消費増税法案可決

結果の見えていた消費増税法案は予定通りに可決。

民主党議員では57名の反対票があり、これから内閣不信任・解散総選挙へと流れていくんでしょうか。

ただ、

消費増税に反対票を投じた議員は庶民の味方、みたいな印象が無きにしも非ずですが、私的には消費税よりも、大飯原発再稼働や瓦礫広域処理に反対していない議員は所詮庶民の味方なんかじゃないなと。一緒に論ずるものではないかもしれないけど、国民のくらしを守るという面では消費税よりよっぽど重要。結局は次の選挙を見据えての人気取りでしかないんじゃないかと。

そういう意味で、国会議員の先生方は国民の真の声を聞きとる能力のない方が多いのかもしれません。

 

さーて、消費税の上がる前に大きな買い物の予定あったかなぁ。

紫陽花革命

総理官邸前に4万5000人(主催者発表)もの人々が集まった昨夜の大飯原発再稼働反対デモ、誰がつけたのか「紫陽花革命」なんて呼ばれていたそうです。

集まった人々は組織的な方よりも個人で参加された方がほとんどだったとのことで、まさしく小さな花が集まって大きく咲くアジサイのよう。ステキなネーミングです。

私はUSTREEMでデモの中継を見ていましたが、デモ終了の8時近くには視聴者数が1万人を超え、累計でも7万人を超えていました。ニコニコ動画の方でもリアルタイムか累積かわかりませんが2万人以上視聴していたという話も聞き、twitter上でもすざまじい勢いでデモを応援するツイートが流れ、著名人・芸能人・政治家などの方々も多く集まり、非常に大きな、そして力強いムーブメントを感じました。先週の1万人強から4倍ほどに膨れ上がったデモ人数。来週には10万人超えも確実との声も聞かれます。人数については実際より多めに発表されているなんて話も出てたりしますが、正確な人数はこの際あまり問題じゃありません。重要なのは、これだけ多くの人が、しかもほとんどが自主的にアクションを起こし、大飯原発の再稼働に「No」を突き付けているという事実です。

しかし、デモが行われている正にその時、声が届いていたはずの総理官邸内では大飯原発再稼働による節電目標の緩和について話し合われており、野田総理はデモの声など聴く耳持たず。会合を終えた枝野や細野はテレビ朝日の記者にデモについて問われても無視。マスコミもテレビでは唯一マトモに報じた報道ステーション以外はデモが行われたことにすら触れずにほぼスルー。ネットを見ない人はデモのことなど知る由もないでしょう。

そこまでしてNoの声を殺したいのでしょうか。

でも、昨日の紫陽花革命を見ていて感じました。もう力技で国民の声を押し殺すなどムリだということを。この波はもう止まらない。国民の未来は国民が決める、そんな日本がもうすぐやってくる。そんな一筋の光が見えてきたように思います。

 

先月はまだ小さかった庭のアジサイも徐々に花を咲かせてきました。

一人一人の小さな声と共に、大きな花となることを願います。

Osprey

飛行機マニアやミリタリーオタクでなくとも男の子はメカモノにときめくもので、子供の頃はクルマ・バイクに限らずタミヤのミリタリー系や戦車・戦闘機・戦艦などのプラモデルをよく作ったものです。

で、今話題の軍用機と言えばV-22オスプレイ。沖縄に配備予定の矢先に先日フロリダで事故を起こしてしまったあの機体です。

オスプレイはいわゆるVTOL機にカテゴライズされるわけですが、VTOL機と言えば何と言ってもメジャーなのはホーカー・シドレー・ハリアー。戦闘機なのに垂直離着陸ができるという夢のような飛行機に子供ながら「すげー!」と感激した私はもちろんホーカー・シドレー・ハリアーのプラモデルも作り、大人になったら小型のハリアー作って自宅で離着陸したいとバカな妄想をしていたものでした。

戦闘機は本来の目的が「敵の破壊」であったり「敵の殺傷」だったりするわけで、その本来の目的については賛同できるものではなく、その目的を否定するということは戦闘機の存在そのものを否定することにもなるわけではあるんですが、単純にメカとしての面ではVTOL機というのは非常に魅力的に映ります。

ジェットエンジンのハリアーに対してプロペラのオスプレイはメカ的に微妙に違い、目的も攻撃ではなく輸送や救助が主であることからハリアーと同列に扱うにはややムリがあるものの、軍用だけでなく例えば滑走路のない離島への定期便や災害時の救援活動など、平和利用の面ではハリアーよりVTOL機としての魅力を感じます。

ただ、いかんせん問題なのが完成度の低さ。試作段階から「未亡人製造機」などと呼ばれるほど事故が頻発し、先日のフロリダでの事故はタイミングが違えば沖縄配備後の日本国内で起きていたかもしれません。まして普天間基地周辺でこんな事故が起きたらとんでもない大参事になる可能性があります。

これでは沖縄の方々が反対するのもムリはありません。私もオスプレイの優位性を差し引いても完成度の低い機体を導入するのは時期尚早ではないかと思います。

先日の事故によって今後の導入計画は不透明になったわけですが、それ以前からもオスプレイの沖縄配備は反対されていたにもかかわらず民意を無視して推し進められていたことから、結局は「導入ありき」で配備する方向に動いていくような気がしてなりません。

なんだか・・・・・原発の再稼働と状況似てません?

