TPP重要5項目 ~約束は守ろう~

石破幹事長

現在交渉真っ最中のTPP。

ここにきて自民党の西川TPP対策委員長はコメや麦などの重要5項目の関税撤廃を検討すると言い出しました。

石破幹事長はこの前の農業団体や消費者団体の集会で「重要5項目は必ず守る」と断言したばかりなのに、たった数日でそれを裏切るような発言に農業団体などはカンカン。

そりゃそうだ。

一応言い訳としては「検討する」であって現時点で撤廃ではないってことらしいんだけど、重要5項目の死守は自民党の公約でもあり、検討するということは5項目中のいくつかでも撤廃になる可能性があるということで、ならばその時点で公約違反じゃないですかねぇ?

5項目を死守できないならTPPから離脱すべし!!

普通はこうなるんじゃないっすか?

でも、しないんだよねー。

まぁ、いつだってウソばっかりの自民党ですから、TPP交渉参加の時点でこうなることは大方が予想していたこと。消費税だってそう、原発事故対応だってそう、別に驚くことではありません。

 

私は常々子供に「約束は破るものではなく守るもの」と言ってます。

勉強や運動も大事だけど、まず人として人とした約束は必ず守る。それができなければいくら頭が良くても運動ができても人として一人前になれないし、守れない約束ならするべきではありません。

もちろん勉強も運動もできてちゃんと約束も守れる大人になってくれればそりゃ最高ですけど、バカでも運動音痴でも人との約束はちゃんと果たすハートフルな大人になってくれればそれでいいと思ってます。

 

だから政治家の皆さんにもお願いです。

自分がした約束は必ず守って、守れないor守るつもりがない約束なんかしないでください。

これじゃ子供にとって政治家は悪い見本にしかなってないですから。

 

ということで、TPP重要5項目が死守できないならTPPからは離脱、それをしないのであれば責任取って自民党解党、これくらいでお願いします。

 

新潟市の車解体工場跡地で高線量検出

新潟市西蒲区の1万1800平方メートルという広い自動車解体工場跡地に置かれたプレスされた1台分の自動車スクラップから約2m離れた敷地境界周辺で空間線量率が0.3μSv/hの放射線が検出され、新潟市は隣接する道路の一部を通行規制。それ以外の場所は0.05~0.07μSv/hで県内の通常測定範囲内。跡地は新潟自動車リサイクルの敷地だったが2012年2月に工場を整理し競売へ。前所有者もこの自動車スクラップを業者に持ち込んだところ放射線が検出されたため処分を断られ、やむなくこのスクラップだけを置いて競売にかけられたとのこと。入札広告には「地震が発生した地方から仕入れた自動車だということが後から判明した」と書かれていたが具体的な地域は不明。この競売の落札者も同様にスクラップを処分しようとして放射能汚染のため断られたことから新潟市に報告し、市による測定が行なわれた。

 

これは氷山の一角でしょう。

震災から数ヶ月経った頃に解体業をしている知人からは福島ナンバーの車は安く手に入ると言って喜んで買ってる業者がいるという話を聞いているし、福島ナンバーだと売れないから一旦他県で登録して搬出元を隠蔽する業者が横行しているというのはよく知られた話。金物産業が盛んな三条市には福島から金属くず(車両も含まれている可能性アリ)がトラックに山積みになって持ち込まれていたそうだし、福島から仕入れたクルマの線量を下げるために一生懸命洗車していたパキスタン人の業者が2名亡くなったというのも2011年の夏頃に情報が入っていました。

