D-Style

ブログ運用・SEOについて

D-StyleではWordPress導入による自ドメイン内でのブログ運用、積極的な記事投稿をお勧めしてきましたが、近年は以前にも増して「量より質」が問われるようになってきました。

つまり、質の低い記事を量産するのは評価が下がり、数は少なくても質の高い記事がある方が評価される、という傾向です。

ただし、ここで言う「質」とは誰か特定の人にとって価値があるかどうかと言うよりは、自身のビジネスにマッチした情報として広く一般的に役に立つ内容であるかどうか、もっと言えば検索エンジンがユーザーに紹介するに値すると判断するかどうか、ということです。

ブラックなSEOを行う人による質の低い記事の量産はとても容易く、検索エンジンはこういった作為的な検索順位の操作をされることを非常に嫌います。

逆に、容易に増やすことができないオリジナリティのあるよく練られた質の高い記事はそれだけでも継続的な価値を生む、ということでもあります。

一時的に検索順位が上昇したとしても、簡単にできるような稚拙なSEOはペナルティを受ける可能性もあるので絶対に避けましょう。


質の低い記事とは

質の低い記事の例としては

  • 休日に〇〇〇へ遊びに行ってこんなキレイな景色が見れました、というような日記記事
  • ペットの写真を沢山載せて、ペットとの暮らしを伝える記事
  • 芸能ゴシップについて自身の見解を述べる記事
  • 映画や音楽などのレビュー記事
  • 数行程度の文字数の少ない記事

こういった日常雑記の記事を書いている方は私も含めとても多いと思いますが、誤解してほしくないのは、そういう記事自体が無価値で質が低いという意味ではない点です。

ポイントはホームページにおけるメインコンテンツ(つまり業種や商材・サービス)との関連性です。

日常雑記的な記事はその内容を求めている人や、あなたやあなたと仲のいい人たちにとってはとても価値のある記事になりえますが、自社のビジネスと無関係な内容はホームページと同じドメイン内で公開する記事としては、自社ホームページにおけるビジネスの専門性を薄めていくことになってしまいます。

また、

  • 年末年始は〇日から〇日までお休みします
  • 新設備〇〇〇〇〇を導入しました
  • スタッフの〇〇さんのお誕生日でした

というようなお知らせ的な記事は自社に関するものではありますが、概ね短文で内容的には薄いものになりがちですので、その場合は質が高いとは認識されない可能性が高いです。

例えば歯科医院ホームページにおいて、投稿された記事100件中80件が休診案内の記事だったらどうでしょう。ホームページ本体のページ数が20ページあったとしても、全体の6割以上が休診について記載してる内容の薄い記事だったら、あなたは検索結果の上位に出すべきホームページだと思えるでしょうか。

それよりは日々の虫歯予防に関するお役立ち情報や、治療に関する詳細な案内などの記事の方がホームページにおける専門性が高まり、検索エンジンにも「このホームページは歯科に関する情報が豊富でユーザーに有益な情報を発信しているな」と判断されやすくなります。また、検索エンジンだけでなく実際の人が見ても専門性の高い情報が豊富だと信頼を得やすくなります。

なので、診療案内のような短文のお知らせは記事として投稿するのではなく、トップページにお知らせ欄を設けてそこに記載するとか、SNSを活用するとか、記事として投稿する場合も1つの記事を再利用して内容の書き換え・日付の変更で新しい記事を増やさずに専門性を薄めないようにする、等の工夫が必要です。

日常雑記中心のブログを運用すること自体はまったく悪い事ではありませんが、その場合は自社ホームページの専門性を薄めないためにドメインを分けた別のブログで運用した方がいいでしょう。

内容によってブログを複数にしてもいいです。


質の高い記事とは

質が高い記事というのは一概にこうと決めつけるのは難しいですが、客観的に見て充分な情報やわかりやすい写真・図を用いて1つのテーマを解説している記事、という感じでしょうか。ネットで調べ物をしていて知りたい情報を詳しく解説しているページを見つけた際「このページのお陰で助かった」と思うようなことがありますよね。逆に知りたい情報は載っていたけど内容が不足していた場合は残念に感じることもあります。そういった内容の差と考えるとわかりやすいでしょうか。

誰でも知ってるような内容を誰でも書けるレベルで書いても恐らく評価は得られません。

ではトータルで何文字くらいがベストなのか、タイトルや本文に含めるキーワードの割合は、というような質問を頂くことが多々ありますが、そういった数値化できるようなものはすぐに対策されるのでほぼ意味はありません。もちろん一言も書かれていないキーワードで検索に引っかかることはないのでキーワードの入れ方等は工夫した方がいいのですが、それよりもまずは検索エンジンを意識しすぎず普通に自社のお客様に向けてわかりやすく情報提供する、というスタンスで記事を書くのが何よりも大事です。

