましたが、原発に絶対安全はないってことは福島第一原発事故で学びました。

そして原子力規制委員会の田中委員長はこう言ってます。

田中委員長

「安全だとは私は申し上げません」

原子力規制委員会はいったい何を審査してるんでしょ?

安部総理は原子力規制委員会からお墨付きをもらったと言うし、原発立地自治体の知事は原子力規制委員会が安全だと判断したって言うし、原子力規制委員会は安全だとは言わないし。

これって結局、事故が起きても誰も責任取らないってことですよね。

それとも再稼動に賛成した方々が責任持つんでしょうか。

 

原発で仕事が生まれ、雇用が生まれ、街が潤っても、それを一瞬でパーにしてしまうのが原発事故。

そして事故が起きても誰も責任取らず、周辺住民は補償も賠償も受けられずに泣き寝入り。

今の福島と同じです。

これでも川内原発周辺の住民たちは再稼動に賛成できますか?

 

今の時点で動かすかどうかは別にしても、原発は永遠ではなくいずれ終わりが来ます。

原発が終わったら街も終わるような経済ではなく、原発に依存することなく安心して暮らしていける街にしていくのが我々大人が未来ある子どもたちにしてあげられることじゃないかなーって私は思います。