瓦礫のように自治体レベルで何らかの手続きの上で持ち込まれるものについてはある程度チェックできても、民間レベルで好き勝手やってるモノについてはチェックのしようがない。クルマに限らずあらゆる汚染物が全国にバラ撒かれていってます。ご存知のようにセシウムは金属や樹脂・コンクリートなど、一度固着したものはブラシでこするくらいでは除染できず、仮に取り除けても取り除いたセシウムを回収しなければ環境に残ります。高線量地域で住宅の除染が行われていて、屋根をデッキブラシでこすって洗い流す様子はニュースで見たことあるでしょう。あれをやっても結果としてさして線量は下がらず、下がってもまた周囲から飛んできて再度線量が上がるの繰り返し。洗い流した水は周辺の土壌や河川を汚染し、除去した土も行き場がありません。だから本来であれば汚染されたモノはそこから動かすことなく置いておく以外に方法はありません。チェルノブイリで強制退去させられた住民は写真1枚ですら持ち出すことを禁じられたのです。

しかし当時の民主党政権はそういう規制を一切行わなかった。

 

今回の件で新潟市は空間線量0.3μSv/hで通行規制を行っています。0.3μSv/hは遮蔽等を加味しない単純計算で年間では2.6mSvを超える線量です。しかし、新潟市で規制される線量をはるかに上回る線量の地域で人が住み続けさせられてる現実を忘れてはいけません。新潟で規制されるのに一方ではそこに住めと。場所が違ってもそこにいるのは同じ人間なのになぜ対応が違う?あれから2年半も経ってるのに!

汚染物が何の規制も受けずに自由に流通してるのも困った話ですが、本来居住が制限されるべき地域に人を留まらせている国や自治体の対応に非常に憤りを感じます。

 

これで「0.3μSv/hで規制すると風評被害を招く」なんて言い出さないといいのですが・・・・。

 

Yahooの決断と消費税

YahooがYahooショッピングの出店料やヤフオクの出品料などを無料にすると発表しました。

ずいぶん思い切った決断をしたな、というのが正直な感想。

今まで得られていた億単位の収益が一気にゼロになるわけですから、よく社内の承認得られたなと思いますが、これによってマーケット規模は相当な広がりを見せることになるでしょうから、正に「肉を切らせて骨を断つ」作戦に出たということでしょう。

家電やパソコン、アパレル、書籍・CDなど、価格競争の激しいカテゴリーでは出店コストが下がっても結局競争は変わらずですから、販売価格の下落で買い手のメリットしか生まれないとは思いますが、代わりに期待できそうなのはこれまで出店コストで出店に躊躇していた、単価が安い・需要がニッチ・販売数量に限界がある、などの底辺マーケットの拡大。月間売上が数万円レベルの商品ではECに出るメリットはほとんどありませんが、出店コストのハードルがグンと下がれば僅かな収益でもやってみようと思うショップは多いハズ。実際、この発表があってからYahooショッピングへの出店希望者が殺到してるそうです。

結果、利用者はこれまでよりも増え、Yahooは出店料を失った代わりに広告で収益を上げ、マーケットは拡大していくと予想しています。

しかし楽天にとっては痛手でしょうねぇ。楽天が次にどう出てくるかも見ものです。

 

で、このYahooの決断を聞いて私の脳裏に浮かんだのが消費税。

ご存知のように来春から8%に上がることが決まったんですが、景気回復を目指すのであればむしろ下げるべきだと前々から思ってました。

増税で景気回復した前例は無いそうですし、ヨーロッパなどに比べて日本の消費税率は低いと言われているのが他の税金や公共サービスを勘案すると実はそうでもないってのはよく言われていること。来年3月までは一時的な駆け込み需要があっても4月以降は冷え込むのも確実。何でもすぐに忘れる日本人は8%に慣れるのに時間はかからないにしても、倹約志向は強くなる一方で、消費はますます落ち込んで景気回復どころか悪化していくことと思います。

ならば、いっそのこと消費税をゼロにしてみてはどうか。例えば5年間くらいの期限付きでもいい。消費税ゼロとなればそのインパクトはかなり強く、期限付きならなおのこと住宅や自動車など高額商品の需要は一気に高まり、一時的に税収が減っても企業の業績が上がれば法人税収入も増えるし、給与や雇用も回復していく。5年経って消費税が復活しても、その頃に経済が確実に上向いていれば消費が激しく落ち込んだりはしないだろうし、5%が8%に上がるより、期限付きでゼロにしていたものを元に戻す方が反発も少ない。