そうすることで自社ホームページではあまり登場してこないニッチなキーワードが自然に散りばめられ、ロングテールを狙える可能性も上がります。


笹山歯科医院ブログ

↑こちらはブログを運営されている方にお手本としてよく紹介させていただいている当社お客様のブログです。

文章のボリュームもしっかりあり、写真やイラストも使ってわかりやすく書かれています。

これくらいを目標として参考にされるといいと思います。


記事の断捨離

記事の断捨離

既に多くの記事を書かれている場合、記事の整理をするのもお勧めです。

先ほどから書いてる通り、質の低い記事が多くあると専門性が薄まってしまいますので、そういう記事を削除・非表示等で断捨離すると新たな記事を書かなくても専門性を上げることができます。

過ぎた休業のお知らせのような記事は過ぎてしまえば情報としての価値はありませんので削除してしまって構いません(記録として残すなら非表示で)。

数行程度の短く内容の薄い記事もほぼ評価を得られないばかりか、短文記事が多いとむしろマイナスになる可能性が高いので削除して構いません。

当社のお客様ではありませんが、思い切って全体の7割以上を削除したらウソのように改善したという報告も聞いています。
(この場合は削除した「数」が良い結果をもたらしたのではなく、削除した7割が検索エンジンに評価されていなかった、ということになりますので、単純にたくさん削除すればいいということではありませんのでお間違えなく。)

ただ、自分の書いた記事は愛着があるので削除するのは心苦しいかと思います。その場合は削除ではなく非表示や移動で記事を残してもらって構いません。

削除のペースとしては、あまりにも大量の記事を一気に削除するのは順位に大きな影響を及ぼす可能性が高いので、例えば週に2~3件とか、月に10~20件とか、全体の記事数にもよりますが、緩やかに減少するようにした方がベターかと思います。

また、記事のほとんどが日常雑記であった場合は、記事単体での断捨離ではなくブログ自体を別ドメインに移転させることで、ホームページの内容のみに絞らせることができます。WordPressであれば一式バックアップを取って別ドメインにそのまま引っ越すことも可能です。

そもそもアメブロ等の外部ブログの場合はホームページとは完全に別物なので断捨離も引っ越しも必要ありませんが、外部ブログで質の高い記事を書けているなら、その記事を自ドメインのWordPressブログに移す、あるいはホームページのコンテンツに加筆するのも有効です。ただし同じ内容の記事が別に2つあるとスパム判定受ける可能性が高いので、記事を移したら元記事は削除してください。


記事のブラッシュアップ

質の高い記事を常に書き続けるのもなかなか難しいものです。

その場合、過去記事のブラッシュアップを図るのも有効です。

ブログの記事は日付が入るのでどうしても時事ネタのように思われがちですが、専門性の高い内容は5年10年経っても劣化するわけではないので、過去の記事に新たな情報を加えたり、書いた当時は気付かなかった補足を入れたり、文字だけだったのを画像を加えてみたり、当時と変わってる数字を修正したり、引用元や参考先のリンクが切れていたら正しいURLに修正したり(httpからhttpsへの変更も含む)した上で、最新の日付にして再アップすることで、全体の質を上げていくことが可能です。

その際、過去記事の文章をコピーして新たな記事を書くのではなく、過去記事そのものを修正して日付を最新にする、というのがポイントです。検索エンジンはURLでページをインデックスしていますので、記事のIDが変わるとそれまでの評価が無になってしまいますので注意してください。

1つのテーマを複数回に分けて投稿していた記事があったら、それらを1つの記事にまとめるブラッシュアップもアリです。まとめる記事はそのテーマの第1回の記事でいいと思いますが、もし複数回の中にアクセスが多い記事があったらその記事にまとめてもいいです。当然、まとめて不要になった記事は削除します。

また、記事投稿を続けているとやたらアクセスの多い記事ができることがありますが、それは見落としていたニッチなキーワードで流入している可能性がありますので、そういう人気記事をブラッシュアップして育てていくのもアリです。ブログからの流入をそこで止めてしまうのはもったいないのでホームページへの流動を増やすようにリンクさせるのもいいです。


あとはSEO面での直接的な対策ではありませんが、見やすさの改善もするとベターです。

PCとスマホでは見え方が違うので、普段PCでブログを更新している方はスマホでの表示も確認すると今まで感じなかった読みにくさが発見できるかと思います。

適度に段落を区切る、見出しを設ける、行間や画像とのスペースを広くする、意図しない位置での改行を修正して一行にする等、少しの改善でぐっと見やすくなるのになぁと思う記事を高確率で見かけます。

特にスマホの小さい画面での長文は読むのを苦痛に感じる方も多いので、スマホでの読みやすさを改善するだけで途中離脱率を下げることが期待できます。


記事投稿のペース

正直、記事投稿のペースはどれくらいならいい・悪いというのはありません。

ただ、対外的なイメージを考えると最低でも1~2ヶ月に1回は欲しいところですし、できれば月に2~3回くらいあるとブログ自体の読者も増えてくると思います。

しかし専門性の高い記事をそのペースで投稿するのは負担が大きいですしネタも限られてくるでしょうから、ある程度の数の再投稿で使いまわしできる過去記事があれば、例えば過去記事のブラッシュアップを月に1~2回、新規投稿を2ヶ月に1回くらいのペースで回していけば、年間で新規投稿は6件で済みながらトータル18~24件のアップが可能になります。

「書かなきゃいけない」というプレッシャーも大変なので、適度にズルもしながら記事の質を高めていくのが良いと思います。



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