オールドドメイン 2

昨日のオールドドメインについての続き。

前の記事でオールドドメインを使った歯科医院サイトがロケットスタートした旨を書きましたが、それならばオールドドメインなら全てそうなるのかと言えばそうとも限りません。そのドメインが使われなくなったのには何かしらの理由があるハズで、例えば検索エンジンからスパム判定を食らったと判断して捨てられたドメインかもしれませんし、過去にアダルトサイトやアヤシイ情報商材サイトで使われていて迷惑なバックリンクが大量に付いているかもしれません。その場合はメリットよりデメリットの方が大きくなるだろうというのは想像に難しくありませんね。また、ドメインエイジ(年齢)が10年超だったとしても取得して1年足らずで捨てられてその後放置されていたとしたらドメインエイジによるアドバンテージはあまり期待できないんじゃないかと思います。なので、オールドドメインを使う場合は過去の経歴もチェックする必要があるということです。

では実際にオールドドメインを購入するとなった場合はどうするか。それはちゃんと専門の業者があります。「オールドドメイン」で検索すればこれでもかってくらい出てきますし、あまり見ないかと思いますがヤフオクでもドメインのカテゴリーがあったりします(⇒Yahoo!オークション「ドメイン名」)。それらを見てると下は1万円以下から上はウン百万、ウン千万まで、まぁ相場なんてあって無いようなもんですが、ほとんどが自分の社名・サービス名・サイト名などとマッチしないものばかりだと思います。普通はそのものズバリというドメインはまず無いと思ってください。実際、ここがオールドドメインの一番難しいところなんですね。所詮は中古ですので、クルマで例えれば車種・年式・グレード・色・オプションなど細かく言ってたら中古を買うより新車にせい!ってことになるのと同じです。どうしても希望の文字は譲れないのであれば新規で空きドメインを取得する以外にありません。逆に、もし自分の希望していたドメインがオールドドメインで見つかって過去の履歴にも問題ないのであれば多少高くても手に入れる価値はあるかもしれません(極端に法外な価格の場合はどうかと思いますけど)。

それでは使いにくいオールドドメインがナゼもてはやされるのかと言えば、多くの場合はサテライトサイトの構築に使われるためです。私のようにWebやSEOをやってる会社がクライアントサイトにバックリンクを貼るためのゴミサイトを量産するんですね(ウチではそういうのはやってませんが)。サテライトサイトは単にバックリンクを貼るためだけのサイトですから内容なんてどうでもよいのですが、そんなゴミサイトは検索エンジンからも評価されませんから、ドメインエイジが長く既にある程度のバックリンクを持ったオールドドメインでそれらを構築するというわけです。ゴミサイトですからアドレスだって何だっていいですしね。仕事柄お客様以外のサイトのバックリンクを調べるコトが多々ありますが、そういうサテライトサイトからリンクを受けているサイトは結構見かけます。私の考えではそういう行為はスパムと紙一重でペナルティのリスクを常に背負うことになりますし、100のゴミサイトより1の高評価サイトからリンクを受ける方がよっぽど価値があると思ってるのであまり勧めたいとは思いません。有料バックリンクもこの類いですから利用は慎重に判断するべきですね。外部にSEOを委託し、その内容をまったく知らされていないという方はご自身のサイトのバックリンクを一度調べてみるのも良いでしょう。

結局のところ、オールドドメインだから順位が上がるということではなく、その使い方次第ということですね。ただ、知識として知っておいて損はないですし、上手に利用できるチャンスがあればその時は大いに活用しましょう。

私も一度オールドドメインを使った実験をしてみたいと以前から思ってるんですけど、探すとこれがなかなかいいドメインってないんですよね・・・・。

 

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