Yahooと同じく「肉を切らせて骨を断つ」作戦です。

ま、こんなの実現するのは100%ムリでしょうけど(笑)

 

そもそも、増税分の3%は福祉にしか使わないと言いながら実際にはほとんどが大企業に回るという話もあり、それ以前に増税前に削るところがあるだろってのは大昔から言われてることだし、散々悩んだポーズはしたものの、結局一部の人たちがオイシイ思いをしたいがための増税ですから増税自体がほぼ無意味。

それに、まだ復興が進まない被災地にとって消費増税は非常に痛い。町の復興計画がなかなか進まない状態で家を建て直したくてもできない人も多いのに住宅で3%もの増税は大きい。決まった職にもつけていない仮設暮らしの人にとって生活必需品の3%増税は大きい。

さっきの消費税ゼロはムリでも、被災地限定で減税するとか猶予期間を設けるとか、救済措置ってできないもんなんでしょうか?そういう議論自体もない?

 

血も涙もない安倍総理に孫さんからアドバイスなどしてもらえないものでしょうか・・・・。

 

under control

安倍

先日、安倍総理が福島第一原発の視察に行きました。

ネットでは枝野を上回る重装備っぷりに「フルアーマー安倍」「これじゃ完全にブロックなんてできてない」と揶揄されたりして、世界最悪の原発事故現場なんですからこの装備はむしろ当たり前なんですが、この姿が結果として福島第一原発の深刻さをあらためて世界中に伝えることとなり、安倍総理の視察は裏目に出たのは言うまでもありません。
(防護服の名前が間違われてたのもたくさんツッ込み入ってましたね)

 

まぁそれはいいんですけど、

安倍総理は視察の際に同行していた東電幹部に「0.3(平方キロ)は(どこか)」と尋ねていたそうな。

オリンピックプレゼンで自ら「汚染水の影響は港湾内0.3平方キロの範囲内で完全にブロックされている」と言っておきながらのこの発言。国民のほとんどは安倍総理が何もわかってないことくらいわかってましたが、やっぱりわかっていませんでした。

さらに猪瀬知事は安倍総理の「under control」について「今、必ずしもアンダーコントロールではない。だから(首相が)アンダーコントロールになると表明した」と述べたそうな。

「under control」ってのは「コントロール下にある」という意味で「これからコントロールする」という意味ではもちろんありません。今、コントロールできてないと思うならブエノスアイレスで言えや~!!と思うのは私だけではないですよね?

もう、なにもかもデタラメ過ぎます。

安倍総理も猪瀬知事も真正のアホです。

 

さらにこんな話も

『2020東京五輪』を返上しよう! – ウィンザー通信

「事実はそうだと思いますが、知事が言っている事が正しいと思います」って・・・・ねぇ。

知事が黒だと言えば白でも黒になるんですか?

これって何かの宗教なんでしょうか?

完全に頭おかしいと思います。

 

結局、目的さえ果たせれば事実はどうでもいいということなんでしょう。

そこには国民を守るとか、被災地の復興とか、原発事故被災者の救済とか、まるで眼中にない。

世界に向けて大見得切っちゃった以上、子どもにバレるウソでもつき続ける。

 

003でも、

この前、共同通信社が行った安倍総理の汚染水発言についての世論調査で、全体で28.3%、自民党支持層で44.4%もの人が「信頼できる」と回答したそうです。

逆に「信頼できない」は全体で64.4%、自民党支持層で48.5%と、子どもレベルのウソはちゃんとウソだとわかる人が多数だったのはせめてもの救いではあるんですが、ウソがウソだとわからない人がまだこんなにもいるってのは都合の悪い情報だけはしっかりunder controlしてるマスメディアのお陰なんでしょうね。

 

