直すか・買い替えか

この前ヨメさんが息子のズボンが壊れたとそれを持って私のトコへ。
ズボンが「破れた」ならわかるけど「壊れた」ってどーゆーことよ、と思ったらジッパーのつまむ部分(なんていう名前なんだろ?)が外れていました。どーやったらこんなことになるのか、どんだけ力入れて引っぱっとんねんっ!という感じです。なんとか元通りにならないかと頑張ってみましたがどーにもならず、しかし壊れたジッパー以外は破れている箇所も無いしこのまま捨ててしまうのはMOTTAINAIので、いつもお世話になってるクリーニング屋さんで洋服直しをやってたので相談してみたら「直せますよ」ということで預けてきました。

後日、「そういやあのズボンどうなった?」とヨメさんに聞いたら「ちゃんと直ったよ」とのことで、直すのにいくらかかったと聞いたら「2000円かからないくらいだったかな?」との返事。

ジッパー直すのに2000円・・・・・う~ん、微妙。

お子さんがいるご家庭ならわかると思いますが、子供のズボンなんてユニクロとかしまむらとか行けば新品が2000円くらいで買えたりします。大量生産の商品としてのズボンとジッパーを直す手間賃が同じ2000円。なんだか現代の消費社会を象徴しているように私は感じました。

テレビやビデオデッキが壊れた時に家電屋さんへ修理に持って行くと「直すより買った方が安いですよ」と言われることがよくあります。以前、リビングのテレビが調子悪くて持って行った時にもやはりそう言われました。家を新築して引っ越してすぐくらいに扇風機がいるなって話になってホームセンターで安物の扇風機を買ってきたのですが、子供がコードを引っ掛けて倒した時に3枚あるブレード(羽)の1つが割れてしまい、買ったホームセンターにブレードだけ部品で買えるかと聞いたら扇風機の値段より高いと言われました。

テレビはヨメさんが学生の頃から使ってる古いブラウン管ですが「直せるなら直してください」と修理してもらい、地デジ化がせまる現在も我が家のリビングで活躍しております。扇風機は本体より高いブレードを取寄せてもらい、毎年夏には我々家族に涼しい風を送ってくれています。直ったズボンはもちろん今でも息子が履いていますし、このまま破れたりせずに小さくなったら友達の子供にあげようと思っています。

家電でも服でもクルマでも新しいのを買う時はとても楽しいし嬉しいことです。現代社会は消費することを前提に経済が回っています。しかし「買った方が安い」といって使えるものを捨てていれば最後にそのツケは自分たちに帰ってきて、その結果が今のゴミ問題とか環境破壊とか地球温暖化なんだと思います。
先日セブンイレブンが期限切れ間近の弁当を値引きして売ってた店へ圧力をかけたと独禁法がどーのこーのというニュースがありましたが、ムダに捨ててしまうなら利益が減ってでも誰かのお腹の中に入った方がいいに決まっています。

そろそろ大量消費から「直して使う」「使えるものは捨てない」という流れになって、ジッパーの修理代2000円にその価値を見出してくれる人が増え、ジッパー修理がビジネスとして成り立つ社会になってくれるといいのですが。

モノが安すぎなんですかね。