五輪招致は正気か

東京オリンピック招致のため澤選手らがスイスのIOCへ行ったなんてニュースがありました。

昨日の日曜日もロンドンオリンピックのメダリストがイベントに参加して招致を盛り上げようとがんばっていましたね。

オリンピック招致については随分前から話があって、前回の招致失敗の際には石原前知事が湯水のように都税を使ったのが叩かれたりもしてました。石原都政を引き継いだ猪瀬知事も一生懸命ムダなお金を使いまくる気のようですが、都民の納めた税金をどう使おうが都民じゃない私にとってはどうでもいい話で、都民の皆さんも石原・猪瀬と選んできたわけですから、猪瀬が副知事時代に副知事室に税金で豪華なトイレを作ったのもOKということなんでしょう。

ただ、オリンピックに限ったことではないんですけど、首都圏で行われているあらゆる事が今実際に置かれている現状からあまりにも目を逸らし過ぎている・・・・と言うより背中を向けてなかったことにしようとしてるのが、この1年10ヶ月ほどの間、不思議でなりません。

下の図は現在絶賛拡大中の瓦礫広域処理を受入量で可視化したものです。

関東はもう1年以上も瓦礫を燃やし続け、実際にはここに原発事故時のフォールアウト分も加わるわけですから、全国トップレベルの危険区域になってしまっています。

本当なら事故直後のフォールアウト分だけでも早期に除染し、追加汚染は極力避けなければいけなかったのに、この国がとった政策はそれとは真逆。放射性物質は拡散させず集めて厳重管理が国際的にも常識的なのにそれと逆行する日本は世界から見たら正にクレイジーです。

チェルノブイリでは事故から5年後に人への影響が顕著に出始めました。福島第一原発事故ではもっと早く影響が出るだろうと言う方もいるようで、それについては私はどうかわかりませんけど、2020年に東京が何事もなく2011年以前と同じであるかは懐疑的にならざるを得ません。

そんな東京でオリンピックを開催して世界から人が来るでしょうか・・・・・?

 

この国はありとあらゆる手を使って事故を過小評価しようとしていて、それは政権が変わっても同じ。

原子力ムラにとってオリンピック招致は事故を過小評価させるのに非常に効果の高いツールなのかもしれません。

でも、いずれボロは出る。

それはオリンピック開催地が決まる前なのか、決まってからなのか、それとももっと先なのか・・・・。

 

現実を受け止め、直視し、然るべき用途に税金を使うべきではないかなと私は思いますけどね。