赤福

製造中止と聞くとなぜか食べたくなる赤福ですが、「白い恋人」とか「比内地鶏」とか「ミートホープ」とか「不二家」とか、まぁ次から次へと出てくるもんですねぇ。

そんなニュースが流れる度に食の安全がどーとか色々と騒がれますが、私自身はけっこー冷静に見てたりするんですね。

確か高校1年か2年くらいだったと思いますが、冬休みに某食品加工会社の工場でアルバイトをしたことがあります。
そこではおせち料理に使われる練り物食品を製造していて、当然年末は大忙しなワケで、学生やら主婦やらの臨時アルバイトを使うワケで、私もその中の一人だったワケで、製造ラインの単調仕事とか製品を倉庫に運んだりとかの誰にでも出来る簡単な仕事をしていたワケですが、そこで目にした光景は正に日付改ざんでありました。

食品なのでパッケージには製造年月日と賞味期限が記載されるのですが、出来上がった製品はいくつかに分けられて「これは○年1月2日製造」「これは3日製造」とかシールが貼られていくのです。
もちろんこの時点では年は明けていません。
もちろん全て同じ日に作られた製品です。
年末年始は製造が追いつかないためにこうした手段がとられているのです。

その会社は誰もが一度は聞いた事があるような練り物業界の一流メーカー。
そんな会社が堂々とこんなことしてるのです。
アルバイトをまとめている従業員の人たちには罪悪感のカケラも感じられません。
さも当然のようにアルバイトに指示を出しているのです。

本来ならそれを指摘するなり、チクるなりするべきなんでしょうが、当時高校生のアルバイトが何を言ってもムダなのもわかっていました。
そしてその時私は高校生ながら「所詮、こんなもんなのか」と思いました。

それ以来、食品の賞味期限なんて信用したことがありません。
食の安全なんて、とっくの昔に崩壊しちゃってるのです。

たぶん、同様の不祥事はこれからも出てくると思います。
その練り物メーカーも未だ表沙汰になってませんし、現状は知りませんが改ざんは続いてるような気がします。

食品に限らず、全てのビジネスはお客様の信頼の上に成り立っているもの。
お客様を裏切って対価を得るなんて行為は犯罪以外の何者でもありません。

もっとプライドを持って仕事をしてもらいたいものですな。