視察の際に安倍総理は福島第一原発5・6号機の廃炉にも言及し、それに対して一定の評価をする声もあるようですが、あの現状を見て5・6号機をまだ動かそうなんて発想はそもそもありえないし、むしろ当たり前の話。結局これも対外的なアピール目的でしかないのは明白で、そんな当たり前の話を述べる前に自分が目の前で見ている世界最悪の原発事故を一刻も早く収束させることに全力を注ぐべきだし、廃炉に言及するなら既に原発を動かす資格も能力もない東電に柏崎刈羽原発の廃炉も総理権限で命じていいように思います。

 

ということで、今一番under controlしなきゃいけないのは安倍総理と愉快な仲間たちの脳味噌じゃないかなーと思う今日この頃なのでした。

 

秘密保全法と葬られる人々

国民に充分周知されないまま決められてしまうのではないかと危惧されている「秘密保全法」

先日、藤原紀香さんが異例のブログ記事をアップしたってことでも話題になりました。

Norika’s Diary|秘密保全法案って?

原発一つとっても隠蔽しまくりの現状で更にこんな法案が通っちゃった日には益々隠蔽されまくって我々に正しい情報なんか何一つ伝わらなくなってしまう。

17日に〆切られたパブコメは私もダメモトで送りました。ウワサでは19万件ほどのパブコメが寄せられたらしいのですが、これがどれだけ法案の審議に影響与えるかは正直微妙。でも、ダメモトでもやらないで後悔するよりはマシかな・・・と思ってます。

 

で、それと関連するかどうかはわかりませんが・・・・・

この前、タレントのみのもんたさんの次男が何やらやらかして逮捕されたなんて話がありまして、その前にも番組内でのセクハラ疑惑とかいろいろあったようですけど、私は元々みのもんたはあんまり好きじゃなかったので彼がテレビに出なくなっても子どもが逮捕されても別にどーってことはありません。

が、コトの真相はそう単純な話でもないんじゃないか・・・・というウワサも耳にします。

みのもんた氏がオリンピック決定前に原発問題を「ズバッ」と一刀両断していた! – NAVER まとめ

みのもんたがここまで言ってるというのはこの件で知るまで私も知りませんでした。どうせ言うならラジオじゃなくテレビで言ってくれよと思いますが、長く芸能界にいる彼もこれがギリギリの線じゃないかというのは承知した上での発言なのかもしれません。このラジオでの発言に関して私は何の異論もなく、極めてマトモな認識だと思います。

で、推測でブログを書くのはあまり良くないとは思うんですけど、これらを見てるとみのもんたはハメられた可能性もなくはないかなと思ってしまいます。

 

そしてまた別の件で、

9月7日に新潟県の泉田知事がIWJの単独インタビューに応えました。

2013/09/07 「福島ではどこが問題だったのか、社会的な意思決定、制度の問題も明らかにした上で改善しないと、我々人類の子孫は生存の危機に直面する」 ~岩上安身による泉田裕彦新潟県知事インタビュー | IWJ Independent Web Journal

この中継は私も拝見させていただいて、いつもながらの泉田知事の正論っぷりに感心したものですが、インタビューのあとで泉田知事は

「ここまで言ったら危ないかも。消されたり、自殺したり。でも、僕は自殺しませんから。遺書が残っていても、自殺ではない。もし僕が自殺なんてことになったら、絶対に違うので調べてください。」

と言ったそうです。

以前にも似たニュアンスの発言をしてたような記憶がありますが、つまりこれは泉田知事自身も「黒い力が自分に及ぶ可能性」を自覚しているということで、その上でこれらの話をしているのです。原発事故以降の知事の発言は度々物議を呼び、その度にねつ造スキャンダルで消されるのではないかと言われていました。福島第一原発のプルサーマル計画に反対していた佐藤栄佐久・前福島県知事のように・・・・・。

 

秘密保全法による不都合な情報の隠蔽。

不都合な情報を発信する者への圧力。

これらがまるで無関係とは思えません。

策略的な腹黒い話にはあまり首を突っ込みたくないものですが、無関心でいると一番困るのは私たち自身。

腹黒い連中に好き勝手させないためにも監視が必要です。