タバコ1箱¥1000

ガソリンが値上がりし、電気・ガスも値上がりし、食料品も値上がりし、イカまで値上がりする中、今度はタバコを1箱1000円に値上げする案が出ているそうで、この国はどこまで庶民を苦しめるつもりでしょうか。

私は喫煙者ですけど、さすがに1箱1000円になったらやめると思います。と言うよりやめざるをえないです。
1日・1箱としても月に30箱、つまり3万円。この何でも値上がりして家計を圧迫している現状でタバコに月3万円をすんなり出せる人ってかなり限られるんじゃないでしょうか。値上げ分の差額21000円給料が上がるワケでもないでしょうし。

でも、喫煙者の私でもタバコ1000円にはそんなに強く反対というワケでもなかったりします。
自分で禁煙できない意思の弱い私にとってはこれくらいの荒療治が必要かもしれませんからね。

しかし納得できないのは値上げの理由。

そもそもの発端は不足している財源を本来ならば消費税率アップで補おうとしたいところを消費税では反発が強いから世間の嫌われ者「タバコ」なら反発も少ないだろうってコトで喫煙者に肩代わりさせちゃえってコトでしょ?揮発油税のような道路特定財源なら使途が決まってる(というワケでもないようだが)から自動車ユーザーが負担するのは理解できるとしても、タバコの増税で得た税金の使途って何よ?どこかのおバカさんが散在しちゃって不足した年金財源補填とか、国民は誰一人賛成してない戦争への加担とか、しまいにゃ居酒屋タクシー代とか、喫煙者だけが負担するべきじゃないものばっかじゃないの?

しかも更に腹立たしいのは「国民の健康」をタテマエにしてるところ。
そりゃタバコがカラダに良くないのは吸ってる人だって周知の事実。それを知った上で吸ってるんだから、国が本当に国民のためを思って「健康のためにタバコはやめましょう」って言うなら日本国内でのタバコの製造・販売を全面的に禁止しちゃって強制的に「吸いたくても吸えない」ようにすればいいだけのこと。それなら未成年者の喫煙だって100%無くなるし、意思の弱い私のような人間でもタバコとは無縁になれる。でもそれをしないのは結局税収がゼロになるのはイカンと思ってるからでしょ?ホンネとタテマエをうまくオブラートに包んでいるようでも結局は健康よりも税収なのはミエミエですよ。

論点がちょっとズレるけど、毎日のように飲酒運転による悲惨な事故が後を絶たず、その度に酒を飲んで運転なんかする輩に強い怒りを感じる酒を飲まない私からすれば、本当に飲酒運転を撲滅したいならビール350缶1000円に値上げするとかいっそ禁酒法導入とか「飲みたくても飲めない」状況にしちゃってもいいと思ってるんですけど、それをしないのはやっぱりお酒を飲む人はお酒が好きで、国は酒税による税収を捨てられないわけで、カラダへの害という点ではタバコの方が圧倒的に分が悪いけれど同じ嗜好品なのにタバコだけが迫害されるのはどうも納得いかんのですわ。

肝心の税収は、試算では値上げによって消費量が1/3まで落ち込んでも3兆円の税収アップが見込めるんだそうだけれでも、これもどうだかアヤシイ。300円から400円に上げるよりも税収は落ちると推測しているのは私だけじゃないでしょう。それに喫煙者が大幅に減って国民の健康レベルが上がると当然寿命も延びるのだから益々少子高齢化に拍車がかかって健康保険や年金・福祉の財源が今より圧迫されて挙句の果てに「やっぱり消費税も上げないとムリです」とか言ったら非喫煙者も黙ってはいないはず。そもそもタバコや消費税を上げる前にやることあるでしょーが。

更に例のtaspo(タスポ)が導入されたお陰で廃業に追い込まれているタバコ屋さんが続出してるってのに、消費量が1/3になったらそれが益々加速するのは明らか。taspoもタバコ増税も弱者いじめじゃないですか。

カラダに悪いと言われているタバコも60年以上吸い続けてもピンピンしてるお年寄りだっているんだよ?仕事をリタイヤして子供も自立して年金で細々と暮らしてるおじいちゃんが畑仕事の合間に一服・・・・・・。このおじいちゃん、誰かに迷惑かけてます?

安易な発想でバカな提案をしないでほしい・・・・

と、タバコを吸いながら書いてみました。