いくら便利なものでも人命にかかわるものは慎重にならなきゃいけません。最初から結論ありきで話を進めても結局最後にはボロが出るだけ。ダメならダメで中止する決断も必要。

事故が起きてからでは遅いのは福島第一原発で充分思い知らされたはずではないでしょうか。

再稼働決定の裏側で

昨日、首相官邸前に1万1000人もの人が集まり、大飯原発再稼働反対の声を上げました。

これを日本のメディアは黙殺しました。上の動画はCNNのものです。

海外では報じられるのに日本国民には知らされない。

恐らく大半の方はこんなデモがあったことなんて知らないでしょう。

そして政府はこの声を無視して大飯原発再稼働を正式決定しました。

野田首相も枝野経産相も「一定の理解が得られた」と連呼していますが、「一定の理解以上の反対」があることはスルーしています。夏季限定という譲歩案すらもシカトしました。

大飯原発の安全性についても「暫定」としていますが、免震重要棟もベント装置も設置されておらず、防波堤も未完成のまま。大飯原発までは1本の細い道で繋がれているだけで、原子炉のすぐ裏手の法面は大地震なら崩落は免れず、事故対策の面ではむしろ福島第一原発よりも脆弱。しかも福井県には大飯以外にも数多くの原発や高速増殖炉・もんじゅがあり、安全性は暫定どころか100%でも不安なくらいのレベルです。

そして万が一放射性物質が漏れる事故が起きれば3.11以上の規模で汚染が広がるのです。

民意や安全性を無視して、本来、国民の生命・財産を守るリーダーであるべき総理大臣が再稼働を決めるなんて、この国は本当に民主主義国家なのでしょうか。

それでもまだ「一定の理解」と言うなら国民に信を問うべきです。

国民生活を人質に

昨日の野田総理の大飯原発再稼働発言があってからtwitter上では非難ツイートの嵐で、首相官邸前では4000人もの人たちが集まり「再稼働反対!」と声を上げましたが、我が新潟県の泉田知事も以下のコメントを発表しています。

 

原子力発電に関する野田総理の発言に係る知事コメント

 本日、野田総理が、大飯原子力発電所について「安全性を確認した」と表明しました。
 現在、福島原発事故はいまだ収束しておらず、事故の検証も進行中であり、換言すれば、意思決定過程や組織のあり方なども含めた事故原因の特定も行われていません。事故原因が特定されなければ、対策を講じることができないことは自明の理であり、専門家である原子力安全委員会も班目委員長が安全を確認していないことを明言しています。
 このような状況下で専門家でもない総理が安全性を確認できるはずもありません。
 実際、「福島を襲ったような地震や津波が起きても事故を起こさない。」と限定付きでの「安全宣言」であり、福島を襲ったものとは異なる直下型の地震等の場合は再び「想定外」という言い訳が通る説明になっています。
 「電源が失われるような事態が起きても炉心損傷に至らないことが確認されている。」との発言についても、現実には、「電源が失われなくても、炉心冷却に失敗すれば、大惨事になる」ということが福島の教訓であることを無視した説明です。
 さらに、政府の安全性の基準は暫定的なものであるとまで説明し、責任回避が可能な内容となっています。
 この他にも指摘しなければならない事項が含まれていますが、新たな安全規制機関も未設置であり、万が一の事態が生じた場合の対策も固まっていない中で、「安全を確認した」と表明することは、新たな「安全神話」を創造することとなり、極めて無責任であります。
 米国NRCでは、爆発や火災によってプラントの重要な部分が失われるようなシビアアクシデントに備えて対応(B.5.b[※])を準備しています。
 国民生活を人質にして、安全を軽視した宣言となっていることは極めて遺憾であります。

※ 米政府の原子力規制委員会(NRC)が9.11テロの翌年に米国内の原発に対し策定命令を出した「原子力施設に対する攻撃の可能性に備えた特別対策」

 

知事のコメントはまったくもって正論だと思います。

なぜ政府の中にこういうマトモな考えの持てる人がいないのでしょうか。

万全の備えができていなかったから福島第一原発事故はあれだけの規模に拡大しました。その収束も原因究明もできておらず、大飯原発でもその備えが万全ではないにもかかわらず「国民生活を人質に」再稼働を決断するというのは国民に対する恫喝です。

福島第一原発事故で避難されている方々は野田発言をどのように受け止めたのでしょうか・・・・。