共謀罪法案

今朝入ってきたショッキングなニュース。

イギリス・マンチェスターで開催されていたアリアナ・グランデのライブで自爆テロが発生、このブログを書いてる時点で死者は22人にもなったそうです。

楽しいはずのライブ会場が一瞬にしてテロの現場となる恐怖。

テロを企てるような人に何を言ってもムダかもしれませんが、本当に人として最低・最悪な行為です。

 

そして今日、衆議院を通過したいわゆる共謀罪法案。こうしたテロのニュースを聞いて「やっぱりテロ対策には共謀罪法案が必要だ!」なんて思う方もいるのでしょうか。

もちろんテロが起きないように防ぐ対策は必要です。しかし、共謀罪法案でテロが防げるわけではないし、もっと怖いのはこの法案が権力者によって恣意的に使われること。

「包丁は危険だから取り締まる」みたいな話で、正しく使われれば便利な道具も使う人次第では凶器に変わる。警察官が携行する拳銃も、自衛隊の戦闘機も、「無実の国民に銃口が向けられることはない」という大前提があるからこそ成り立つわけで、アヤしいヤツをいつでも逮捕できるなんて法律を一番アヤしいことばかりしてる現政権に持たせることは、テロリストにダイナマイトを渡すようなものです。

だから国連からもイエローカードが突き付けられている。

某タレントが共謀罪法案について「冤罪が多少あってもプラスになる」なんて言ってたそうですが、言葉は悪いがこの発言は完全にイかれてると思います。このタレントは自分が冤罪で捕まることは絶対にないと決め込んでこういう発言をしてるのでしょうが、冤罪は本来1件でもあってはいけないんです。単にアヤしいというだけで無実なのに逮捕されて、もし自分がその立場だったらどう思うのでしょうか。そしてその可能性が高まるのが今回の共謀罪法案なのです。

まぁ、彼がこれまで通り政府のゴマスリ発言を続けていれば冤罪で捕まることはないと思いますし、共謀罪が成立すればこれまで以上に政府に批判的な発言はできないでしょう。

 

衆参共に与党に多数を取られている以上、いくら野党が反対しても、国会前で市民が反対の声を上げても、来週の参議院もすんなり通過して可決・成立するでしょう。こういう事態になる度に無力感に襲われるのですが、これを決めてる人たちを選んだのは他ならぬ我々国民。

もう彼らに好き放題させるのはやめませんか。

暴走を許すのも、止めるのも、我々の一票です。