波平さん

先週、声優の永井一郎さんがお亡くなりになりました。

その前には巨人の星の星一徹の声を担当されていた加藤精三さんが亡くなり、いつものように日曜日のサザエさんを「そういえば永井さんもお年だよなぁ」なんて思いながら見ていた直後のことでした。

加藤さん、永井さんと昭和を代表する個性派声優が立て続けに亡くなったことで、ドラゴンボールの悟空の声を演じている野沢雅子さんも・・・・なんて思ってたら今度は野沢さんのご主人である塚田正昭さんが亡くなって、相次ぐ訃報に非常に寂しい気持ちになりました。

 

考えてみれば自分が子どもの頃から見ていたアニメの声を演じてた方々ですから、自分が中年になってるのだから長年演じてられる声優さんもその分年をとっていくわけで、いつかはこういう日が来るんですよね。

ルパン三世やクリント・イーストウッドの声を演じていた山田康雄さんが亡くなった時はルパンのモノマネをしていた栗田貫一さんがルパンの声を引き継ぎましたが、それはやはりルパンの声と言えば山田さんという刷り込みが強かったわけで、素の栗田さんが引き継いだわけじゃないんですよね。顔の出ない「声」だけで人々の耳に強く印象付けられる名声優ということでは山田さんも永井さんも加藤さんも皆同じです。

いつだったかドラえもんの声優陣が一新されたことがありました。私ら世代にとってドラえもんの声と言えば大山のぶ代さん以外には考えられなく、当時は変わったドラえもんの声に非常に違和感を感じたものでした。

が、作品がこの先も続いていくためには必要なことだったのでしょうね。

ウチの子どもたちにとっては大山さんじゃないドラえもんも彼らの中ではちゃんとドラえもんであるわけですし。

 

そんなことを感じながら迎えた昨日の日曜日。

いつもと変わらぬいつものサザエさん、そして波平さん。永井さんは亡くなったのに今までと変わらない永井さんの声を聞いているのは不思議な気持ちになると同時に来週でこの声も聞けなくなるのかと思うとより一層寂しさを感じました。

でも、皆さんの声はいつまでも私たちの心の中で生き続けていくことでしょう。

 

カツオ