泉田知事はブレてない

昨日のブログで泉田知事の4選出馬に触れましたが、今朝の新潟日報でも1面でそれを伝えていました。

が、日報の記事では泉田知事が「脱原発とは言っていない」「再稼働の議論はしないとは言っていない」という部分をやたら強調して、あたかも泉田知事が柏崎刈羽原発の再稼動へ姿勢転換したかのような伝え方。

これまで泉田知事の言動を見てきた方ならご存知の通り、泉田知事は何よりも福島第一原発事故の検証が先で、それをしない段階での再稼動の議論は順序が違うでしょってことを一貫して述べていて、逆に言えば事故検証ができたならば再稼動の議論にも応じますと受け止められるもので、つまり東電は筋を通せばいいってだけの話。別に出馬に向けて再稼動推進派を取り込もうと軟化したわけじゃありません。

同じく脱原発についても過去に一度も泉田知事が自分は脱原発だと言ったことはなく、ちゃんと筋を通して取るべき対策をした上で安全性が確保できるなら原発を動かすことも否定はしないということで、このタイミングで脱・脱原発となったわけでもありません。

福島第一原発事故以降、泉田知事は1mmもブレてはいないのです。

ただ、現実的な話として東電が客観的に事故の検証をするかどうか、検証した上で実効性のある安全対策ができるかどうかというのはかなり難しいと思われるので、結局のところ東電に原発を動かす資格も能力もないってことを証明するだけのことで、知事としての立場的に脱原発と言わなくても結果的に柏崎刈羽原発の再稼動なんてできるわけがなく、泉田知事もそこをわかった上でこう発言しているのでしょう。

個人的には、知事としてハッキリ脱原発と言えない事情は理解しつつも、男としてはちょっと卑怯かなぁとも思いますけどね(笑)

ファジーな表現は誤解を招きやすいし。

 

しかし、新潟日報の記事は悪意すら感じますねぇ。記事を書いた記者も泉田知事がどういう人か知らないわけじゃないでしょうに、ああいう世論操作とも思える記事の書き方は記者や編集長だけの思惑ではないように思います。

いよいよ新潟日報も自民党の御用メディアに成り下がりでしょうか?