少し考えれば

神宮外苑で開催されていたイベントでの火災事故。5歳の男の子が亡くなってしまったということで、昨日の夕方のニュースで知ってショックでした。

ニュースによれば、火災を起こした展示物は木製のジャングルジムのような形で、中に木くず(正確にはかんな屑という話も)が詰められ、照明として置かれていた白熱球の投光器によって木くずが燃えた、ということらしい。

これを聞いて、木くず+白熱球=発火って容易に想像つくんじゃないかなって思いました。白熱球って普通に家庭で使われるくらいのものでも触ると熱いし、まして投光器くらいになるとハンパなくヤケドするくらい熱くなるよね?そこに燃えやすいものが一緒にあれば熱で何か起こるってすぐにわかることだし、可燃物がなくても子どもが触れる展示で手が届くような場所に投光器を置いたらその時点でかなり危険だってわかりそうなものなのに。同じような指摘はTwitterでもいっぱいありました。

少し考えればすぐわかることなのに、展示物を作った方やイベントの関係者、そばで見ていや保護者とか、誰も気付かなかったんでしょうか?

で、子どもが亡くなったのもかなりショックなんですけど、この展示物が燃えてる最中にスマホで写真撮ってた人がいっぱいいたってことにもショックを受けました。当時の現場の状況がわからないので全ての人が燃えてる展示物の中に子どもがいることを把握していたかもわからないんですけど、もしわかってて写真撮ってたならその神経を疑ってしまいます。

こういうことが非常識だってこともわからないもんなんでしょうかねぇ?

確かに最近はスマホが普及したおかげでテレビのニュースでも視聴者投稿とする事件・事故の映像がよく見られるようになりました。それがきっかけで事件が解決したり当時の状況がわかったりという利点もあるとは思います。でも、それだってケースバイケースですよねぇ。極端な例かもしれないけど、今まさに飛び降り自殺しようという現場に遭遇したら自殺を思い留まらせるのではなく飛び降りる瞬間まで動画撮るんでしょうか?映像的にはスクープでも人間としては最低ですよね。

事故とその周りの状況のダブルでショッキングなニュースでした・・・・・。